トイレの床リフォーム方法|匂いを撃退する床材のおすすめは?

トイレの床リフォーム方法|匂いを撃退する床材のおすすめは?

トイレは、毎日お掃除して綺麗に見えても、意外と汚れや匂いがとれにくい場所です。トイレの床材を変えると、お手入れが簡単で匂いも撃退でき、日々のお手入れが楽になります。今回は、トイレの床リフォーム方法や匂いを撃退する床材のおすすめについて解説します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・トイレの汚れや匂いの元になるのは尿の飛び散りが主な原因
・トイレ床材にはクッションフロアやセラミック・ホーローなどがおすすめ
・トイレの床材をリフォームする場合の費用目安は2万円~6万円程度

便器周辺の床・壁尿の飛び散り
便器と床の接合部分便器から水や尿とともに垂れて溜まった汚れ
床にはねた尿の汚れ
ウォシュレット便座の裏面と接合部尿汚れ、尿石
便器の上面の淵尿や便の跳ね返り、尿石
トイレ室内汚れや雑菌から発せられるアンモニア臭

これらの汚れによって細菌が発生すると、その細菌が尿素を食べ、酵素を発生させて分解すると同時にアンモニアを発生させ、さらに匂いを出すのです。細菌を発生させないためには、毎日のお掃除が大切です。

●アンモニア臭はアルカリ性

トイレの匂いの元となるアンモニア臭は「アルカリ性」なので、アンモニア臭を取り除くには、酸性で中和するのが効果的です。サンポールなどを代表する酸性のトイレ洗剤が多いことからもわかるように、トイレの汚れや匂いには、酸性が有効なのです。

●トイレの匂いの撃退方法

クエン酸クエン酸(※画像はイメージです)

先程も述べたように、トイレの匂いは酸性で中和させて除去することで、匂いを断つことができますが、ドラッグストアでも手に入るクエン酸を使って簡単に匂いを消すことができます。

■クエン酸スプレーの作り方
・クエン酸 25g
・水 500cc

よく混ぜて、スプレーボトルに入れるだけです。安く作れて簡単です。クエン酸スプレーを、腰より低い壁、床、便器全体に吹き付け、しばらく置いて汚れを緩めます。それから水拭きすれば、匂いがずいぶんマシになるはずです。

便器の淵裏にも、このクエン酸スプレーを吹き付け、トイレブラシでこすると、尿石のこびりつきを予防することができます。

トイレマットや、トイレットペーパーホルダーカバー、スリッパなどの布製品を使っている場合、これらにも尿が飛び散っているので、こまめに洗濯することが大切です。

監修者コメント
監修者画像

トイレの蓋は閉めて流そう

水を流した後、しっかり流れたことを確認するためにも、蓋は開けたまま流す方も多いと思います。しかし水を流す際にも微細な水ハネがあり、それが便器周辺の壁や床に付着することで、汚れや臭いの原因にもなります。蓋を閉めておけば暖房便座の省エネにもなりますので、ぜひ蓋を閉めて流すことを習慣にしたいですね。「蓋を閉めてから自動洗浄」という機能がある便器もありますので、リフォームの際にはぜひチェックしてみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

トイレの床におすすめの機能とは?

トイレの床におすすめの機能

トイレの床は尿の飛び散りなどで汚れやすいため、最適な機能性を持った床材を採用することで、汚れを防止でき、お手入れもしやすいトイレにすることが可能です。では、トイレの床におすすめの機能を見てみましょう。

1. 耐水性・耐久性に優れている

水回りに使うため、耐水コーティングがしてあることは必須です。また、使用頻度も多い場所なので、丈夫で劣化しにくい素材を選びましょう。

2. 掃除がしやすいこと

溝があったり、目地幅が広いデザインは、その分汚れも溜まりやすくなります。日々汚れやすい場所なだけに、簡単にお手入れや掃除ができる素材を選びましょう。

3. アンモニアに強い

トイレの汚れや匂いはアンモニアによるものが多いので、アンモニアに強い加工がされているものを選びましょう。

4. 洗剤に強い

耐水性があっても、アンモニアや洗剤には弱い素材もあります。トイレ洗剤は強酸性のものも多いので、リフォーム前によく確認しましょう。

5. リフォームしやすいこと

トイレは汚れやすく使用頻度も高い場所なので、どうしても経年劣化しやすい場所です。気軽にリフォームできるような価格の素材を選ぶほうが、リフォームもしやすくなります。

お手入れ簡単!匂いも撃退できるトイレ床の素材は?

