門柱・門扉設置・交換の工事費用|具体事例をもとに解説
見知らぬ道行く人にでも見られて評価されがちな家の外観。その中でも、門扉や門柱は、家に入る人でも道すがらな人にも、最初に目に入る部分でもあります。門柱や門扉がしっかりとして入れば、防犯対策にもなりますし、きれいにしておけばその家の印象もがらりとよくなります。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・門柱には、表札やポスト、インターホンのほかに、宅配ボックスや電気自動車の充電機能を取り付けることもできる
・門扉として使用されているのは、一般的には開き戸と引き戸の2パターンの扉。また、門扉の素材としては、アルミ材のものが一番主流とされている
・門扉/門柱の設置・交換の価格相場は50,000円〜400,000円ほど
目次 [ 非表示 ]
門柱・門扉のほか、門まわりに必要な物
まずは、門扉、門柱含め、門まわりを構成するのに必要なものたちについてご紹介していきます。門まわりというと、家の入口である門から玄関部分までを指します。したがって、門扉、門柱のほかには、アプローチ(その部分に設置する照明や手すりなども含む)、ポストや表札がセットになって門まわりと呼ばれるのです。
機能性が高い門柱
一般的には、門まわりを作り上げる際、業者が提示するセットプランは「門柱のみ」または「門柱と門扉」となります。そこで選んだプランの中で、門柱に、表札やポスト、インターホンなどのオプションをつけることができるのです。そういった機能性が高い門柱は、機能門柱とも呼ばれます。
機能門柱にとりつけることができる機能としては、多くありますが、最近は宅配ボックスなどを設置することも増えてきています。マンションなどではよく見られるようになった宅配ボックスですが、一軒家でも門柱に組み込むことで、よりスタイリッシュに、便利になってきました。
他にも、門柱にコンセントや電気自動車の充電機能などを組み込むこともできます。電気自動車が普及しつつある今、大きなショッピングセンターやガソリンスタンドで見られるような電気自動車用の充電場所は、さらに需要を増してくるでしょう。電気自動車を購入した方などは、後付でもこの充電機能をつける方が多いようです。
また、電気コンセントを門柱に設置することもできます。ガーデニングだったり、身近なDIYなどでコンセントが外にも欲しい、という方に、おすすめな機能といえます。
いろいろな種類から選べる門扉
出典:開き門扉AB|LIXIL
次に、門扉についてご紹介していきます。門扉は、機能性が高い門柱に比べて、その種類の豊富さが魅力です。自分の家にマッチした門扉をいろいろ試行錯誤しながら選ぶことができます。
門扉として使用されているのは、一般的には開き戸と引き戸の2パターンの扉です。開き戸を選ぶ方の方が多いようですが、門扉を設置したい場所が狭かったりすると、開き戸を設置してもうまく機能しない場合が多いです。その場合、スペースがなくても機能する引き戸を選ぶ方が多いです。
また、門扉の素材としては、アルミ材のものが一番主流とされています。さびなどにも強く、耐久性がありますし、安価なものが多い為、人気を博しています。また、防犯上から見ても、門扉は非常に重要な役目を果たします。皆知っているシリンダー錠の鍵で開け閉めできるオーソドックスなものや、カードキータイプ、リモコン操作できるものなど、今はさまざまな開閉方法が選ぶことができます。それでは、具体的な門扉のラインナップを見ていきましょう。
出典:ニュータウンリード|三協アルミ
出典:シンプレオ シリーズ/門扉|YYKap
出典:ガーデン倶楽部 シリーズ/スタンダード門扉|YYKap
このように、シンプルなものから、デザイン性の高いディズニー製品まで、多種多様に門扉は取りそろえられています。自分の家に合っていて、そのうえ防犯上の安心も兼ね揃えている機能性の高いものを選ぶことが理想ですね。
門扉・門柱の設置・交換の価格相場
次に、門扉・門柱の設置・交換の価格相場についてご紹介していきます。
5~10万円でできる門扉・門柱リフォーム
まずは5~10万円と一番お手軽にできる門扉・門柱リフォームからご紹介していきます。具体的に挙げれば、門扉、もしくは門柱の撤去のみの工事内容がこの価格です。撤去にも人件費や処理代など、様々な費用が掛かりますので、5~10万円必要となってきます。
10万円~40万円でできる門扉・門柱リフォーム
一般的に、10~40万円ほどでできるのが門扉・門柱の設置、交換等です。価格が高い門扉や、機能性が高い門柱を選べばその購入だけで20万円以上する場合もありますし、もっとお得に済ませたければ、5万円前後で購入することもできます。そこに、取り付け費用などの工事費がかかって、基本的にはこのくらいの価格となります。
門扉・門柱の設置・交換に関する具体的な工事例
最後に、門扉・門柱の設置や交換を実際にお願いした方々の工事例とかかった費用を見ていきましょう。
・A社にお願いした方の門扉・門柱の設置・交換工事の概要
とりつけたもの:門扉+機能門柱(門柱。ポスト、表札、照明、インターホン)
販売価格:約21万円
取り付け工事費:約5万円
総費用:約26万円(照明配線、インターホン配線の設置は別途)
・B社にお願いした方の門扉・門柱の設置・交換工事の概要
とりつけたもの:アコーディオン門扉+機能門柱(ポスト・LED電球・ネームプレート・インターホン)
総費用:約40万円(解体撤去、ガラ処分費、インターホンのモニター設置費、電気工事費含む)
工事内容:既存の門扉、門柱、フェンスの撤去。新規門扉、門柱の取り付け。
工期:約3日
このように、既存のものと交換する際は、撤去費や処分代金もかかりますので、工事費は格段に上がります。比べて、新規に設置する場合は、そのような費用は掛かりませんので、それほど高額な工事にはなりません。
まとめ
いかがでしたか?門扉や門柱含む門まわりは、いわばその家の第一印象ともいえる大事な部分です。よく業者の方とも話し合って、デザイン、素材、防犯ともども納得のいくものに作り上げてもらいましょう。ぜひ参考にしてみてください。
プロに相談してみよう
インターネットの普及でいろいろな情報を得るのが簡単になりましたが、あくまでもそれは一般的な知識。その情報が自分の家にも使えるかどうか?となると、なかなか判断するのは難しいですよね。門扉の設置は「外構工事」と呼ばれる分野ですが、外構工事には建築工事とはまた違った専門知識があります。いろいろ悩むより、まずは外構屋さんに相談すれば、すぐに解決できるかもしれません。まずはお気軽に、ご相談なさってみて下さいね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
門柱・門扉の設置・交換をお得に行うには?
門柱・門扉の設置・交換を行ってくれる業者を自分で探して、複数の業者に見積もりを依頼するのはなかなか大変です。
そこで便利なのが、リフォームのポータルサイト「家仲間コム」です。サイト上に門柱・門扉の設置・交換の概要を書き込むだけで、業者からの見積もりや提案が届きます。見積もり依頼は匿名で行えるのでしつこい営業の心配もありません。
門柱・門扉の設置・交換の見積もりを匿名で一括依頼してみる
完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
門構えで外観をリフレッシュ
家は素敵にデザインしたのに、外構にはあまり気が回らなかった…なんていうのはよくある話です。しかし外から見たら、家は外構によっても印象は大きく変わります。植栽や照明、アプローチの床材などなど。中でも門扉やフェンスは敷地の外周部で、外から最も目に入りやすい部分です。ここをしっかりデザインすることで、家の印象をグッと魅力的に仕上げることができるのです。この機会にぜひ、素敵な門扉を設置してみませんか?
監修者:高橋 みちる(一級建築士)