【水道管の凍結防止対策3選】修理にかかる費用と対処法を解説

【水道管の凍結防止対策3選】修理にかかる費用と対処法を解説

雪が降る季節になると怖いのが水道管の凍結です。普段雪が降らない地域でも、寒波の影響で大雪が降ることもあり凍結防止対策をしておくことが大切です。この記事では、水道管の凍結防止対策と、万が一凍結して水道管が破裂してしまった場合の修理費用について解説します。

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POINT この記事のポイント

・水道管はマイナス4℃前後で凍結の危険性がある
・水道管の凍結防止には、水道管の保護、夜間も水を流しておく、水を抜くといった方法がある
・水道管が凍結してしまった場合は、気温が上がり溶けるのを待つか水道管を温める方法があるが、二次被害を防ぐためにも早急に修理依頼をするのがベター
・水道管が破損した場合の修理費用は、1ヶ所あたり約2万円~5万円が目安だが、二次被害の水漏れが起こってしまった場合、費用は高額になる

水道管が凍結するのはどんな時?

水道管は冷たい水が通る場所であるため、気温が下がる冬には凍結に注意が必要です。雪が降る日は特に要注意!水道管はマイナス4℃前後で凍結の危険性がありますが、気温だけではなく常に日陰で他の場所より温度が低くなる場所や、風が強くて気温が下がる場所にある水道管は氷点下になると凍結しやすいです。

水道管の中には水分が残っていますが、気温が下がると水が膨張して水道管の破裂につながり、被害が大きくなります。

水道管の凍結防止対策3選!

冬には天気予報をチェックして気温が下がる日や雪が降る前に対策をしておきましょう!

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水道管を凍結から防ぐためには

水道管を凍結から防ぐためには

水道管を凍結から防ぐためには、次のことを行っておく必要があります。

・水道管を保護する
・水道管から水を流しておく
・水道管から水を抜く

順番に詳しく見ていきましょう。

1. 水道管を保護する

水道管の保護は、最も簡単で効果的な水道管の凍結防止対策です。水道管を保護する方法には下記の3点があります。

・タオルやスポンジを巻き付けておく
・配管保温材を巻く
・凍結防止ヒーターを設置する

1-1. タオルやスポンジを巻き付けておく

簡単にできる水道管の凍結防止対策として、ご家庭にあるタオルやスポンジなどを水道管に巻き付ける方法があります。水道管に巻き付けていくので、範囲によってはタオルやスポンジがたくさん必要になりますが、水道管が見えないように隙間なく巻き付けていきましょう。

1-2. 配管保温材を巻く

グラスウール保温材|工藤建材

出典:グラスウール保温材|工藤建材
商品価格:1,120円~(長さ1mあたり)

配管保温材とはグラスウールという素材を使った配管の保護剤ですが、水道管の凍結防止に役立ちます。タオルやスポンジを巻くよりは見た目もスッキリします。

関連記事:水道管の凍結防止対策や修理を業者に依頼する

1-3. 凍結防止ヒーターを設置する

水道凍結防止帯|HAKKO

出典:水道凍結防止帯|HAKKO

凍結防止ヒーターは、サーモスタットがついているので温度によって自動的にヒーターが作動します。上記の凍結防止ヒーターは、気温が3℃以下になると通電して10℃を超えると自動的に通電を停止する機能がついています。

2. 水道管から水を流しておく

水道管の凍結防止対策としてすぐにできる対策が、夜間に水道管から水を流しっぱなしにしておくことです。水の量はポタポタ落ちる量ではなく、ペンの先ぐらいの量を出すようにしてみてください。

ただし、夜間はずっと水を出したままにしておく必要があるため、水道料金がかかる点に注意が必要です。水道代が高くなる地域の方は、配管保温材や凍結防止ヒーターなどを設置しておくことをおすすめします。

3. 水道管から水を抜く

水道管に水が溜まっている状態では凍結しやすいため、水道栓を止めて水を抜いておくことで凍結防止になります。「水抜き」とも言います。まずはメーターボックス内にある止水栓を閉めます。メーターボックスの位置がわからない場合は、水道局に問い合わせてください。

止水栓を止めた後、高い位置にある水道の蛇口から低い位置にある庭の散水栓まで、順番に蛇口を開きます。目安は、2階の洗面所や浴室の蛇口から順番に1階へ降りていき、最後に庭などの散水栓を開くという順番です。

監修者コメント
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水道管を破裂させないために

水道管は、どこを通っているかご存知でしょうか?
正直、水道管の経路なんてまったくわからない、という方がほとんどではないでしょうか。
水道管というのは、敷地内の地面の中、家の中では床下や壁の中、天井裏などに配管されています。つまり大半の水道管は、普段は目に見えない部分に隠れているのです。
このように内部に隠れたものが破損すると、思わぬ高額な修理代金が必要になる場合もあります。
水道管を破損させないための対策は、万全に行っておきたいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

水道管が凍結してしまった場合は?

