窓コーティングは自分でできる|人気の窓用フィルムと効果・費用とは?

窓コーティングは自分でできる|人気の窓用フィルムと効果・費用とは?

窓コーティングとは、断熱や結露対策などのために窓にコート材を塗ったり、フィルムを貼ったりすることです。意外と見逃しやすい場所ですが、窓コーティングをするだけで二重窓を設置するのと似た効果を得ることができます。今回は、人気の窓用フィルムと効果と費用について解説します。まずはこの記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・窓コーティングには「窓ガラスコーティング」「窓用シート」「窓用フィルム」がある
・自分で施工するタイプの窓用シートの費用目安は約3,000円〜5,000円程度
・窓コーティング方法別の耐用年数はそれぞれ異なる
・窓コーティングは一見とても簡単そうだが慣れないと意外と大変である

監修者コメント
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複層ガラスや網入りガラスは熱割れに注意

窓からの日射は冬は暖かく快適ですが、夏は暑く、また窓まわりの家具や床が紫外線によって劣化しやすいなど、デメリットも大きいものです。フィルムを張れば手軽に日射を遮ることができ、DIYでも可能なら、ぜひとも挑戦したくなりますね。しかし複層ガラスや網入りガラスにフィルムを張ると、フィルムが熱をもつことでガラスが割れてしまう場合があります。施工上の注意をよく読んで、安全なものを選びましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

窓コーティングの種類と効果

二重窓を設置するのは費用面がちょっと・・・という人でも、窓コーティングならとても手軽に取り入れることができます。窓コーティングには、窓に専用のコーティング材を塗る「窓ガラスコーティング」と窓にシートやフィルムを貼る「窓用シート・フィルム」があります。

得られる効果としては主に「紫外線カット」「冷暖房効率アップ」ですが、窓コーティング方法によっては「ガラス飛散防止」「赤外線カット」などの効果も得られます。

窓コーティングの種類と効果

窓コーティングの種類と効果

1. 窓ガラスコーティング

窓ガラスコーティング窓ガラスコーティング(※画像はイメージです)

窓コーティング用の塗料を塗り乾燥させる方法です。窓との密着性が高く、違和感も感じにくいのが特徴です。

窓ガラスコーティングの効果
可視光線透過率:75%
赤外線カット:90%以上
紫外線カット:99%以上

2. 窓用シート(自分で貼るタイプ)

窓用シート(自分で貼るタイプ)窓用シート(自分で貼るタイプ)(※画像はイメージです)

水で手軽に貼ることができますが、業者施工の窓用フィルムよりも効果は低いです。

窓用シートの効果
紫外線カット:99%以上
冷暖房効率アップ
(ガラス飛散防止)

3. 窓用フィルム(業者施工タイプ)

窓用フィルム(業者施工タイプ)窓用フィルム(業者施工タイプ)(※画像はイメージです)

自分で貼るタイプのものよりも断熱効果が高く、ガラスの飛散も防止できます。

窓用フィルムの効果
赤外線カット:90%以上
紫外線カット:99%以上
ガラス飛散防止

窓コーティングの費用

窓コーティングの費用窓コーティングの費用

窓の種類別費用を見てみると、やはり一番安価なのは自分で施工するタイプの窓用シートです。ホームセンターなどで入手でき、170cm×180cmの窓なら3,000円〜5,000円程度で窓コーティングを行えます。

専用塗料で行う窓ガラスコーティングと業者施工の窓用フィルムは費用的にはそれほど差がなく170cm×180cmの窓の場合の窓コーティング費用は45,000円〜60,000円程度です。m2単価にすると、窓ガラスコーティングでは15,000円前後、窓用フィルムでは16,000円前後が目安となります。

一見、窓ガラスコーティングや業者施工の窓用フィルムは自分で貼れる窓用シートよりもかなり高価に感じますね。しかし、それぞれの窓コーティング方法の耐用年数を見てみましょう。

窓コーティング方法別 耐用年数

窓ガラスコーティング・・・10年以上
窓用シート・・・約1年
窓用フィルム・・・約10年

窓コーティング方法別に耐用年数を見ると、自分で貼る窓用シートはメーカー推奨の貼り替え時期が約1年なのに対し業者施工の窓用フィルムは約10年、窓ガラスコーティングは10年以上も持つことがわかります。それでは、耐用年数を考慮して1年間での価格を見てみましょう。

窓コーティング方法別 1年あたりの費用

窓ガラスコーティング・・・4,500円〜6,000円程度
窓用シート・・・3,000円〜5,000円程度
窓用フィルム・・・5,000円〜6,000円程度

1年あたりの費用で見ると、どの窓コーティング方法でもそれほど大きな差がないことがわかります。1回にかかる費用だけを見てしまわず、求める効果や耐用年数も考慮して窓コーティング方法を選びましょう。

窓コーティングに人気の窓用フィルムは?

