間仕切り壁を利用して子供部屋をリフォーム|壁の防音対策をするには?

間仕切り壁を利用して子供部屋をリフォーム|壁の防音対策をするには?

お子様の成長に合わせて部屋を増やしたい!こんな時には間仕切り壁を使ったリフォームがお勧めです。今回は間仕切り壁を利用した間取り変更の施工事例を中心にお伝えしていきます。後ほど、詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・子供部屋の間取りを変更する方法は「仕切り壁を利用して間取りを分割する」「既存の仕切り壁を壊して部屋を広げる」「増改築」の3パターン
・間仕切りリフォームを後から行うメリットは、「新築の初期費用を抑えられる」「子どもの成長に合わせて間取りを考えられる」「子どもが小さい時には広い空間を使える」の3点
・間仕切りリフォームにかかる工事費用は、10〜20万円程度が相場

1. 仕切り壁を利用して間取りを分割する

まず挙げられるのは、仕切り壁を利用して、間取りを分割する方法です。間取り変更リフォームにおいて、最も広く採用されている方法と言えるでしょう。

この方法の注意点としては、リビングと隣接する壁を取り払った場合には、天井や壁のクロス・フローリングなどを張り替える必要があることが挙げられます。また、見た目や質感を統一するために、床材や壁面を全面的に張り替えるケースも見られます。

2. 既存の仕切り壁を壊して部屋を広げる

既存の仕切り壁を壊して部屋を広げる方法もあります。子供が独立し使用しなくなった子供部屋などがあれば、壁を取り払って、ひとつの広い部屋として使うのがおすすめです。

3. 増改築

部屋の配置を変更したい場合は、増改築をするのもひとつの手です。ただし、増改築はその他の間取り変更リフォームに比べて、費用が高額な傾向にあります。また、大掛かりな工事を伴う場合は、工期が長期間に及ぶことも考えられます。

防音の種類

間仕切り壁に防音効果のある素材を使うことで、防音性を高めることができます。「生活音が聞こえないようにしたい」「楽器を演奏するので音が漏れないようにしたい」など、どの程度の防音効果を希望しているのか、工事前に業者に相談することが重要です。

【防音の種類】
防音は「遮音」「吸音」「防振」の方法に分けられます。実際にはこれらを幾つか組み合わせて防音対策をしていきます。

・遮音
音の伝播を遮断し、外部に伝わらないようにします。遮音の程度は透過率によって評価されます。代表的なものは鉛シート 石膏ボード 合板等が挙げられます。

・吸音
音の反響を抑え、音を小さくします。代表的なものはグラスウールやウレタンフォーム等が挙げられます。

・防振
振動や衝撃が伝わるのを防ぎ、音の伝わりを制限します。代表的なものはブチルゴム 防振ゴム,ゴムシート等が挙げられます。 ただし、床や天井からも音は伝わるため、部屋の作りによっては効果がそれほど見込めない場合もあることを念頭に置いておきましょう。

仕切り壁を使わないで部屋の間仕切りをする方法

仕切り壁を使わずに部屋を間仕切りする方法もあります。カーテンや背の高い家具を利用するやり方です。遮音性等は壁よりも劣りますが、気軽に試すことができるのが利点です。

1. カーテンを利用した仕切り

天井にレールを付けて長めのカーテンを吊るし部屋を間仕切りする方法です。突っ張り棒を利用するタイプであれば、天井にレールを付ける必要もありません。防熱、遮光等機能性に優れたカーテンもありますので、必要に応じて選ぶと良いでしょう。

2. 背の高い家具を利用した仕切り

本棚等の背の高い家具を部屋と部屋の境界線に置き、間仕切りとして利用します。棚にものを詰めることで防音性が上がります。家具の移動だけで出来るので、背の高い家具をお持ちの方はまず試してみるのも良いでしょう。

3. 段差や床の色・素材で空間を分ける

「間仕切りはしたいものの、圧迫感が出るのは避けたい」という場合は、段差や床の色・素材で空間を分けるのがおすすめです。床の色を変更したり、素材を細かく区切ることで、壁がなくても別空間である認識が生まれます。

4. 可動式間仕切りを付ける

近年、ライフスタイルの変化に合わせて、簡単に部屋を間仕切りできる方法として、注目が集まっているのが、可動式間仕切りを付ける方法です。

可動式間仕切りを使えば、普段は間仕切りを閉めて、コンパクトに子供部屋を使い、来客時には間仕切りを全開にして広くするという使い方もできます。さらに、可動式間仕切りは、必要に応じてレイアウトの変更もできるため、将来的に必要がなくなった場合でも簡単に取り外し可能です。

