エコジョーズとエコキュートどちらを選ぶ|6項目で簡単比較

エコジョーズとエコキュートどちらを選ぶ|6項目で簡単比較

「エコジョーズ」と「エコキュート」、この2つはどちらも「高効率給湯器」と言われる給湯設備のことを指します。では、この2つの違いはどこにあるのでしょうか?今回は、「エコジョーズ」と「エコキュート」の違いをわかりやすく解説します。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・エコキュートとエコジョーズの違いは、熱源が電気であるかガスであるか
IHコンロの場合は、給湯器も「エコキュート」にしてオール電化システムにしたほうが、光熱費の削減ができ効率よく省エネができる。一方、ガスコンロの場合は、ガスを燃料とする「エコジョーズ」が向いている
・その他「導入費用の予算」「長い目で見たランニングコスト」「家族構成」「ライフスタイル」などでどちらを購入するのかを決めると良い

エコジョーズとエコキュートは高効率給湯器の種類

エコジョーズとエコキュートは高効率給湯器の中の2つの種類です。「高効率給湯器」は、少ない燃料でお湯を沸かすことのできる給湯器のことで、ご家庭での光熱費削減になるだけでなく、環境エネルギーも無駄なく使うことができる省エネ設備です。では、エコジョーズとエコキュートの違いは何かというと、まずは熱源が違います。
 

高効率給湯器の種類 熱源
エコジョーズ(潜熱回収型ガス給湯器) ガス
エコキュート(電気ヒートポンプ給湯器) 電気

熱源が電気であるかガスであるかが大きな違いですが、それ以外のエコジョーズとエコキュートの詳しい解説は下記記事をご参照ください。

関連記事:
エコキュート(電気)の仕組みと費用目安|上手な使い方のコツとは?
ガス給湯器「エコジョーズ」の仕組みとは|ガス代がお得になるコツを解説

監修者コメント
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エコな熱源でお湯をつくろう

家庭での給湯に使われるエネルギーは、光熱費全体の1/4ほども占めていると言われています(環境省データより)。給湯器の熱効率を上げられれば、光熱費も大きく抑えることができるかもしれません。電気かガスかという熱源の違いや、設置条件などにより、ご自宅に向いている機器は変わってきます。ぜひご自宅に合わせてご検討いただき、家計にも地球にも優しいエコライフを実践していただけたらと思います。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

簡単な選び方のひとつは「コンロの熱源」で決める

エコジョーズとエコキュートの選び方としては、まずご自宅で電気とガスのどちらをメインで使いたいかで選ぶことができます。分かりやすい判断基準として、お料理をする時はコンロの熱源が「電気」か「ガス」のどちらが使いやすいでしょうか?

電気がガスのどちらが使いやすい? コンロの種類 向いている高効率給湯器の種類
電気が使いやすい IHコンロ エコキュート(電気)
ガスが使いやすい ガスコンロ エコジョーズ(ガス)
またはエコキュート(電気)へリフォーム

IHコンロが使いやすい、または使ってみたい場合は、給湯器も「エコキュート」にしてオール電化システムにしたほうが、光熱費の削減が可能で、効率よく省エネできます。ガスコンロが使いやすい場合は、ガスを燃料とする「エコジョーズ」が向いているでしょう。

給湯器とコンロは一見関係がないように思えますが、熱源を統一しておくことで電力会社またはガス会社の割引プランが適用され、光熱費がお得になります。エコジョーズとエコキュートの簡単な選び方のひとつとしてコンロの熱源について例を挙げましたが、導入には設置費用やランニングコスト、家族構成やライフスタイルなどもよく検討しておく必要があります。

エコジョーズとエコキュートを徹底比較!

エコジョーズとエコキュートの比較ポイント

では、エコジョーズ(ガス)とエコキュート(電気)を上記の6項目で比較してみましょう。

1. 導入費用

ガス給湯器ガス給湯器(※画像はイメージです)

導入費用は、エコジョーズ(ガス)のほうが安く設置できます。エコジョーズとエコキュートの導入費用は下記が目安です。

導入設備 費用目安(割引適用後)
エコジョーズ(ガス) 約18万円~40万円
エコキュート(電気) 約30万円~80万円

実際には、メーカー希望価格では本体価格だけで上記の費用がかかりますが、どちらも本体代の割引率が高いため、本体+施工費用込みでこの費用が目安で、かなりお得に設置することができます。

1-1. 保証期間も確認しておこう

エコジョーズとエコキュートはどちらも耐用年数が10年で、メーカー保証期間は1年~5年が一般的です。この間の不具合に関してはメーカーが無償修理を行ってくれますが、有償で保証期間の延長ができ最長10年まで延長することができます。

設置業者によっては、メーカー保証とは別に独自の保証を付けてくれることがありますので内容を確認しておきましょう。例えば下記のような保証があります。

・5年~10年保証
・無償修理または上限金額ありで有償修理対応
・時間内または24時間365日で受付対応


給湯器は突然お湯が出なくなるなどの不具合が出ることもありますので、保証があると安心です。

関連記事:お湯が出ない!?給湯器の3つのチェックポイントや修理・交換について調べました

1-2. DIYは絶対にやめてください

ネットショッピングで本体の購入も可能ですが、給湯器はガスや電気・水道に関する有資格者でないと設置できません。危険ですのでDIYでの設置は絶対にやめてください。保証の対象外になるだけでなく、無資格者の取り付けは違法です。購入したものを設置してくれる業者さんに依頼しましょう。

