便器交換の基礎知識|交換費用の相場はどれくらい?

 便器交換の基礎知識|交換費用の相場はどれくらい?

家の中で、なくてはならない場所の一つがトイレです。トイレは毎日必ずといっていいほど使用する場所でもありますし、その分汚れなども気になる場所でもありますよね。今回は、便器交換について、実際にかかる価格相場と知っておきたい基礎知識を中心に解説します。まずはこの記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・便器の種類は三角タンク式便器・和式便器・一般洋式便器
・一般洋式便器には床排水タイプと壁排水タイプがある
・便器交換にかかる価格相場は約12万円~だが便器本体価格によって異なる

便器交換の際に知っておきたい基礎知識とは?

トイレの中でも主役的な設備といえば、当然ですが便器です。今はかなり高機能な便器も各メーカーで販売されていますので、どの便器が良いのか、など悩み種である方も多いかと思います。搭載している機能だけでなく、メーカーによっても便器はそれぞれ違うものですから、もちろんいろいろと違いは出てきます。

しかしそれだけでなく、便器はそのそもそもの取り付けなどによっても何種類かに分類されるのです。まずはそんな便器を交換する際に知っておきたい基礎知識について紹介していきます。

お使いの便器にも多数種類あり!

最初は、便器の交換の際には知っておくべきことの一つとして、現在使用している便器の種類についてご紹介していきます。考えられる便器の種類は、以下の通りとなります。

1. 三角タンク式便器

まずは、比較的古い建物などに見ることができる便器の種類として、三角タンク式便器をご紹介していきます。これは、狭いスペースでも使用できる便器となっています。

2. 和式便器

ご存知、洋式便器と対をなす便器であるのが和式便器です。

3. 一般洋式便器

名前から見てもわかるように、一般的に日本で使用されている洋式便所のことを、一般洋式便所といいます。

一般洋式便所にはさらに2種類!

 便器 一般洋式便所(※画像はイメージです。)

一般的に使用されている便器である一般洋式便器は、さらに2種類に分けることができます。

1. 床排水タイプ

まずは、床排水タイプと呼ばれる一般洋式便器です。これは便器の奥に太い配水管があるかどうかで見分けることができるのですが、このタイプは配水管がないものとなります。床方向へ排水する仕組みとなっていますので、主に一戸建てに多くみられる洋式便器の仕組みとなっています。また、この床排水タイプからもまた分類がされています。

1-1 排水芯200ミリのもの

こちらは、排水芯が200ミリのもので、比較的新しい固定式の便器となっています。壁から200ミリに固定されていて、新築などへの便器設置に多く見られるものとなっています。

1-2. 排水芯が可変式のもの

続いては、排水芯が固定されておらず、可変式の便器のものです。築後10年以上たっているものが多いので、リフォームが必要となる場合が多いです。また、この場合、リフォーム専用の便器を使用すると、床工事をすることなく比較的安易な工事が可能となります。

2. 壁排水タイプ

床排水タイプと違って、こちらは壁方向へ排水するタイプのことを言います。便器の奥に、比較的太い配水管が設置されているのが特徴で、このタイプは主にマンションに多くみられる便器となります。こちらもさらに2種類に分けることができます。

2-1. 排水高が120ミリのもの

まずは、床から排水口までの高さが120ミリのものです。現在は、こちらのタイプが多く使用されています。

2-2. 排水高が155ミリのもの

続いては、同じく床から排水口までの高さが、155ミリのものです。主に公団住宅などで多く使用されているタイプで、具体的には148~155ミリのものがあります。

これらのタイプを知っておくことで、ご自身のご家庭で使用している便器を交換する際に、どの便器の種類か理解できるので、手間も省くことができますし、万が一のアクシデントも防ぐことができます。

現在はDIYとしてご自身で便器交換をする方も増えてきていますので、その場合にも便器の種類を知っておくことは、せっかく購入した便器を無駄にしないためにも役に立つかと思います。ぜひお使いの便器も種類をチェックしてみてください。

監修者コメント
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便器の交換は早めにプロに見てもらおう

上記のように便器は排水方式が多岐に渡るため、ご自宅の状況によっては、選べる便器の種類が限定される場合があります。せっかくショールームに行って気に入った便器を見つけても、設置ができないとなっては残念ですよね。便器の交換をご検討される場合は、早めにプロに見てもらえば選べる便器を絞ることができ、確実で無駄のない商品選びができます。まずはお気軽に、プロに相談してみませんか?

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

実際に販売している便器とは?

それでは、次は実際に現在販売している便器について、メーカーごとに機能などをご紹介していきましょう。

1. LIXIL(INAX)アメージュZ便器 フチレス



出典:アメージュZ便器(フチレス)|LIXIL
価格:177,500円~(取付工事費は別途)

勢いのよい水流で、フチがなくてもグルッと強力に洗い流します。INAX独自の節水技術で、高い洗浄性能を維持しながら、超節水トイレを実現しました。ECO5では大13L便器に比べて、約69%の節水ができます。

2. TOTO ピュアレストEX フチなしタイプ



出典:ピュアレストEX|TOTO
セット希望小売価格:340,890円(税込み)

トルネード洗浄搭載、超節水型タイプ、セフィオンテクト技術などの機能が搭載されています。
 

3. パナソニック アラウーノS160シリーズ



出典:パナソニック アラウーノS160シリーズ
価格:220,000円〜(税抜き)

流すたび泡と水流でしっかりおそうじ、トリプル汚れガード、スゴピカ素材、スキマレス設計などの機能が搭載されています。

便器交換にかかる価格相場とは?

それでは最後に、便器交換にかかる価格相場についてですが、大体の便器交換にかかる設置費用は約2~4万円が価格相場となっています。このほかに、内装工事や素のほかの工事を加えると、費用は高額となってきますが、便器交換だけなら比較的安価となっています。

一方で、肝心の便器の方は、ものによっては高額になる場合もあります。メーカーや機能の種類によっては、20万円以上するものもありますが、一般的な価格相場は10万円前後となっていますので、総額としては約12万~15万円が便器交換にかかる価格の相場と考えられます。

まとめ

便器交換は、長年住み続けていれば必要になってくるリフォームの一つです。最近はご自身で交換の工事をする方も増えていますが、それだけでは心配な方は、ぜひ業者の方に依頼して見てください。ぜひ参考にしてみてください。

監修者コメント
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トイレリフォームでエコライフを

90年代半ばまでは、便器の流す水の量は13リットル以上ありました。それが今では1/3程度にまで節水になっています。水道代を始めとする光熱費もどんどん値上げされていますし、トイレは毎日頻繁に使うものですから、この節水効果はバカになりません。他にも温水洗浄便座の節電効果もあり、何年分かの光熱費削減効果でリフォーム代金を捻出できてしまうかもしれません。トイレリフォームでエコライフ、さっそく始めてみませんか?

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集責任者プロフィール
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編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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