カーテンを取り付ける方法は|交換時に知っておきたい基礎知識

カーテンを取り付ける方法は|交換時に知っておきたい基礎知識

カーテンを取り付けるときには順序があります。この記事ではカーテン採寸方法など、カーテン取り付けに必要な知識と手順を詳しく解説します。まずはこの記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・カーテンを取り付ける順序は3段階
・カーテン寸法には「実測寸法」と「仕上り寸法」がある
・機能性カーテンレールか装飾性カーテンレールかで使用するカーテンフックのタイプが変わる
・カーテンの開け方によってもカーテンの選び方は変わる
・カーテンは真ん中から端へ取り付けていくのが良い

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既成カーテンを買う場合でも採寸は必要

サイズオーダーよりも気軽に購入出来る、既成カーテン。限られたサイズ展開だからこそ、既成カーテンを買う場合でも採寸は必要です。
横幅は、短いとカーテンが閉じなくなってしまうので、ぴったり同じサイズが見つからなければ少し長めのカーテンを選びましょう。カーテンにはヒダがあるため、横幅が長い分には問題ありません。丈は、腰窓か掃き出し窓かで選び方が異なります。腰窓は、窓枠より長ければとりあえず問題ないので、迷ったら長めのものを選びましょう。一方の掃き出し窓は、長すぎると床を引きずってしまいます。かといって短すぎると、窓が全部隠れなくなってしまうので、少し長めのものを買って裾直しするのがいいかもしれません。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

カーテンの採寸

カーテンの取り付けには当然のことながらカーテンが必要です。カーテンを購入する前に、まずカーテンの採寸をしましょう。カーテン採寸はカーテンレールのランナーの穴の位置が基準となります。カーテンレールが付いていないと、カーテン採寸はできません。

オーダーカーテンを製作する場合、カーテン専門店さんでは採寸を無料で行っている所もあります。そのような場合は、カーテン採寸を含め依頼した方が安心です。

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カーテン寸法について

カーテン採寸の際、実際に測ったサイズは「実測寸法」です。実測寸法を基にカーテンを製作します。実際に製作するカーテンのサイズは「仕上り寸法」です。カーテンを注文する際、サイズが「実測寸法」なのか「仕上り寸法」なのかを必ず伝えないといけません。「実測寸法」と「仕上り寸法」のどちらも伝えると、間違えがなくてよいでしょう。

カーテン採寸方法

ここからは具体的なカーテンの採寸方法を紹介します。

カーテン幅の採寸

カーテン幅は、カーテンレールの両端のキャップの穴から穴までの長さになります(実測寸法)。カーテン幅は縮みなども考慮し、若干(約5%)大きめに製作します。

実測寸法 × 1.05 = 仕上り寸法

カーテン丈の採寸

窓による採寸方法窓ごとの採寸方法

窓によってカーテン丈の採寸方法は異なります。窓ごとに見ていきましょう。

【腰高窓(腰の高さまでの窓)の場合】

カーテン丈は、カーテンレールのランナーの穴から窓枠の下までのサイズを測ります。(実測寸法)光漏れや見栄えを考慮し、窓枠の下から10cm〜15cm長く製作します。

・ドレープ(厚手)カーテン
実測寸法 + 10cm〜15cm = 仕上り寸法

・レース(薄手)カーテン
(実測寸法 + 8cm〜15cm) − 1cm = 仕上り寸法
※レースカーテンの丈は、ドレープより1cm短くします。

【掃き出し窓(下までの窓)の場合】

カーテン丈は、カーテンレールのランナーの穴から床までのサイズを測ります。(実測寸法)カーテンの裾をすらないように、1cm短く製作します。

・ドレープ(厚手)カーテン
実測寸法 − 1cm = 仕上り寸法

・レース(薄手)カーテン
実測寸法 − 2cm = 仕上り寸法
※レースカーテンの丈は、ドレープより1cm短くします。

カーテンフックの指定

カーテンフック3種類のカーテンフック

カーテンレールが「機能性カーテンレール」なのか、「装飾性カーテンレール」なのかで使用するカーテンフックのタイプがかわります。また、カーテンレールが「正面付け」なのか「天井付け」なのかでも、使用するカーテンフックのタイプがかわります。

Aフック

カーテンの上部がカーテンレールより下にくる、カーテンレールが見えるタイプのフックです。

【一般的にAフックと用いたカーテン取り付け】
・機能性ダブルカーテンレールのレース側のカーテン
・装飾性カーテンレールへのカーテン取り付けの場合
・天井付けのカーテンレールにへのカーテン取り付けの場合

Bフック

カーテンの上部がカーテンレールより上にきます。そのため、カーテンレールが見えません。

【一般的にBフックと用いたカーテン取り付け】
・機能性ダブルカーテンレールのドレープ側のカーテン

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フックを選ぶポイント

上記で紹介した通り、どのタイプのカーテンフックを使うかは、カーテンレールの取り付け方やカーテンレールの種類によって変わってきます。カーテンレールが正面付けの場合はAフックでもBフックでも問題ありませんが、天井付けレールの場合だとBフックは取り付けられません。装飾レールは、Bフックを使うとせっかくのレールが見えなくなってしまうので、Aフックをおすすめします。
また、カーテンレールが正面付けでレールが窓枠のすぐ上に付いている場合は、Aフックを使うと隙間から光が漏れてしまう可能性が。それを防ぎたければ、Bフックを選んだ方が良いでしょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

アジャスターフック

フックの扱いフックの取り付け方

フックの部分がスライドして、AフックBフック兼用になります。カーテンの丈を調整できるので便利です。

カーテンの開け方タイプ

カーテンの開き方カーテンの開け方

カーテンには「両開き」と「片開き」のふたつがあります。

両開きカーテン

カーテンの真ん中から両サイドへカーテンを開くタイプです。200cmのカーテンレールへ取り付ける場合、100cmのカーテンを2枚取り付けます。

片開きカーテン

カーテンの片側からもう一方へカーテンを開閉するタイプです。200cmのカーテンレールへ取り付ける場合、200cmのカーテンを1枚取り付けます。

カーテンヒダ

カーテンヒダカーテンヒダの例

カーテンには1.5倍ヒダや2.0倍ヒダなどがあります。これは、カーテン取り付け面積の何倍のカーテン生地を使っているかということを表しています。200cmのカーテンで、1.5倍ヒダの場合は、300cmの生地を使っています。

1.5倍ヒダのカーテン < 2.0倍ヒダのカーテン < 2.5倍ヒダのカーテン
となり、生地を多く使っているので、倍率が高くなるにつれカーテンの価格は高くなります。生地を多く使うことで、見た目に重厚感が出てゴージャスな印象になるのです。

1.5倍ヒダカーテン

既製品のカーテンなどに多く、ヒダの数が少ないのでシンプルな見栄えです。

2.0倍ヒダカーテン

オーダーカーテンに多く、ヒダ数が多いのでゴージャスな見栄えです。2.5倍ヒダでカーテンを製作する場合もあります。

カーテン取り付けの際のポイント

カーテンレールのランナーは少し多く入っています。ですので、カーテンを取り付けるとランナーが余ってしまいます。余ったランナーは取り外して保管しておくのがベストですが、なくならないように付けっぱなしにする方も多くいます。

カーテン取り付けを端からしていくと、ランナーが真ん中に余ってしまい、カーテンを取り付けし直すことになります。それを防ぐために、カーテンは真ん中(マグネットランナー)から端へ取り付けていきましょう。そうするとランナーがカーテンの端に余るため、走行性や見た目的の邪魔になりません。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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