窓コーティングの方法として、現在窓ガラスコーティングよりも窓用フィルムが一般的です。その理由としては、窓ガラスコーティングは断熱や紫外線カットなどの効果であることに対し、窓用フィルムは防犯用のものやガラス飛散防止など目的によって商品を選択できることにあります。

断熱・冷暖房効率アップ用窓コーティングフィルム

NANO80S / 3M

・標準タイプで、一番よく使用されている窓コーティング用フィルム
・透明度が高いので違和感が少ない。
・バランスがとても良いのではじめてでも取り入れやすい。

リフレシャイン TX71 / 東海ゴム工業株式会社

・熱の要因となる近赤外線を90%以上もカットする窓コーティング用フィルム。
・フィルムを貼ってあると気づかないほどの透明感で、夜間の映りこみもほとんどなく美しい仕上がり。

眩しさ防止用窓コーティングフィルム

NANO40S / 3M

・眩しさを防止するスモーク色・グレー色の窓コーティング用フィルム。
・遮熱性能も高いので、日差しが強い部屋におすすめ。
・目隠し効果もあり。

災害・防犯対策用窓コーティングフィルム

SH2CLAR / 3M

・台風や地震でのガラスの飛散を防止する窓コーティング用フィルム。
・日光調整や断熱効果もある。
・内側からの虹彩現象が起こりにくいタイプ。

ULTRA2200-A / 3M

・引き裂き強度がとても高い防犯のための窓コーティング用フィルム。
・厚ぼったくなく美しい仕上がり。
・ガラス破り対策に有効。

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窓フィルムで防犯対策

近所で空き巣の被害が…なんてニュースを聞いたら、我が家は大丈夫だろうか?と心配になりますよね。外部から狙われやすい一階の窓などは、特に防犯対策をしっかり行っておきたいですね。窓はガラスを割ってからロックを解錠して侵入するという手口が多いですが、ガラスに防犯フィルムを貼ることで割れにくくし、侵入を諦めさせる効果が期待できます。家全体の防犯対策を、一度見直されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

初めてでも簡単な窓コーティング用シートは?

窓コーティングをしたいけどとりあえず自分でできないかな?という方に、自分で貼れる窓コーティング用シートは根強い人気を誇っています。業者施工の窓コーティング用フィルムよりも効果が低く耐用年数も短いですが、手軽に取り入れられることが大きな魅力となっています。

窓コーティングに人気の窓用シート

人気の窓用シート人気の窓用シート(※画像はイメージです)

画像左から・・・
窓断熱シートスモーク:ユーザー
省エネ窓ガラス断熱シートクリア:ニトムズ
アイスモザイク柄ガラスフィルム:サンゲツ
ステンドグラス風ガラスフィルム:サンゲツ

自分で貼るタイプの窓コーティング用シートの貼り方

自分で貼るタイプの窓コーティング用シートの貼り方

道具として、霧吹き、カッターナイフ、タオルを用意します。窓コーティング用シートを貼る前に、できるだけ窓を外しておきます。そのままの状態でも貼れますが、外した状態で貼ったほうが貼りやすいです。

1.窓コーティング用シートを貼る前に、ガラス表面を拭きます。窓に汚れが付着していると、窓コーティング用フィルムが剥がれてきてしまう原因になります。室内側でも意外と汚れているので、固く絞った雑巾で窓をきれいにふき取っておきます。ふき取った後、雑巾の繊維などが付着しないように気をつけましょう。

霧吹きで水をかけているところ霧吹きで水をかけているところ(※画像はイメージです)

2.霧吹きで水を吹きかける
拭き終わった窓ガラス全体に霧吹きで水を吹きかけておきます。フィルムは基本的に窓ガラスの内側に貼るものなので、内側のみでOKです。しっかりと全体的に水を吹きます。

フィルムをはがすフィルムをはがす(※画像はイメージです)

3.窓コーティング用シートをカットし、保護フィルムをはがす
窓コーティングシートのカットが必要な場合は先にカットし、その後保護フィルムをはがします。フィルムをはがした後、なるべくその面に触れないように気をつけます。

窓コーティング用シート窓コーティング用シート(※画像はイメージです)

4.窓コーティング用シートを窓ガラスの上に広げる
保護フィルムがあった面を窓ガラス側にして、窓コーティング用シートを広げます。もしフィルムのサイズが少し大きかった場合、カッターナイフを使用して微調整します。その際、窓ガラスに傷をつけないよう慎重に行いましょう。

窓コーティング用シートと窓ガラスを密着窓コーティング用シートと窓ガラスを密着(※画像はイメージです)

5.窓コーティング用シートと窓ガラスを密着させる
窓コーティング用シートとガラスの間にしっかりと水が行き渡るようにタオルを使ってフィルムをおさえます。気泡を抜くようにしながらこすり、余分な水はふき取ります。

完成完成(※画像はイメージです)

完全に乾くまでは直射日光にあてずに乾かしておきます。できれば、急激な温度変化のない場所(日陰など)に置いておきましょう。しっかりと乾いたら元の場所に取り付けて完成です。

意外と大変な窓コーティング用フィルム貼り

窓コーティングには、自分で行う方法と業者から施工してもらう方法があることは前述の通りです。自分で貼る方法は、一見とても簡単そうですが慣れないとなかなか大変です。特に大きな窓の場合、窓を取り外すという過程だけでも結構難しく、施工も二人がかりで行わなくてはいけません。

「どうしても貼りたい柄の窓コーティング用シートがある」などの理由がないのなら、窓コーティングは業者に頼むのがオススメです。窓コーティングで得られる効果も業者施工の物のほうが高く、コストもそれほど違わない上、仕上がりはやはりプロ施工のほうが断然きれいです。

窓コーティングを業者に頼もうと思ったとき、まず行いたいのが「業者に見積もりを依頼すること」です。
できるだけ、複数の業者から見積もりをもらうことが大切です。理由としては、窓コーティング用フィルムや塗料、施工費の設定が業者ごとに違うことが挙げられます。

また、窓ガラスコーティングがいいのか窓コーティング用フィルムがいいのかといった悩みや効果についてのアドバイスなど、実際に施工するプロだからこそわかる有益なアドバイスをもらうこともできます。そのため、複数の業者に見積もりをとって比較検討を行うことが、窓コーティングをお得に行うコツといえます。

窓ガラスコーティングを業者に頼むには?

しかし、窓コーティングに対応しているリフォーム会社を探して見積もりを依頼するのは意外と大変です。
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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集責任者プロフィール
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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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