シーリングファンを取り付けるには|天井高に合った種類と強度の調べ方

シーリングファンを取り付けるには|天井高に合った種類と強度の調べ方

見た目がおしゃれなだけでなく、機能性も優れているシーリングファンですが、取り付けには注意点があります。シーリングファンは、意外と重量があるので、天井の補強リフォームが必要になってくる場合もあるのです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・シーリングファンのメリットは、「冷暖房効率がアップする」「冷房なしでも扇風機代わりになる」「インテリアとしておしゃれ」など
・シーリングファンを取り付ける際に、最も注意が必要な点は、取り付ける天井の強度を確認すること
・シーリングファンのメリットを最大限に生かすためには、天井高によって、シーリングファンの種類を変える必要がある

シーリングファンの優れた機能とは?

シーリングファンの優れた機能

シーリングファンの優れた機能として挙げられる点は、空気を循環させられるという点にあります。温かい空気は上へあがり、冷たい空気は下に溜まるという性質があるので、シーリングファンを稼働させることにより、天井付近に溜まった温かい空気と、床面に溜まった冷たい空気を循環させることができ、室温を一定に保てます。

他にも、
●冷暖房効率がアップする
●冷房なしでも扇風機代わりになる
●インテリアとしておしゃれ

といったメリットが挙げられます。

取り付ける天井の強度を確認

シーリングファンを取り付ける際に、最も注意が必要な点は、取り付ける天井の強度を確認することです。シーリングファンは、軽量タイプの商品でも、6kg前後の重量があります。取り付ける天井の強度が足りないと、天井材ごと落ちてきてしまい、大変危険です。

また、運転を始めると、さらに負荷がかかるので、実際は、重量以上の重さに耐えうる強度が必要です。

1. 天井の強度の調べ方

天井には照明器具を取り付けるための「ローゼット」と呼ばれる器具がついています。そのローゼットに、耐荷重量が表示されていますし、ローゼットの種類を見れば、ある程度の耐荷重量の目安を知ることが出来ます。

1-1. ローゼットの種類

<耐荷重量5kgまで>
●角型引掛シーリング
●丸形フル引掛シーリング
●引掛埋込ローゼット


これらのローゼットの場合は、天井に木ネジで固定する必要があるため、天井に穴を開けなければいけません。賃貸住宅の場合は、退去時に、原状回復費用を請求される場合もありますのでご注意ください。

<耐荷重量10kgまで>
●フル引掛ローゼット(ハンガー付き)
●引掛埋込ローゼット(ハンガー付き)


これらのローゼットは、すでに取り付けのための穴が開いているので、天井に穴を開ける必要がありません。ハンガー金具が天井に直接付いている場合は、耐荷重量10kg以上であることも多く、照明器具だけでなく、ハンモックや室内ブランコなどを設置したい場合にも安心です。

1-2. 上記以外のローゼットがついている場合

上記以外のローゼットの耐荷重量は、5kg以下と思っておいたほうが良いでしょう。この場合は、天井裏の構造を確認して強度を調べる必要があります。

また、ローゼットがついている場合でも、ひび割れていたり、配線が出ている、取り付けが緩んでいる、など、何かしらの劣化が見られる場合は、新しいものと交換します。その際、天井裏の状態を確かめておくと安心です。

1-3. ローゼットがついていない場合

古い住宅や、建築時にすでに取り付ける照明器具が決まっている場合などは、天井にローゼットがついていない場合もあります。天井から直接配線が出ていて、そこに照明器具を取り付ける仕様のものです。この場合も、天井裏の構造を調べて、強度を確認する必要があります。

1-4. 天井の形を確認

ローゼットがついていなくて、天井の形や状態が以下のような場合も、強度が足りない可能性があります。天井の種類に関係なく、押すと簡単にへこんだり、たわむような状態の天井は、天井裏の強度がかなり低いと考えられます。または、経年劣化や腐食などにより、木材が腐っていたりする場合は、大がかりな天井の補修が必要になるケースもあります。

天井高に合ったシーリングファンを選びましょう

シーリングファンのメリットを最大限に生かすためには、天井高によって、シーリングファンの種類を変える必要があります。シーリングファンを購入する際は、ついついデザインで選んでしまいがちですが、シーリングファンの高さや、延長パイプの長さ、羽根の大きさなどをよく調べて、ご自宅の天井高に合う商品を選びましょう。

一般的な天井高(2400mm)

一般的な住宅に多い天井高は、2400mm程度です。大きなシーリングファンだと圧迫感が出てしまいますので、薄型タイプを選びます。


出典:ヴィンテージデザインのLEDシーリングファン|ニトリ

天井高(2500mm~2700mm)

最近の新築住宅に多い天井高です。吊り下げタイプでなければ、薄型でなくても合うでしょう。

天井高(2800mm~3200mm)

輸入住宅などに多い、少し高さのある天井です。空気の循環効率を良くするために、羽根の上部に延長パイプを取り付け、吊り下げるタイプが合います。

天井高(3300mm以上)

2階、3階までの吹き抜け天井の場合は、より空気の循環を良くするために、400mm以上の延長パイプを取り付けるタイプのシーリングファンがおすすめです。

空気の循環を良くするためには?

シーリングファンは、床面と天井付近の空気を循環させる機能がありますが、夏と冬で回転方向を変えることで、さらに循環効率を上げることができるんです。

<夏は下向き回転>
・天井側から気流を下向きに送ります。

<冬は上向き回転>
・天井付近に溜まる暖かい空気を、部屋中に拡散し、足元にも暖かい空気を送ります。


季節ごとに羽根の向きを変えることで快適な温度調節が出来るのが、シーリングファンのメリットですね。

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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