水道管が凍結してしまった場合は、見てすぐに分かります。まず、水漏れ防止するために止水栓を止めます。止水栓がどこにあるか分からない場合は、水の吹き出しを防ぐためにタオルなどで破損個所を巻いて、早急に業者さんを呼びましょう。

水道管が破裂していると水漏れのおそれがあるため、放置せずにすぐに修理依頼をすることが大切です。

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1. 水道管の修理費用目安

水道管が破損した場合の修理費用は、1ヶ所あたり約2万円~5万円が目安です。水道管破裂など、水漏れにかかわるトラブルは緊急対応してくれる業者さんが多く、24時間いつでもかけつけてくれる場合が多くなっています。仮に修理は後日になったとしても、水漏れが起こっている場合は緊急対応をしてくれるでしょう。

ただし、深夜や休日の場合は別途追加料金が発生することがあります。費用は事前に確認しておきましょう。

2. 家仲間コムでの施工事例

家仲間コムにも水道管の凍結による修理の施工事例がありますので、一部ご紹介します。

2-1. 水道管凍結による水道管破裂の修理

給湯器の立上り管が破裂を起こしており、錆びた部分から漏水していたケースです。腐食に強い架橋ポリ管を使用し、保温材を巻きつけて修理完了。費用は2万円でした。

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監修者コメント
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水道管の老朽化にご注意

住宅内部の水道管は、2000年より前は鋼管と呼ばれる鉄を含んだ管が主に使われていました。管の内部はビニルライニングといって、樹脂で被覆されているのですが、継ぎ手などにわずかな隙間が生じることで鉄が水に触れ、錆びてきてしまうのです。
錆びた鉄は元に戻ることはなく、錆びはどんどん進行していき、水圧に耐えられなくなると破損して漏水事故を起こしてしまいます。
ご自宅の水道管に鋼管が使われている場合は、漏水の不安をなくすためにも、早めにすべてを樹脂管に入れ替えたいですね。お風呂のリフォームをされる際などに、ぜひ一緒にご検討なさってみて下さい。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

2-2. 水道管破裂によるアパートの水漏れ事故

こちらのケースでは水道管が破裂したため水漏れが起こり、天井・壁・床の全ての修繕が必要になりました。水道管が凍結して破裂することで最も怖いのが、二次被害の水漏れです。水道管の修理だけでは済まなく、内装工事なども必要になったため費用が高額に。

こちらの施工事例では内装工事などを含め4日間の施工期間で、58万円の費用がかかっています。アパートで他の住人の方もいたため、業者さんも早急な修理をしてくれました。

関連記事:水道管破裂によるアパートの水漏れ事故対応

このような水漏れ事故にならないためにも、水道管の凍結防止対策は重要です。

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水道管の凍結により水が出なくなった場合の対処法

水道管の凍結により水が出なくなった場合の対処法

水道管が凍結して、破裂まではしていないものの水が出ない場合には、気温があがり溶けてくるのを待つ
か、水道管を温める方法があります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

1. 気温があがり溶けてくるのを待つ

早朝に水道管が凍結していても、日中に気温が上がってくると自然に溶けて水が出るようになります。早急に水を使いたい!という場合でなければ、自然に溶けるのを待つのも一つの方法です。室内の蛇口部分が凍結しているのであれば、暖房をつけて部屋の温度を上げるのも有効です。

2. 水道管を温める

多くの場合、水道はすぐに使いたいですよね。そういう場合は水道管にタオルを巻いて、熱湯ではないお湯をかけて解凍しましょう。熱湯をかけると、急激な温度変化により水道管が破裂してしまうことがありますので、50℃程度のお湯にしてください。

電気配線などの近くではお湯をかけることができないため、お湯であたためたタオルを何度も当ててゆっくり解凍を促しましょう。

水道管の凍結防止対策まとめ

水道管が凍結してしまうと破裂する可能性もあり、また二次被害として水漏れが起こるリスクがあります。普段雪が降らない地域で突然の寒波に見舞われると、水道管が凍結して破裂に至るケースがありますので、事前に対策しておくことが大切です。

水道管の凍結防止対策は業者に依頼できる?

水道管の凍結防止対策は業者さんに依頼することができます。どの部分をどうやって保温すれば良いのか分からない場合や、水道管の破裂が見つかった場合などは早急に業者さんに依頼をしましょう。水道管の破裂修理は迅速に対応してくれる業者さんが多いです。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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