トイレトイレ(※画像はイメージです)

お手入れしやすく汚れにくい機能は、トイレの床に必須の条件といえます。企業努力によって、さまざまな機能を持ったトイレの床材が開発されていますので、こういった商品を採用することで、清掃性も上がり、トイレの嫌な匂いも撃退することができるのです。

1. クッションフロア

最も安価で施工が簡単なのは、塩化ビニール樹脂を主成分とするクッションフロアです。耐水性、防汚性、耐薬品性にも優れており、汚れても水拭きができるので掃除しやすく、トイレの床リフォームに適している素材です。

2. 高耐久フローリング

一般的なフローリングは水に弱いのですが、高耐久フローリングは、アンモニアや洗剤にも強いので、トイレにも安心して使うことができます。

3. セラミック・ホーロー

セラミック・ホーローセラミック・ホーロー(※画像はイメージです)

セラミックやホーローは、汚れや臭いが染み込まないため、清掃性、防汚機能に優れ、トイレに最適の床材といえるでしょう。目地がないので、汚れてもさっと拭き取るだけで簡単に汚れが落ちます。湿気にも強く、剥がれたり、色あせることもありません。

4. 継ぎ目のない大判サイズの床材

床の継ぎ目があると、尿が便器をつたってできる「尿シミ」ができやすく、床材のはがれやふくらみが起こりやすいのですが、継ぎ目のない大判サイズの床材を使用することで、これらの心配も無用です。

監修者コメント
監修者画像

床材の目地はできるだけ少なく

タイルは素材の特性として耐久性が高く、釉薬などの処理によって吸水性を抑えたものは、トイレなど水まわりの床材にも向いています。しかし、タイルは1枚のサイズが小さいと継ぎ目の目地が増えてしまい、目地が汚れる・ひび割れるなどのトラブルも起きやすくなります。それを防ぐために、トイレ床専用に1枚のサイズの大きなタイルが開発されています。これならお手入れもラクに、衛生的なトイレを保つことができますね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

トイレにおすすめの機能性床材


出典:ハイドロセラ・フロア J|TOTO 
商品価格目安:43,000円~

・大型陶板で床を全面カバー
・床面丸ごとカバーで、ますますトイレのお手入れがラクに
・光触媒を利用したハイドロテクトの抗菌効果で、黄ばみ汚れの発生・こびりつきを抑える
・大判セラミックなので汚れが染み込まず、日ごろのお手入れは水ぶきで十分
・トイレ用洗剤にも強い素材
・釉薬で覆われた床には汚れが染み込まず、トイレ特有の目に見えない尿飛びも簡単にふき取れる

出典:キラミック|LIXIL 
商品価格目安:43,000円~

・本来汚れがつきにくいタイルを進化させたキラミック素材
・清掃方法によりドライ清掃タイプもしくはウエット清掃タイプを選択可能

トイレの床材リフォームの費用目安は?

トイレの床材をリフォームする場合の費用目安は、おおよそ2万円~6万円程度かかります。トイレの大きさ、床素材のグレードや下地調整の有無など、リフォームの内容によって費用が変わってきます。

最も多いクッションフロア仕上げの場合で2万~3万円程度、フローリング材にする場合は、プラス1万~2万円程度、タイルにする場合は、プラス3万~6万円程度費用がかかります。一般的なご家庭のトイレ(幅800mm、奥行き1,200~1,600mm、1帖程度)で計算すると、床材の材料費は、数千円~数万円程度で済みます。

過去に家仲間コムに寄せられた見積もり事例をご紹介しますので、ご参考になさってください。

■洋式トイレの腐った床の張り替えをしたい
4万円~12万円
築11年、木造二階建、160×75cmのトイレの床張り替え
便器の周りが、尿漏れのため腐っている、掃除のしやすい素材にトイレの床を張り替えたい

■トイレ床の張替えとと防腐処理をしたい
2.5万円~3万円
築20年、3階建て木造住宅
半畳位のトイレの床が腐っている

■トイレの床をウッド柄のクッションフロアへリフォームしたい
2.5万円~3万円
築7年、マンション
奥行125/幅85のトイレ

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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