LED照明への交換リフォーム|費用相場と人気の照明器具を紹介

LED照明への交換リフォーム|費用相場と人気の照明器具を紹介

LED照明が発売されてから何年か経ち、現在では発売当初より価格もだいぶ安くなったことから、LED照明にリフォームを行う人が増えています。今回は、LED照明へのリフォーム費用や電気代の違い、人気の照明器具などを紹介します。まずはこの記事のポイントをまとめました。

匿名・無料の一括見積もり

POINT この記事のポイント

・LEDの特徴は「長寿命」「低消費電力」「低発熱性」だが「高価格」である
・LED照明リフォームを行うと節電・節約効果がある
・LED照明の定格光束とは「LED照明器具から放出される初光束」のこと

そもそもLED照明とは?

LED照明の特徴

LEDとは、Light Emitting Diode(発光ダイオード)を使用した照明のことをさします。従来の蛍光灯や白熱電球などと比べると、下に挙げるような特徴があります。

長寿命
LED照明リフォームを行った人が一番驚くのが、寿命の長さではないでしょうか。白熱電球と比べて40倍、蛍光灯と比べて4~5倍の寿命があり、40,000時間も点灯することができるとされています。

低消費電力
発光効率が高く、少ない消費電力で従来の白熱照明と同程度の明るさを作ることができます。従来の照明と比べて50%~90%の節電が可能といわれています。

低発熱性
発光効率が高いLED照明は熱となって失われる電力がとても少ないため、電球のように熱くなりづらいのです。熱くなる電球では使えなかった紙製のランプシェードなども使用できる場合が多いです。

LED照明にはこのようなメリットがありますが、白色の高輝度LEDの生産コストの関係で従来の照明・電球よりも高価格であるというデメリットもあります。

LED照明リフォームで電気代は安くなるのか

LED照明リフォームを検討している人の多くは、電気代が安くなることに期待していますね。では、従来の照明とLED照明ではどのくらいの差があるのでしょう。

白熱灯シャンデリア:約15,100円
LED建築化照明器具+LEDダウンライト:約3,740円

※電気代はPanasonic調べ

リビングでよく使われる白熱灯シャンデリアは、一日5.5時間ずつ点けると年間で15,100円程度にもなってしまいます。LED照明へのリフォームで75%約11,360円もの節約が可能とされています。LEDダウンライトと建築化照明を併せて使うことで、必要な照明だけを点けることができるので更に節電につながります。

蛍光灯キッチンベースライト40形+蛍光灯流し元灯20形:約1,520円
LEDキッチンベースライト+LEDキッチンライト:約1,040円

キッチン・流し元をともに1日3時間ずつ点けた場合、蛍光灯では約1,520円ですがLEDでは1,040円31%の節電が可能です。年間約480円の節約が可能ですが、蛍光灯はもともと消費電力の少なめな照明なので、それほど大きな電気代の差はありませんね。

白熱灯ブラケット60形:約1,520円
LEDブラケット+センサー付フットライト:約280円

廊下などに使われる白熱灯ブラケットからLEDブラケットとセンサー付フットライトにリフォームすると、80%もの節電効果があるとされています。年間約1,220円もの節約になり、更にLED照明は点灯までの時間が早いため、階段などすぐに点いてほしい場所にも適しています。

白熱灯シーリングライト60形:約1,830円
LEDシーリングライト:約56円

トイレなどに使われることの多い白熱灯シーリングライトは、LED照明にリフォームすることで96%もの節電が可能とされています。年間約1,770円もの節約となります。

このように、LED照明リフォームでは照明器具の種類によって金額に差はありますが、かなりの節電・節約効果があります。また、長寿命で電球・電灯交換の費用が少なくてすむため、初期費用がかかってもLED照明にリフォームをする人が多くなっているのです。

監修者コメント
監修者画像

照明リフォームでエコライフを

照明といえば、器具は新築時に設置したままで、電球が切れたときに電球だけ交換する、という方も多いかと思います。白熱灯や蛍光灯の電球をLED電球に交換するだけでも、ずいぶん省エネになりますね。対応するLED電球が無い場合は照明器具ごと交換する必要がありますが、長い目で見れば、早めに器具ごと交換された方がコストダウンになるかもしれません。ぜひLED照明で、地球にも家計にも優しいエコライフを叶えてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

LED蛍光灯型照明リフォーム工事とは

蛍光灯蛍光灯(※画像はイメージです)

LED電球の場合は、既存の電球をLED電球に交換するだけでLED照明リフォームが完了しますが、LED蛍光灯のリフォームの場合はLED化バイパス工事が必要になります。バイパス工事とは、蛍光灯に取り付けられている安定器を取り外す工事のことです。

蛍光灯には必ず安定器が取り付けられているのですが、直管蛍光灯LEDには安定器が不要です。そのため、安定器を取り外してLED蛍光灯対応の配線に交換する必要があるのです。この工事を行わないと、節電効果が発揮できないほか、安全に使用することができません。

直管LED蛍光灯型照明リフォーム 
バイパス工事費用:10,000円~20,000円程度

LED照明リフォームで人気のシーリングライト



出典:LEDシーリングライトCL8DL-6.1V |アイリスオーヤマ

直管型LED蛍光灯へのリフォームの場合、バイパス工事によって既存の器具を利用することができることは前述の通りですが、シーリングライトの場合は照明器具ごと交換となります。そこで、LED照明リフォームに人気のシーリングライトをご紹介します。

光を広げるシェード設計で天井まで明るく照らすLEDシーリングライトです。声であかりを操作する本体マイク+音声認識IC搭載で、直接シーリングライトに話しかけるだけでON/OFF、調光/調色、常夜灯/全灯等の操作が声だけでかんたん操作できます。

やさしいさくら色への調整ができる調光機能で、寝室などリラックスしたい場所にぴったりの照明に。

希望小売価格:オープン価格    
定格光束:4299lm 消費電力:約30.7W(最大点灯時)

小さな文字も読みやすい「文字くっきり光」搭載
全灯から更に明るさアップ
明るさ1.2倍モードを搭載
カバーへの虫の侵入を防ぐ
「虫ブロック設計」

希望小売価格:オープン価格
定格光束:5050 lm 消費電力:37w

CANDLE view×クリスタルカット
点灯モード切替5パターン
ゆらぎ機能2パターン
ホタルック機能&かんたん留守タイマー

価格:オープン価格
定格光速:4200lm 消費電力:46W

LED照明の定格光束とは?

