排水管の詰まりの原因と対処方法や排水管交換にかかる費用目安
排水管の詰まりは急に起こるわけではなく、長い間原因となるものが蓄積されることによって水の流れが悪くなって詰まりが発覚するのですが、気づいた時にはすでに詰まっているので慌ててしまいます。
水漏れがなければまずはご自身でできる対処法を試してみて解消されるかどうか様子を見てみましょう。
水漏れが起こっている場合や水が溢れている場合はすぐに専門業者を手配してくださいね！
今回は、排水管の詰まりの原因や対処方法を解説していきます。
目次 [ 非表示 ]
排水管の詰まりを解消する方法
現在、排水管が詰まっていてお困りの方のために先に詰まりの解消方法をお伝えします。
あくまでも対処法になりますので、本来は排水管の詰まりを解消してくれる業者さんを呼ぶほうが安心で確実です。
下記の3つの方法を試してみても詰まりが解消されない場合は、速やかに専門業者に依頼してください。
水が流れなくなったり漏水の危険性があり、被害が大きくなります。
1. パイプクリーナーで詰まりを解消
詰まりの解消と聞いて最も多く試したことがある方法が「パイプクリーナー」ではないでしょうか。
簡単に手に入るので常備している方も多いのでは？
出典：パイプ洗浄剤「ピーピースルー」｜ヨドバシドットコム
商品価格：1,630円～
パイプクリーナーは詰まりの原因となるゴミを溶かして詰まりを解消しますので、液体を流し込んだあと指定時間を置くのがポイントです。
浴室の詰まりの原因になりやすい髪の毛も溶かすことができるほど強力な洗剤なので、使用時には必ずマスクとゴム手袋を着用し換気をしてください。
パイプクリーナーは、書かれてある使用方法通りの分量と時間を守ることが大切です。
分量が多すぎたり時間を置きすぎると、液体が固まってさらなる詰まりの原因になる可能性があります。
2. 高圧洗浄機で詰まりを解消
家庭用高圧洗浄機も種類が増えてお手頃価格で手に入るので、一家に一台はお持ちのご家庭も増えています。
筆者宅も高圧洗浄機を昨年購入し、ベランダ掃除や排水管掃除に大活躍しています。
出典：高圧洗浄機｜ケルヒャー
商品価格：1.3万～
高圧洗浄機は強い水流により詰まりの原因になっているものを押し流します。
高圧洗浄機の取り扱い注意点は、排水管の柔らかいパーツにはできるだけ水圧が当たらないようにすることです。
排水管の固い部分は問題ありませんが、ホースのような柔らかいパーツに当てると損傷の原因になることがあります。
3, お湯を溜めて一気に流して詰まりを解消
高圧洗浄機がない場合は、40℃程度のお湯を溜めて一気に流すのも効果的です。
強い水流と暖かいお湯の相乗効果で詰まりの原因になっているものを溶けやすくして水流で流します。
石鹸カスや皮脂、食べ物などに効果的です。
排水管の詰まり解消を業者に依頼した場合の費用目安
排水管の詰まり解消を業者に依頼した場合の費用目安は下記をご参考になさってください。
排水管の形状や詰まりの原因によって費用が変わる場合もありますが、漏水などが起こる前に依頼したほうが軽度の処置で済むので費用も安く抑えられます。
| 排水管の修理内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 詰まり解消 | 4,500円～ |
| 下水の清掃 | 4,500円～ |
| 匂いの解消 | 4,500円～ |
| 水漏れ修理 | 2,500円～ |
| 排水管部品の取り外し | 8,000円～ |
| 専用器具を使用した詰まり解消 | 8,000円～ |
| 高圧洗浄 | 16,000円～ |
| 屋外排水管の詰まり解消 | 25,000円～ |
場所別｜排水管の詰まりの原因
排水管の詰まりの原因は場所によって少し異なります。
どういったものが詰まりやすいかがわかっていると、詰まり予防ができて事前対策ができます。
1. キッチンの排水管詰まりの原因
キッチンの排水管詰まりの原因で最も多いのが「油」です。
油は冷たい水で固まる性質があり水とも混ざらないため、排水管にこびりついたまま固まって蓄積されると詰まりの原因となります。
シンクでフライパンなどの油を使ったあとの調理器具を洗う際には必ずお湯で洗いましょう。
一日の終わりにはキッチン洗剤を排水管にかけて50℃～60℃程度の熱めのお湯を数分間流し、油をしっかり流しきっておくことも効果的です。