間仕切りリフォームを後から行うメリット

ここまで、部屋の間仕切りをする方法について見てきました。では、間仕切りリフォームを後から行うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。間仕切りリフォームを後から行うメリットは以下の3つです。

1. 新築の初期費用を抑えられる

間仕切りリフォームを後から行うことで、住宅の建築にかかる初期費用を抑えられます。ただし、将来壁を作ることを考えている場合は、壁を作る予定の場所を予め決めておき、天井や床の下地補強を行っておくことが重要です。これらの補強を行わなかった場合は、壁を設置する際に下地の強化が必要になり、かえって費用が高くついてしまいます。

2. 子どもの成長に合わせて間取りを考えられる

子どもの成長に合わせて間取りを変更できる点も、間仕切りリフォームを後から行うメリットです。子供の年齢やライフスタイルに合わせて、間取りを変更できるため、生活しやすい空間になります。

3. 子どもが小さい時には広い空間を使える

部屋を仕切らずに、ひとつの広いスペースとして使うことで、十分な遊び場所を確保することができます。ある程度の設置スペースを要する室内遊具なども難なく設置することができるため、子供にとって良きプレイルームとなるでしょう。

間仕切りリフォームを後から行うデメリット

間仕切りリフォームの施工には少なからずデメリットも存在します。後々後悔しないためにも、ここで間仕切りリフォームを後から行うデメリットについて理解を深めておきましょう。

1. 将来的にリフォーム費用が発生する

間仕切りを後から行うということは、当然のことながら将来的にリフォーム費用が発生するということです。間仕切りリフォームにかかる工事費用は、10〜20万円程度です。

2. エアコンや照明を追加する必要がある

部屋の用途によっては、エアコンや照明を追加で購入する必要があります。

3. 撤去費用が発生する

子供部屋を家族共有の物置きとして使っている場合は、不用品の撤去費用も発生します。片付けるまでの労力も要するため、間仕切りリフォームは計画性を持って取り組むのがおすすめです。

4. 引き戸やカーテンによるリフォームは防音対策が弱い

引き戸やカーテンによるリフォームは、簡易的に仕切れる一方、防音対策が弱いといったデメリットが存在します。

家仲間コムの登録業者による間仕切り工事事例

ここでは、間仕切り壁を利用した子供部屋のリフォーム事例を集めてみました。是非ご参考にしてみて下さい。

1. 子供室に間仕切壁を作り2部屋にしたい

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「子供部屋の間仕切り壁を設置してほしい」とのご要望でした。将来的には、また一部屋にする予定とのことでしたので、釘は使わず全てビスで固定し、簡易的に仕上げました。

場所 愛知県 豊川市
建物のタイプ 木造2階
築年数 9年
施工箇所 洋室 価格 6.5万円
施工期間 1日
施工業者 : 有限会社ライフタケダ

関連記事:子供室に間仕切壁を作り2部屋にしたい

2. 洋間12帖子供部屋間仕切り壁の工事

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「洋室12帖を子供部屋として使用したいため、間仕切り壁で2部屋に分けてほしい」とのご依頼でした。施工は1日で完了し、仕上がりにも大変満足いただいた事例です。

場所 埼玉県 三郷市
建物のタイプ 木造3階建て
築年数 16年
施工箇所 1階洋間
価格 9万〜 施工期間 1日
施工業者 :(株)竹浪建装

関連記事:洋間12帖子供部屋間仕切り壁の工事

3. 子供部屋を二つに分けたい!間仕切り壁設置

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image施工中

image施工後

「一部屋の洋室を、子供の成長に伴い分割したい。もともと一つの大きな部屋でしたがドアが2つあるので分割して、それぞれのプライバシーを保ちたい」とのご依頼でした。将来の原状回復も踏まえて、木下地を組んで両面石膏ボード貼りとしました。壁紙も既存デザインに近いものを選び、違和感なく仕上げました。

場所 神奈川県 横浜市
建物のタイプ 木造二階建て
築年数 12年
施工箇所 洋室
価格 5万円
施工期間 1日
施工業者 : 平峰木工所 

関連記事:子供部屋を二つに分けたい!間仕切り壁設置

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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