定格光束とは、LED照明器具から放出される初光束のことを指します。従来の照明器具の場合器具光束という表し方をしましたが、LED照明の場合は定格光束という表し方で、単位はlm(ルーメン)です。多くのLED照明器具の場合、従来照明のどの形に相当する明るさなのか表記してあります。

定格光束500lm・・・白熱灯60形相当
定格光束1000lm・・・白熱灯100形相当
定格光束2000lm・・・FHTコンパクト蛍光灯相当

LED照明リフォームの際のシーリングライトの選び方

明るさ明るさ(※画像はイメージです)

LED照明リフォームの際に注意しておくべきことは、従来のシーリングライトは蛍光灯交換ができますがLED照明のシーリングライトでは交換するには本体ごとの交換となるということです。多くのLEDシーリングの場合約40,000時間程度の寿命なので、1日8時間の点灯をしても14年間もつ計算になります。

しかし、蛍光灯交換ができないということは、LED照明リフォームの際にまず器具の光色などが好みのものを慎重に選んでおく必要があります。

昼白色などの青白い光は、明るく活動的な印象です。そのため、仕事部屋などの活発に活動したい場所に向いています。電球色と呼ばれるオレンジがかった色は、落ち着いたあたたかい印象です。リビングや寝室など、ゆったりと過ごしたい場所に向いています。

最近のLEDシーリングライトは、調色機能がついていて色みを変えられるものが増えているため、そのようなものでLED照明リフォームを行うとさまざまなシーンに対応できます。

監修者コメント
監修者画像

気分に合わせて照明の色を選ぼう

LED照明の技術によって、「調色」という明かりの色を変える機能をもった照明器具が登場しました。昼間の太陽の色に近い昼白色に設定すれば、脳は日中のように活性化し、逆に夕陽のようなオレンジがかった電球色なら、脳は入眠に向けてリラックスするという心理的な効果を得ることができます。仕事や勉強をするときは昼白色、くつろぎたい時には電球色と、気分に合わせて照明の色を上手に使い分けてみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

LED照明リフォームをしたら前よりも暗くなった!?

LED照明リフォームを行ったら前より暗くなったという声を聞くことがありますが、これはLED照明の発表している光束が実際の使用時と違う場合などに起こります。まず、LEDシーリングライトの場合乳白色のカバーを通しますが、この時点で20%程度の光束が落ちます。

また、LED素子メーカーから公表されている光束に使用しているLED素子の数を掛けてそのLED照明器具の光束と表記している場合が見られますが、実際には80%程度の力で発光するため表示されている光束よりも暗くなってしまうことがあるのです。

既存の照明の場合は製品から放出される光束の総和を全光束と呼びますが、LED照明の場合は全光束の表記に規定がないためこのようなことが起こるのです。LED照明リフォームを行う前に、そのLED照明器具の全光束値を第三者機関が測定した結果などがあるかどうか、メーカー側に聞くという手段もあります。

LED照明リフォームを業者に依頼する場合の費用

LED蛍光灯型照明のリフォームの場合は電気工事業者による工事が必要と前述しましたが、LED照明リフォームで人気のシーリングライト型の交換の場合は自分で交換できるものがほとんどです。しかし、天井が高く自分で交換するのが難しい場合やうまくはまらない場合などに業者に依頼するケースはよくあります。

【LED照明リフォーム概要】
LED照明を購入したがうまくはまらなく困っているので、LED照明取り付けリフォーム工事をしてほしい。
【LED照明リフォーム費用】
5,000円~10,000円

【LED照明リフォーム概要】
現状は直線配線の蛍光灯型だが、LED照明にリフォームのため引っ掛けシーリングに交換したい。
【LED照明リフォーム費用】
4,000円~6,000円
※引っ掛けシーリング代含む・照明器具代除く

LED照明リフォームは複数見積もりでお得に

LED照明リフォームを業者に依頼する場合、工事費のできるだけ安い業者に依頼したいと思いますよね。そこで、複数の業者から見積もりをもらって比較検討し、価格の安い業者に依頼するのが一番お得です。

LED照明リフォームの場合、現地見積もりまでは必要ないことも多く、概算見積もりを出してもらいそこで予算に合った業者に依頼するのが一番スムーズです。

家仲間コムの見積もり一括依頼サービスなら、検討中のLED照明リフォームの概要をサイト上に書き込むだけで業者からの概算見積もりや提案を受け取ることができます。匿名なのでしつこい営業をされる心配もありません。

LED照明リフォームの見積もりを匿名で一括依頼する

完全無料なので、お気軽にご利用ください。

家仲間コムなら
業者の手数料が無料だから安くなるかも!/

一般的に業者さんがサイトに支払う成約手数料
(売上の約10〜20%)が家仲間コムではかかりません。

LED照明の
業者さんを匿名で探してみる
監修者プロフィール
監修者画像

一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集責任者プロフィール
編集者画像

編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

関連するテーマの見積もり依頼

※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。