特に水の温度が冷たくなる冬には欠かさず行うのがおすすめです。
2. トイレの排水管詰まりの原因
トイレの排水管詰まりの原因は主にトイレットペーパーや、水に溶けないティッシュや生理用品などの異物です。
特にトイレットペーパーを切らしているからとティッシュを使う方がいらっしゃるのですが、ティッシュは水には溶けないため排水管に蓄積され、やがてトイレの水が溢れ出して発覚することが多いです。
ボックスティッシュは絶対にトイレに流してはいけません。
また、トイレのお掃除シートも時々詰まりの原因となることがあります。
基本的にお掃除シートは水に溶けやすくなっていますが、大量に流すと詰まってしまう場合もあります。
一度に大量のトイレットペーパーやお掃除シートは流さず、流す時には水量の多い「大」のほうで流すようにしましょう。
3. 洗面所の排水管詰まりの原因
洗面所の排水管詰まりの原因は、髪の毛やヘアピン・アクセサリー・コンタクトケースなど小物の異物混入が多いです。
髪の毛はパイプクリーナーで溶かすことができますが、異物は溶けないので排水管を取り外して取り除くことになります。
ご自身で排水管を取り外すこともできますが、きちんと締め直しておかないと水漏れの原因となりますので、業者に依頼するほうが安心です。
小物が排水管に落ちないように、排水口には目の細かいネットなどを取り付けておくと良いでしょう。
4. 浴室の排水管詰まりの原因
浴室の排水管詰まりの原因は、多くは髪の毛と石鹸カスです。
特に髪の毛は毎回大量に流れますので、排水口にネットを設置して流れないよう対策をしておくことが大切です。
あとはキッチン同様、使用後には熱めのお湯をしばらく流して石鹸カスや皮脂などをきちんと流しておくことと、定期的にパイプクリーナーを使って詰まりの解消をしておくこともポイントです。
5. 洗濯防水パンの排水管詰まりの原因
洗濯防水パンは頻繁に詰まることはありませんが、ほこりが溜まったり洗濯ホースからの繊維などが原因で詰まる場合があります。
洗濯機のゴミ取りフィルターは必ず取り付けてまめに掃除をすることと、洗濯防水パンの排水口には蓋をしてほこりが入らないように対策しておきましょう。
排水管の交換が必要な場合
排水管が頻繁に詰まるようになったり水漏れが起こる場合は、劣化が原因かもしれません。
排水管の耐用年数は約15年～20年程度ですので、古い住宅ほど排水管も劣化している可能性が高くなります。
排水管の交換は、住宅の構造や排水管の長さなどによって費用が変わってきますが目安としては下記の費用がかかります。
| 排水管の交換 | 費用目安 |
|---|---|
| 部分交換 | 0.5万円～1.5万円 |
| 全体交換 | 20万円～25万円 |
近年では中古マンションを購入してリノベーションをするのも人気ですが、築年数が20年以上経過した中古マンションは排水管の劣化も考慮しておかなれければいけません。
リノベーション済みマンションを購入する場合は、排水管の交換が済んでいるかを確認しておきましょう。
自分たちで排水管交換をする場合には、マンションの場合は構造上高額になり30万円～50万円程度かかることもあります。
排水管の詰まりが頻繁に起こる場合は？
排水管の詰まりが頻繁に起こる場合は、排水管の劣化が原因と考えられます。
排水管の交換をしてくれる専門業者に一括見積りをして費用を比較検討してみましょう。
排水管は素人では構造などが分かりにくく業者の言い値で費用を払ってしまうことが多いですが、比較検討することで相場が分かり優良な業者に依頼できて安心です。
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大永 和弘 （おおなが かずひろ）
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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| トイレの詰まり（トイレシートとトイレットペーパーを同時に流して詰まった） | ¥25,000 ～ ¥30,000 |
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