軽量鉄骨造が合う住宅とは|住宅構造別のメリットとデメリットを解説

軽量鉄骨造が合う住宅とは|住宅構造別のメリットとデメリットを解説

お住まいを新築されたり、建て替えをご検討中だったりする方の多くは、まずどの構造(木造、RC造、鉄骨造)で建築するかをお悩みになると思います。これら構造の違いは、人それぞれの好みや重要視する点によって異なるもので、一概にどれが良いかは分かりません。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・住宅は、木造・RC造(鉄筋コンクリート造)・鉄骨造の3種類の構造がある
・鉄骨造のメリットは、「間仕切りのない広い空間を作れる」「大きな窓を設置可能」「安定品質と耐久性」「屋上が作れる」など
軽量鉄骨造の建築費用は、重量鉄骨造やRC造などに比べて2〜3割安い

住宅構造別のメリットとデメリット

住宅には大きく木造、RC造(鉄筋コンクリート造)、鉄骨造の3種類の構造があります。

木造

木造住宅木造住宅(※画像はイメージです。)

木材は他の資材に比べて軽いので、地盤への負担が少ない点がメリットとして挙げられます。加工がしやすく、間取りや後のリフォーム時に対応しやすい点も魅力です。反対に腐食やシロアリ被害の可能性があるため、防腐・防蟻・防湿処理が必要です。

RC造

RC造住宅RC造住宅(※画像はイメージです。)

RC造住宅は、耐震性、耐火性、耐久性に非常に優れていて、設計の自由度が高いものです。しかし、建物自体に重量があるため、強固な地盤が求められます。コンクリートは品質に差があるので、品質管理を行いましょう。

鉄骨造

鉄骨造住宅鉄骨造住宅(※画像はイメージです。)

鉄骨造住宅に使われる鉄骨は工業製品で、品質が安定しています。引張力や圧縮力に強く"しなる"ため、耐震性も優秀です。一方、錆に弱いことから防錆処理が必要というデメリットがあります。火や熱に弱く、防火被覆も必要です。

監修者コメント
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構造によって、家の寿命は違う

家の寿命は、その構造によって寿命が異なります。寿命の目安となるものに、固定資産税などを算出するための「法定耐用年数」というものがありますが、それによると木造は22年、鉄骨造は34年、鉄筋コンクリート造は47年とされています。構造によって建築費用も大きく変わりますが、寿命が延びると考えれば、高いお金を払っても結果的には割安になるかもしれません。家の構造はぜひ、長い目で見て選んでいただければと思います。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

お客さまに喜ばれる鉄骨造のメリット

喜ばれる鉄骨造のメリット

お客様に喜ばれる傾向のある鉄骨造住宅の特徴は、主に上記の4つです。

・広い間取り
木造よりも強度のある鉄骨造は、柱と柱の間隔が広くなります。そのため、間仕切りのない広い空間を作れ、マンションのように開放感のある広いリビングの実現が可能です。お若いご夫婦の場合は、新築時には広い子供部屋を一つ作っておき、お子様が2人生まれたときには2部屋に仕切ることも可能です。また、1階を車庫や事務所や店舗などの広いスペースとして利用することもできます。

・大開口
鉄骨造では、柱と柱の間に耐力壁を設ける必要がないことから大きな窓を設置可能です。木造では難しい大きな窓を設置することで、太陽の光や暖かさで省エネ効果も期待できます。大きな窓を開けることによる通気性なども省エネの一端を担います。鉄骨造ならではの開放感は、多くのお客さまが喜ばれます。

・安定品質と耐久性
鉄骨は工場で生産されるため、品質が安定しています。また、一般的に木造に比べて耐久年数があります。湿気による腐食やシロアリの心配も木造に比べて少ないものです。これらの安心感は、心情的なものですが、お客さまにとっては大きいようです。

・屋上がつくれる
夏は屋上でバーベキュー!屋上をつくられたお客さまは、特に楽しそうにされています。屋上を第二のリビングとして活用される方も多くいらっしゃいます。そんな屋上をつくれるのも鉄骨造の大きなメリットです。

軽量鉄骨造と重量鉄骨造の違い

軽量鉄骨造と重量鉄骨造軽量鉄骨造と重量鉄骨造(※画像はイメージです。)

一般的に使われる鋼材の厚みが6ミリ未満のものを「軽量鉄骨造」といいます。軽量鉄骨造は、主に住宅等に用いられる場合が多いです。6ミリ以上のものを「重量鉄骨造」といいます。主に中層の集合住宅や店舗併用住宅などに用いられます。軽量鉄骨造は重量鉄骨造に比べて、重量は軽いのが特徴です。また、軽量鉄骨造の建築費用は、重量鉄骨造やRC造等に比べて2〜3割安価です。

3階、4階建て住宅は軽量鉄骨造で建築。5階建て以上は、重量鉄骨造での建築がおすすめです。3階建て住宅を重量鉄骨造でご検討のお客さまがいらっしゃいますが、軽量鉄骨造のメリットや建築費用をご説明すると軽量鉄骨造を選ばれる方がほとんどです。軽量鉄骨造の建築費用の安さが、最も大きな理由ですが…。

賃貸住宅の建築をお考えのお客さまの多くが、重量鉄骨造をイメージされています。集合住宅でも4階建て以下であれば多くの場合、軽量鉄骨造で建築可能です。もちろん建築費用は軽量鉄骨造の方が安くなります。重量鉄骨造でも軽量鉄骨造でも家賃収入は同じです。そのため、軽量鉄骨造で建築可能であれば建築費用は安くなるので利回りは高くなりますね。

監修者コメント
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耐久性の高い家を建てて、長く住もう!

耐久性が高く、地震にも強い鉄骨造はとても魅力的ですね。しかし木造よりも耐久性が高いと言われる鉄骨造ですが、鉄も「腐食」という弱点がありますがら、長持ちさせるためには雨漏りなどをさせないよう、しっかりとメンテナンスを続ける必要があります。建てた会社にメンテナンスしてもらえるのが一番ですから、新築時には、アフターサービスまで含めて面倒を見てもらえるような、信頼できる会社選びができるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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