トイレの床はタイルでお手入れしやすい上質空間にリフォームしよう

トイレの床はタイルでお手入れしやすい上質空間にリフォームしよう

トイレの床を清潔に保つなら見た目にも上質なタイルがおすすめです。機能性タイルなら「抗菌性」もあり、さっと水拭きするだけで手間もかかりません。今回は、トイレの床におすすめのタイルについて、特徴や張替えリフォームの費用目安を解説します。まずはこの記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・尿の飛び散りが気になるトイレの床は「高い耐水性」と「吸水性の低い材質」が良い
・トイレの床にはタイルがおすすめ
・トイレの床をタイルに張替える方法は「張替え工法」か「重ね張り工法」がある
・トイレの床をタイルにリフォームするとき壁紙も同時張替えがおすすめ

トイレの床に関するお悩み

トイレトイレ(※画像はイメージです)

トイレの床に関するお悩みで挙げられるのが「尿の飛び散り」です。男性やお子様がいらっしゃるご家庭では、特にこのお悩みが深刻です。飛び散った尿は時間の経過とともに蓄積されてシミになるだけでなく、匂いの元となります。

古いトイレがいつも匂うのは、この尿の飛び散りが原因です。いわゆるアンモニア臭というものです。健康な人の尿でもアンモニア臭はしますのでどんな人の尿も飛び散れば匂いの元となりますが、厄介なのは、飛び散りは目に見えないために掃除をしても拭き残しが発生してしまうことです。

そのためトイレの床は水拭きしやすい耐水性の高さと、尿が染み込んでしまわないよう吸水性の低い材質であることが重要です。

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トイレの床にタイルがおすすめな理由

トイレの床にタイルがおすすめな理由

トイレの床材として人気のあるタイルは、見た目のスタイリッシュさや高級感などから採用される方が増えています。タイルの特徴は下記の通りです。

1. 見た目の美しさ

水まわり床タイル|LIXIL

出典:水まわり床タイル|LIXIL

トイレの床にはクッションフロアを採用している住宅が多いですが、おしゃれなトイレにしたい方からは、見た目の美しさや高級感のあるタイルへのリフォーム人気が高まっています。

タイルの大きさや色によって印象を変えることができるので、幅広いインテリアにも合わせることができ、トイレのインテリアがグレードアップします。特に来客が使用するトイレはタイルの床にして、ラグジュアリーな空間にしておきましょう。

2. お手入れのしやすさ

タイルは見た目だけでなく、実は清掃性にも優れた材質です。耐久性があり吸水性が低いため、水拭きすることができます。トイレに排水口があれば水を流してブラシでこすって掃除をすることもできるので、より丁寧にお手入れをすることができます。

3. 機能性タイルの登場

ハイドロセラ|TOTO画像提供:ハイドロセラ|TOTO


出典:ハイドロセラ|TOTO

昭和の時代より昔のトイレにはタイルが使われた床が多かったのですが、昔のトイレには小さいサイズの陶器製タイルが敷き詰められており、目地にはカビが生えて不衛生で冷たい印象でした。

今でも古い飲食店などに行くとこのようなタイプのトイレを見かけることがありますが、古さとタイルの冷たさでトイレはとても寒々としています。タイルの種類には下記の4つがあり、機能性を持ったタイルも増えています。それぞれのタイルのメリット・デメリットを一覧にしてみました。

タイルの種類メリットデメリット
陶器タイル・表面がツルツルしているので掃除がしやすい
・耐久性が高い
・使うなら吸水性の低い釉薬ありタイプがよい
・昔ながらのタイル
・釉薬なしは吸水性が高い
せっ器タイル・吸水性が低い
・耐候性が高い
・釉薬ありはお手入れがしやすい
・釉薬なしタイプは、自然な風合いを楽しめて温かみがあるが、お手入れがしにくい
磁器タイル・吸水性が低い
・固くて耐久性が高い
・汚れにくい
・叩くと金属音がする
・滑りやすいので滑り止め加工商品を選ぶ
フロアタイル・耐久性が高い
・見た目はタイルだが実は塩ビ製のため費用が安い
・費用を抑えてタイル風にするならおすすめ
・本物のタイルではない
・傷がつきやすい

「釉薬」は、タイルを焼く前に塗るガラス質の薬でタイルの表面をコーティングする役割があり、「うわぐすり」とも呼ばれます。吸水しにくく割れにくくなるといった耐久性の向上に加え、見た目にも艶や光沢が出ます。