2. ランニングコスト

ランニングコストは圧倒的にエコキュート(電気)が優れています。

導入設備 年間の光熱費目安
エコジョーズ ガス代約12万円~
エコキュート 電気代約2.2万円~2.4万円

エコキュートは電気代の安い深夜電力を使用することと、太陽光発電システムがあれば昼間に作り出した電気を使用できるため、コストパフォーマンスに優れています。

関連記事:屋根リフォームの補助金を活用するには、耐震、断熱、太陽光がポイントです!

3. 設置スペース

設置スペースに関しては、エコジョーズ(ガス)のほうが狭小住宅や集合住宅にも向いています。エコジョーズは本体のみの設置で、壁掛けや屋内設置にも対応しており、どんな設置スペースにもほぼ対応可能。エコキュート(電気)は、本体とは別にお湯を溜めておく貯湯タンクの設置が必要になります。3~5人家族向けの機器サイズを比較してみましょう。

導入設備 設置スペース目安
エコジョーズ 幅600×高さ469×奥行き240mm
エコキュート貯湯タンク 幅600×高さ1810×奥行き680mm
エコキュート本体 幅799×高さ672×奥行き299mm

畳1帖の大きさが【横1760mm×縦880mm】ですので、大きさがイメージしやすいかと思います。
※畳のサイズは地域によって多少異なります。

エコキュートの貯湯タンクは高さがありますので、窓のない壁面に設置する必要があり、また重さに耐えられる土台を造らなければいけません。

4. 家族人数

大家族でお湯切れが心配な場合は、エコジョーズ(ガス)のほうがお湯の量を気にせずに利用できます。エコジョーズは使うたびにお湯を沸かす仕組みですので、お湯切れの心配がなく、高い水圧でシャワーも使えて快適!

エコキュート(電気)は、深夜に作り出したお湯を溜めておくことで一日のお湯が使える仕組みです。タンクの容量分しか貯めておくことができませんので、お湯の使用量によって湯切れを起こすデメリットがあります。迷ったら大きめサイズの貯湯タンクにしておくと安心ですが、シャワーを出しっぱなしにしない、適切な水位でお湯を溜めるなどの使い方も工夫しましょう。

ちなみに、エコキュートは水圧が低いことから2階のシャワーなどは水圧が弱くなることがあります。どこに浴室があるかも選ぶ際の判断の目安にしておきましょう。

5. ライフスタイル

ライフスタイルはご家庭によって様々ですので、一概にどちらが良いとは言えません。電気やガスは日中または夜間のどちらかの時間帯で割引されるプランが多いので、一日中使うことが多い場合は、エコキュート+太陽光発電システムのオール電化にしたほうが、光熱費を大幅に節約できます。

・朝と夜の2回お風呂に入る家族がいる
・キッチン・入浴と同時使用が多い
・1階と2階にキッチンや浴室がある2世帯住宅


このようなライフスタイルの場合は、使う湯量と同時に使う頻度が高いため、その都度お湯を作り出すエコジョーズ(ガス)のほうが使い勝手が良いです。

6. 災害時のお役立ち度

災害時に役立つのはエコキュート(電気)です。エコキュートは貯湯タンクに溜めたお湯を使う仕組みなので、万が一災害で断水された場合でも、貯湯タンクに残ったお湯を使うことが可能です。また、火を使わないので火災リスクが低いのも安心ポイントです。

エコジョーズとエコキュートの比較まとめ

省エネ効果が高く光熱費が削減できることで注目されているエコジョーズとエコキュートですが、どちらを採用するかは非常に悩みどころです。エコジョーズとエコキュートを選ぶ順序をまとめると下記です。

・ガスコンロかIHコンロ、どちらが使いやすいか
・導入費用の予算
・長い目で見たランニングコスト
・家族構成
・ライフスタイル


災害時に役立つかどうかは頭の片隅に入れておいて、まずは日常生活でどちらが使いやすそうかを基準に選んでみてくださいね。

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家全体のエネルギー効率を高めよう

エコジョーズは燃焼させたガスの熱効率を最大限に高めた商品ですが、エコキュートは燃焼ではなく空気の温度差を利用して熱を回収するシステムで、光熱費で考えればガスよりも大幅に抑えることが可能です。また電気なら太陽光パネルを搭載することで自家発電もでき、経済性だけでなく災害対策としても安心ですね。ぜひこの機会に家全体のエネルギーについても考え、高効率な家づくりを目指していただけたらと思います。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

エコジョーズとエコキュートの取り付けで迷ったら?

エコジョーズとエコキュートで迷ったら、施工業者さんに相談してみるのも一つの方法です。エコキュートのように設置スペースが必要であれば、敷地面積や造りによっては設置が難しい場合もあります。現地訪問してもらったうえで、家族構成やライフスタイルなども含めて相談してみましょう。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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