ガス代が高い原因はどこにある|一般的な原因と通常使用ではない原因を比較
寒い季節になると気になるのがガス代です。オール電化の方はガス代はかかりませんが、電気とガスを併用しているご家庭はまだまだ多く、特に冬にガス代が高くなります。では、ガス代が高い原因にはどんな原因があるのでしょうか?この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
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ガス代が高くなる季節
ガスは日常生活での使用であっても、12月から2月頃が最もガス代が高くなります。これは、寒くなる季節にお湯を使う(=ガスを使う)ことが増えるためですので、やむをえない季節です。反対に、お湯をあまり使わない夏にはガス代が安かったはずです。
ガス代が高くなる一般的な原因【異常ではありません】
では、ガス代が高くなる一般的な原因から見ていきましょう。
1. お風呂のお湯を溜める機会が増えた
夏はシャワーだけで済ませていたご家庭でも、寒くなってくるとお風呂のお湯を溜めて入ることが増えてきます。また、お湯の設定温度も夏場は38℃~程度であったのに、寒くなると40℃以上に設定しているご家庭も多く、設定温度もガス代が高くなる原因となります。
2. お湯で洗い物をすることが増えた
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夏は水で洗い物をしていたご家庭でも、寒くなるとお湯で洗い物をする機会が増えます。水道水も冷たくなりますので、やはりお湯の方が汚れ落ちが良くなりますね。最近ではお湯で洗濯ができる洗濯機などもありますが、夏は水洗いだった洗濯も、水が冷たくなってくるとお湯洗い洗濯に変える方もいらっしゃいます。
食器も衣類もお湯の方が汚れ落ちが良いので、筆者宅では年中お湯洗いをしています。食器洗いも洗濯も毎日のことですので、これをお湯に変えるとガス代は高くなります。
3. ガスを熱源とする暖房器具を使うことが増えた
ガスを熱源とする暖房器具には、ガスファンヒーターやガス浴室暖房乾燥機などがあります。寒くなったり雨の多い季節には使うことが増える設備ですが、これもガスを熱源としますのでガス代が高くなる原因となります。
4. ガス床暖房を使っている
ガス床暖房を使い始めると一気にガス代が跳ね上がります。ガス会社の多くはガス床暖房プランを用意していて、床暖房を使用した場合は割引が適用されるようになっていますが、毎日長時間つけっぱなしにしているとガス代は高くなります。ガス代を節約できる床暖房の使い方は下記をご参照ください。
関連記事:温水式ガス床暖房の設置費用とガス代を削減できるお得な使い方
5. 料理をする機会が増えた
家族が増えたりテレワークで在宅時間が長くなると、必然的に家で食事をする機会が増えますので、ガスを多く使用することになります。料理に使用するガス代はそこまで劇的に高くなることはありませんが、お湯で洗い物をする回数と合わせると高くなることがあります。これは在宅時間が長ければ当然増えてしまうことですので、保温調理に変えたりレンジを使う調理法にするなど調理方法を工夫してみてください。
ガス代が高い原因【通常使用ではない場合】
では次にガス代が高い原因として、なんらかの異常が考えられるケースがあります。
1. プロパンガスに変わった
新築や賃貸で新しく引っ越してきた場合などに考えられるケースです。ガスには、「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があり、地域によって異なります。一般的にプロパンガスのほうが高くなりますので、今まで都市ガスのエリアで住んでいた方がプロパンガスのエリアへ引っ越してくると、ガス代が高いことに驚きます。
あまりにも高いと思ったら、プロパンガス業者を変えるのも一つの方法です。業者によってガス代が異なります。
参照:主なLPガス会社一覧
2. ガス給湯器の容量を大きくした
ガス給湯器には家族構成やライフスタイルによって適切な容量があります。16号・20号・24号の3種類が一般的ですが、家族が増えるごとに容量の大きな号数に上げます。「もしかしたら多く使うかもしれないから」と大きい容量のガス給湯器を導入すれば、容量が大きい分ガス代も高くなることがあります。ガスエネルギーを無駄なく使うためにも、家族人数に合った適切な容量を選びましょう。
関連記事:給湯器設置までの確認ポイントと2大メーカーの最新給湯器【2019年版】
もっとガス代を節約したいならエコジョーズ!
出典:エコジョーズ|ノーリツ
ガス代は一般的な給湯器よりも、排熱を利用してお湯を作り出す節約効果の高いエコジョーズなどを採用するのもおすすめです。最初に設置費用はかかりますが、年間のガス代が平均で約17,000円もお得になるので、長い目で見てトータルコストで選びましょう。
関連記事:ガス給湯器「エコジョーズ」の仕組みや導入費用、ガス代がお得になる上手な使い方
ガス代が高い原因まとめ
ガス代が急に高くなるとびっくりしますが、一般的に冬にはガスを使うことが多くなるので高くなります。これは異常ではありませんので、年間のガス代平均が変わっていなければ安心してください。都市ガスからプロパンガスに変わった場合は、約3倍ほどガス代が高くなる場合もありますので、この場合はガス業者を見直すなど比較検討することが大切です。
家族が増えたり新築やリフォームのご予定がある場合は、エコジョーズを導入することでガス代を大幅に節約することができますので、まずは導入費用の見積もり依頼をして検討してみてはいかがでしょうか。
消費エネルギーを抑えるには
今は「ZEH」(ぜっち、net Zero Energy House)といって「家庭でつくるエネルギーと消費するエネルギーを、トータルでゼロ以下にしよう」という目標があります。これを叶えるためには、まず太陽光発電などを備えて電気をつくること、それから省エネ機器によって消費エネルギーを抑えることが求められます。光熱費も高騰を続ける中、持続可能なエネルギー環境を、まずは家庭から整えてみませんか?
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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監修者:高橋 みちる(一級建築士)