カーテンを取り付ける方法は|交換時に知っておきたい基礎知識
カーテンを取り付けるときには順序があります。この記事ではカーテン採寸方法など、カーテン取り付けに必要な知識と手順を詳しく解説します。まずはこの記事のポイントをまとめました。
POINT この記事のポイント
・カーテンを取り付ける順序は3段階
・カーテン寸法には「実測寸法」と「仕上り寸法」がある
・機能性カーテンレールか装飾性カーテンレールかで使用するカーテンフックのタイプが変わる
・カーテンの開け方によってもカーテンの選び方は変わる
・カーテンは真ん中から端へ取り付けていくのが良い
目次 [ 非表示 ]
カーテン取り付けの前に
カーテンを取り付けるには以下の順序があります。
1、カーテンレール取り付け
2、カーテン採寸
3、カーテン取り付け
カーテンレールの取り付けから必要の方は、まずこちらをご覧ください。
参考記事:カーテンレール取り付け方法は?カーテンレール取り付け価格は?>>
カーテンの採寸
カーテンの取り付けには当然のことながらカーテンが必要です。カーテンを購入する前に、まずカーテンの採寸をしましょう。カーテン採寸はカーテンレールのランナーの穴の位置が基準となります。カーテンレールが付いていないと、カーテン採寸はできません。
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カーテン寸法について
カーテン採寸の際、実際に測ったサイズは「実測寸法」です。実測寸法を基にカーテンを製作します。実際に製作するカーテンのサイズは「仕上り寸法」です。カーテンを注文する際、サイズが「実測寸法」なのか「仕上り寸法」なのかを必ず伝えないといけません。「実測寸法」と「仕上り寸法」のどちらも伝えると、間違えがなくてよいでしょう。
カーテン採寸方法
ここからは具体的なカーテンの採寸方法を紹介します。
カーテン幅の採寸
カーテン幅は、カーテンレールの両端のキャップの穴から穴までの長さになります(実測寸法)。カーテン幅は縮みなども考慮し、若干(約5%)大きめに製作します。
実測寸法 × 1.05 = 仕上り寸法
カーテン丈の採寸
窓によってカーテン丈の採寸方法は異なります。窓ごとに見ていきましょう。
【腰高窓(腰の高さまでの窓)の場合】
カーテン丈は、カーテンレールのランナーの穴から窓枠の下までのサイズを測ります。(実測寸法)光漏れや見栄えを考慮し、窓枠の下から10cm〜15cm長く製作します。
・ドレープ(厚手)カーテン
実測寸法 + 10cm〜15cm = 仕上り寸法
・レース(薄手)カーテン
(実測寸法 + 8cm〜15cm) − 1cm = 仕上り寸法
※レースカーテンの丈は、ドレープより1cm短くします。
【掃き出し窓(下までの窓)の場合】
カーテン丈は、カーテンレールのランナーの穴から床までのサイズを測ります。(実測寸法)カーテンの裾をすらないように、1cm短く製作します。
・ドレープ(厚手)カーテン
実測寸法 − 1cm = 仕上り寸法
・レース(薄手)カーテン
実測寸法 − 2cm = 仕上り寸法
※レースカーテンの丈は、ドレープより1cm短くします。
カーテンフックの指定
カーテンレールが「機能性カーテンレール」なのか、「装飾性カーテンレール」なのかで使用するカーテンフックのタイプがかわります。また、カーテンレールが「正面付け」なのか「天井付け」なのかでも、使用するカーテンフックのタイプがかわります。
Aフック
カーテンの上部がカーテンレールより下にくる、カーテンレールが見えるタイプのフックです。
【一般的にAフックと用いたカーテン取り付け】
・機能性ダブルカーテンレールのレース側のカーテン
・装飾性カーテンレールへのカーテン取り付けの場合
・天井付けのカーテンレールにへのカーテン取り付けの場合
Bフック
カーテンの上部がカーテンレールより上にきます。そのため、カーテンレールが見えません。
【一般的にBフックと用いたカーテン取り付け】
・機能性ダブルカーテンレールのドレープ側のカーテン
フックを選ぶポイント
上記で紹介した通り、どのタイプのカーテンフックを使うかは、カーテンレールの取り付け方やカーテンレールの種類によって変わってきます。カーテンレールが正面付けの場合はAフックでもBフックでも問題ありませんが、天井付けレールの場合だとBフックは取り付けられません。装飾レールは、Bフックを使うとせっかくのレールが見えなくなってしまうので、Aフックをおすすめします。
また、カーテンレールが正面付けでレールが窓枠のすぐ上に付いている場合は、Aフックを使うと隙間から光が漏れてしまう可能性が。それを防ぎたければ、Bフックを選んだ方が良いでしょう。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
アジャスターフック
フックの部分がスライドして、AフックBフック兼用になります。カーテンの丈を調整できるので便利です。
カーテンの開け方タイプ
カーテンには「両開き」と「片開き」のふたつがあります。
両開きカーテン
カーテンの真ん中から両サイドへカーテンを開くタイプです。200cmのカーテンレールへ取り付ける場合、100cmのカーテンを2枚取り付けます。
片開きカーテン
カーテンの片側からもう一方へカーテンを開閉するタイプです。200cmのカーテンレールへ取り付ける場合、200cmのカーテンを1枚取り付けます。
カーテンヒダ
カーテンには1.5倍ヒダや2.0倍ヒダなどがあります。これは、カーテン取り付け面積の何倍のカーテン生地を使っているかということを表しています。200cmのカーテンで、1.5倍ヒダの場合は、300cmの生地を使っています。
1.5倍ヒダのカーテン < 2.0倍ヒダのカーテン < 2.5倍ヒダのカーテン
となり、生地を多く使っているので、倍率が高くなるにつれカーテンの価格は高くなります。生地を多く使うことで、見た目に重厚感が出てゴージャスな印象になるのです。
1.5倍ヒダカーテン
既製品のカーテンなどに多く、ヒダの数が少ないのでシンプルな見栄えです。
2.0倍ヒダカーテン
オーダーカーテンに多く、ヒダ数が多いのでゴージャスな見栄えです。2.5倍ヒダでカーテンを製作する場合もあります。
カーテン取り付けの際のポイント
カーテンレールのランナーは少し多く入っています。ですので、カーテンを取り付けるとランナーが余ってしまいます。余ったランナーは取り外して保管しておくのがベストですが、なくならないように付けっぱなしにする方も多くいます。
カーテン取り付けを端からしていくと、ランナーが真ん中に余ってしまい、カーテンを取り付けし直すことになります。それを防ぐために、カーテンは真ん中(マグネットランナー)から端へ取り付けていきましょう。そうするとランナーがカーテンの端に余るため、走行性や見た目的の邪魔になりません。
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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既成カーテンを買う場合でも採寸は必要
サイズオーダーよりも気軽に購入出来る、既成カーテン。限られたサイズ展開だからこそ、既成カーテンを買う場合でも採寸は必要です。
横幅は、短いとカーテンが閉じなくなってしまうので、ぴったり同じサイズが見つからなければ少し長めのカーテンを選びましょう。カーテンにはヒダがあるため、横幅が長い分には問題ありません。丈は、腰窓か掃き出し窓かで選び方が異なります。腰窓は、窓枠より長ければとりあえず問題ないので、迷ったら長めのものを選びましょう。一方の掃き出し窓は、長すぎると床を引きずってしまいます。かといって短すぎると、窓が全部隠れなくなってしまうので、少し長めのものを買って裾直しするのがいいかもしれません。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)