陶器製の器にも釉薬を使用しますが、ツルツルして艶がある器とマットでざらざらした質感のものがありますが、床材として使用されるタイルにも同じような違いが見られます。これらのタイルに下記の機能がついた商品も発売されています。

・抗菌性
・滑りにくさ
・ひやっとしない

監修者コメント
監修者画像

トイレ専用の床タイルで衛生的に

タイルは素材の特性として耐久性が高く、釉薬などの処理によって吸水性を抑えたものは、トイレなど水まわりの床材にも向いています。しかし、タイルは1枚のサイズが小さいと継ぎ目の目地が増えてしまい、目地が汚れる・ひび割れるなどのトラブルも起きやすくなります。これを防ぐために、トイレ床専用に1枚のサイズの大きなタイルが開発されています。衛生的なトイレ床専用タイル、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

トイレの床をタイルに張替える方法と費用目安

トイレの床の張り替えリフォームには下記の2パターンがあります。

・既存のトイレ床をすべて撤去して新しく張る「張替え工法」
・既存のトイレ床の上から重ねる「重ね張り工法」

1. 張替え工法

水まわり床タイル|LIXIL画像提供:水まわり床タイル|LIXIL


出典:水まわり床タイル|LIXIL

既存のトイレ床をすべて撤去して下地を調整したあと、新しくタイルを張っていきます。撤去したあとの廃材処分費なども必要なので費用がかかりますが、汚れているトイレはすべて張り替える方法が衛生的に安心です。

トイレの床材は経年と共に水や尿が染み込み下地にカビが生えている場合が多いですが、張替え工法の場合は下地の状態を確認することができる点もメリットです。

・張替え工法の場合の費用目安:約6万円~

2. 重ね張り工法

既存の床がクッションフロアやフローリング材の場合、そのまま新しい床材を上から重ね張りすることができます。既存の床材をはがす手間と廃材処分費が発生しないことから費用を安く抑えられる点がメリットですが、既存の床を綺麗に丁寧に掃除してから施工することが大切です。

下地の状態がわからないので、現状の床がブヨブヨする・ふわふわする・へこみがある、などの場合は「張替え工法」がおすすめです。

・重ね張り工法の場合の費用目安:約4万円~

既存の床の上に新しくタイルを張っていくとどうしても床面に厚みが出てくるため、ドアの開閉操作を確認する必要があります。床面の高さを測ってスムーズに開閉ができるよう建具の調整をすることもあります。

・ドアの高さ調整が必要な場合:約1万円~

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監修者コメント
監修者画像

トイレの床の張り替えは、便器の交換と一緒に

トイレの床を張り替えるとなると、床の上に置いてある便器をどうするか?という問題が生じます。便器を外さずにそのまま上から重ねて床材を張ることもできますが、次回便器を交換する際に、便器の形状が変わる場合はまた床の張り替えが必要になってしまいます。もし便器を一旦外してキレイに床を張り替えるなら、ついでに新しい省エネ便器に交換し、エコで快適なトイレにリフォームできるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

トイレの床におすすめなタイル2種類!

タイルというと冷たい印象がありますが、触れた時にひんやりしない肌ざわりの「サーモタイル」という商品があります。トイレの他、浴室や洗面所といった水まわり全般に採用できます。また、「抗菌性」「防汚性」に優れたタイルはお手入れの手間がかからず、毎日の負担だったトイレ掃除が楽になります。

1. サーモタイル|LIXIL

サーモタイル|LIXIL画像提供:サーモタイル|LIXIL


出典:サーモタイル|LIXIL

質感やカラーバリエーションも豊富に揃っているので、お気に入りのトイレのインテリアにも合わせやすいです。

2. ハイドロセラ・フロア|TOTO

ハイドロセラ・フロア|TOTO画像提供:ハイドロセラ・フロア|TOTO


出典:ハイドロセラ・フロア|TOTO

傷や汚れがつきにくい大判の陶器である「ハイドロセラ」は、日頃のお手入れは水拭きだけで十分!トイレ掃除の手間が格段に楽になります。光触媒加工により菌の繁殖や尿の匂いも抑えて、清潔なトイレ空間を保ちます。

トイレの床をタイルにするなら壁紙も同時張替えがお得です

トイレの床をタイルにするなら、壁紙も同時張替えすると一度にリフォーム工事が終わってお得です。床だけ綺麗になると、壁の汚れも目立って気になってきます。最初から同時に施工しておけば業者さんの訪問も一度で済むので、その分人件費も一回分で済みます。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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