トイレリフォームに必要な期間は|便器の種類と作業内容を紹介

トイレリフォームに必要な期間は|便器の種類と作業内容を紹介

トイレリフォームは長年家に住んでいたら一度は経験することです。しかし、和式から洋式への取り替え方や工事期間、工事中のトイレの使用方法など不明点も多いかと思います。この記事でトイレリフォームに必要な期間などの詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・トイレリフォームにかかる期間はリフォームの内容によって異なり、最短数時間〜最長3日以上かかる
・トイレのリフォームにかかる費用はおおよそ20万円~50万円ほど
・便器の種類には、「組み合わせ便器」「一体型トイレ」「タンクレストイレ」「システムトイレ」などがある

トイレリフォームにかかる期間

トイレリフォームにかかる期間

トイレのリフォームはそのトイレが新規なのか、本体の取り替えだけなのか、それともトイレの空間そのもののリフォームなのかで工期が変わってきます。当然、作業が増えればそれだけ日程も増えていくのです。

トイレ本体のみの取り替えであれば、かかる時間は半日から1日でOKです。和式から洋式の便器に替える場合は2日程度かかります。トイレの床の張替え、水道菅が古くなっているためそれらの交換などが必要になってくると3日~4日は見たほうがよいでしょう。さらにトイレの場所の移動や床や壁の張替え作業、構造を広くする、別に手を洗うところを作るとなると更に日数は増えていきます。以下はかかる工事の時間と工事内容、価格相場についてまとめました。

数時間で終わるトイレ工事

工事内容:便器の取り替えのみ(洋式→洋式 タンク式トイレ)

相場価格:6万円~15万円(タンク式トイレの種類による)に工事費用10万円~(古い便器の処分費込み)がかかります。一番シンプルな工事なので予算は他に比べてそれほどかかりません。

トイレの設置:時間が数時間と短いので設置されません(気になる人は、工事前に用を足しておくようにしましょう)。

半日~1日で終わるトイレ工事

工事内容:便器交換、タンクレスなどにした場合の水道工事などが入ります。

相場価格:10万円~40万円に工事費用(古い便器の処分費用も入る)10万円~25万円かかります。

トイレの設置:半日から一日なので設置されない場合がありますが、業者さんに事前に用意してほしいと伝えたり、自分で携帯トイレを購入しておくなどして、対策をしておくと良いでしょう。

1日~2日で終わる工事

工事内容:和式トイレから洋式トイレへの工事、タンクレストイレの設置、洗い場の設置など水道工事が入ります。ほとんどのトイレリフォームがこの期間内に終わると見て良いでしょう。

相場価格:便器の価格10万円~40万円に工事費用(古い便器処分費用も入る)に10万円~25万円の工事費用がかかります。

トイレ設置:業者によりますが、2日となりますとレンタルトイレの設置をしてくれます。念のため業者に確認しておきましょう。用意してもらえない場合は、携帯トイレを事前に購入して設置しておくと良いでしょう。

3日以上かかる工事

工事内容:トイレの土台にトラブルがあったり、水道菅が古くなっていた場合それらの取り替え工事が必要なため3日以上かかる場合があります。しかしこれは全体からみても5%に満たない割合です。ほとんどの場合2日もあればトイレの工事は終わります。

相場価格:便器の価格10万円~40万円に加えて、トイレ床のリフォーム1万円~5万円(クッションフロアまたはフローリング)壁紙の張替え2万円~5万円、和式から洋式22万円~60万円の工事で便器交換のみに比べると相場価格の幅が広くなります。ざっと30万円~100万円くらいの幅があります。

トイレの設置:3日以上かかる工事の場合は業者も利用するためレンタルトイレの設置は必ずあると見て良いでしょう。気になる場合は業者に問い合わせて確認すると良いです。

監修者コメント
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ちょっとした工事にも「一人工」

一人工(いちにんく)とは、建築業界で用いられる「一人の一日分の人件費」のことです。たとえ1時間程度で終わる作業でも、そのために職人さんが準備をして指定の時間に来なければならないとなると、費用は一人工が計上されることが多くあります。一日でも一時間でも金額があまり変わらないのなら、できるだけたくさん作業してもらいたいですよね。だから、リフォームはたくさんの工事をまとめて依頼した方がオトクになるのです。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

トイレ工事中は水道は使えるの?

水道は水管の切り替えで一瞬だけ使えなくなるだけです。なので水道が使えなくなるのはおおよそ5分程度です。

古いトイレリフォームではここに注意

トイレは水周りのカテゴリーに入ります。それゆえ業者さんに調べに来てもらった時に予期しなかった問題も出てきます。例えば床やトイレの周りの壁のカビなどの問題が発生していたら、床からのリフォームになります。また最新のタンクレスタイプのトイレなど種類によっては配線やコンセントがなかった場合の増設工事などが必要になってきます。

和式から洋式へのリフォーム

和式から洋式へのリフォームの流れ

今回の家族の例の場合、和式トイレから洋式トイレ(タンクトイレ)への交換、ウォシュレット取り付け、トイレ床リフォーム、壁紙リフォームとで工期は3日くらいです。費用は安く見積もって大体30万円くらいでしょう。ウォシュレットにする場合、電気系統の工事が必要になってきます。

トイレのリフォームにかかる概算価格

トイレのリフォームにかかる概算価格はおおよそ20万円~50万円と見積もっておくと良いでしょう。ほとんどの場合この価格内に収まります。

便器を交換するのみでは10万円くらいになりますが、機器に関してはその時の利用者の希望もあり、10万円~40万円くらいの幅があります。一般的にはトイレ機器はタンクつきの普及タイプが使われることが多いですが、有名なメーカーのタンクレスなどの便器になりますと20万円、更に高機能な便器になると30万円くらいはかかります。

便器の種類

便器の種類は洋式のものでは幅広く色々なものがあります。

組み合わせ便器

一番ポピュラーな物で工期も短く済みます。組み合わせの便器は選択肢の幅が広く好きな形にカスタマイズされるので人気のあるタイプです。それぞれ便器、タンク、便座、ウォシュレットが独立しています。

組み合わせタイプの便器のメリットは安く買えるところにあります。組み合わせることで好みのものにカスタマイズできるうえにどれかが交換必要になった場合、その部分を交換することができます。ウォシュレットなども外すことができるので掃除するときにも便利です。

デメリットはタンクにトイレが溜まるまで水を流せないので、多くの人が短時間で利用するには少し時間がかかってしまいます。

一体型トイレ

一体型トイレとは便器やタンクウォシュレットなどが1つになっているものです。手洗いがついているタイプとついていないタイプによって工期に違いが出ます。別に手洗い場をつけるとなると工期は延びます。

メリットは一体型になっているので掃除がシンプルにできることです。手洗い付きの場合、組み合わせのものよりも広く手洗いがしやすい構造になっています。

デメリットは一体型になっているのでどこかが故障したり使えなくなった場合、全部取り替えなくてはならなくなることです。タンクが一体型の陶器製のものではなく樹脂製なのでツヤや感じが違う。タンクに水が溜まるまで流せないので多くの人が短時間に使うことが難しいです。

タンクレストイレ

タンクレストイレはその名の通り、水を溜めて流すタイプではなく、タンクそのものがありません。デザインもオシャレでシンプルなのでこだわりのある方に好まれています。トイレ内に手洗い場を設置しなくてはなりませんので工期はその分かかります。

メリットはシンプルなデザインでお掃除がとてもしやすい点が上げられます。スタイリッシュでオシャレなデザインのものが多いです。そしていつでも水を流す事ができます。サイズも場所をとらないので広く使えます。

デメリットはどこかが故障した場合にこの商品ごとに取り替えなくてはならない。価格が高めの傾向にあります。水圧が弱いところでは利用できないものがあります。

システムトイレ

セット商品としてのシステムトイレはリフォーム店などに行くと一目瞭然でその設備がわかります。しかし大きな商品のため工期は2日~3日かかります。

メリットは収納部分が多くすっきり見せることができます。またセットで売られているものなので設置した時の様子が想像し易いのも利点。手洗器の設置もセットの給排水を使えるので大掛かりな工事は不要です。

デメリットは規格により間口に制限があるため、広めの空間が必要になることです。工事期間は他のトイレと比べると多少長くなる傾向があります。

監修者コメント
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どのトイレが選べるか、まずは相談してみよう

タンクレスのトイレ見た目にもスタイリッシュなものが多く、とても人気があります。しかし今使っているものがタンクに手洗いがついたものなら、タンクレスにするなら手洗い器をどうするかを考える必要がありますね。また現在の配管や水圧などの状況によっては、希望の商品が設置できず、選べるトイレが限定されてしまう場合もあります。トイレのリフォームは、まずはプロに相談するのが、希望を叶える近道です。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

ウォシュレット付きトイレへの工事もおすすめ!

ウォシュレット付きトイレウォシュレット付きトイレ(※画像はイメージです)

工期が長くなっても折角ならこれを機に機能性の高いトイレリフォームをすることも1つの方法です。長い目で見れば節水効果の高いトイレにしてしまうのも良いかもしれません。

リフォームする理想的な交換時期は?

大体15年~20年くらいで交換するのが目安とされていますが、便器そのものは20年~25年はもちます。欠けたり、水漏れなどのトラブルがなければ長期で使うことも可能です。ただし、水周りですから、床や便器の周囲の劣化でリフォームしなくてはならない場合も出てきます。
 

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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