【植木の種類と費用】植えるメリット・デメリットも
お庭に木があると目隠しにもなり、夏には日陰にもなります。また緑は目に優しいのでとても癒されます。お庭に木があったらいいなと思っている方も多いのではないでしょうか。今回は庭に木を植える際の費用や植木の種類、メリットデメリットなどをまとめてみました。まずこの記事のポイントは以下のとおりです。
目次 [ 非表示 ]
植木のメリット・デメリット
植木は私たちの心に癒しを与えてくれる存在であると同時に、目隠しにもなります。非常に実用的なものだと言えるでしょう。子どもやペットにも良い影響を与えてくれそうですね。このようにたくさんのメリットがある植木ですが、デメリットがゼロなわけではありません。
植木のデメリットとしては、やはりお手入れが必要ということが挙げられます。調べてみると植木を枯らさないためのお手入れというよりは、植木が育ちすぎないためのお手入れという意味合いが大きいようです。
あまり大きくなりすぎても困ってしまうので、定期的に枝を切る作業が必要になってきます。また落葉樹の場合は落ち葉のお掃除などの作業も加わってきますね。
植木の種類
植木の種類にはどのようなものがあるのでしょうか?一般的な分類の仕方をご紹介していきます。
1. 冬に落葉するか
冬に葉を落とすかどうかで2つに分類されます。冬に葉を落とすものを「落葉樹」、冬に葉をつけたままのものを「常緑樹」と言います。
落葉樹
冬に葉を落としてしまう木を指します。紅葉は綺麗ですが、落ち葉の掃除が大変という面もあります。
常緑樹
冬になっても葉を落とさない好きなことを指します。落ち葉の掃除が必要ないので庭木として人気です。
2. 葉の形
葉の形状によっても2つに分けられます。平たい葉をつけるものをを広葉樹、針のような葉をつけるものを針葉樹といいます。
広葉樹
葉の形が平たくなっているものは、広葉樹の葉っぱならではの特徴です。
針葉樹
針葉樹の葉の形は針のように細長く、とがっています。
1と2を合わせた分類
一般的に落葉の有無や葉っぱの形の分類は2つ合わせて考えられることが多いものです。具体的には以下のようになります。
落葉する | 葉の形 | |
---|---|---|
常緑広葉樹 | × | 平たい |
常緑針葉樹 | × | 針のように尖っている |
落葉広葉樹 | ○ | 平たい |
落葉針葉樹 | ○ | 針のように尖っている |
常緑広葉樹
常緑広葉樹は、キンモクセイ、さざんか、カシなどが代表例です。常緑樹で1年中葉っぱが生い茂っているので生け垣や目隠しなどの用途に最適といえます。剪定に高度な技術はいらないため、自分で剪定をされる方も多いです。
常緑針葉樹
松、杉、ゴールドクレストなどが代表です。風格のある木が多く和風の庭によく取り入れられます。常緑広葉樹に比べると虫に強いため、虫が苦手な方にも好まれます。剪定にはご高度な技術が必要なため職人さんに任せたほうが無難です。
落葉広葉樹
ヤマボウシ、ハナミズキなどが代表です。見た目が綺麗で爽やかなイメージをお持ちの方も多いと思います。近年ではシンボルツリーとしても人気があります。
落葉針葉樹
カラマツ、メタセコイヤなど。落葉針葉樹は一般家庭に植えられていることは稀なようです。やはり落ち葉の量が多いのが敬遠されてしまう理由でしょう。公共の場や庭園などでは見かけることもあります。
3.樹木の高さ
樹木の高さによる分類の仕方もあります。その時点での樹木の高さなのか、その樹木の種類の一般的な高さなのかという点については、諸説ありあまりはっきりとは決まっていないようです。高さによって大まかに3種類に分けられます。
高木
高木の定義は樹高5~10メートル以上で、代表的な種類はクロガネモチ、アラカシ、椿などです。高さもあり風格を感じさせます。家の前面や、玄関先、庭の中心部にシンボルツリーとして植えると目を引きます。
中木
中木は樹高3~10メートルの木を指します。代表的な種類はキンモクセイ、楓、梅などです。何本かを並べて目隠しの要素に使うこともあります。見た目も良く、日本人から愛されている木の種類です。
低木
樹高3メートル以下の木は低木に定義されます。代表的な種類はナンテン、ウツギ、ツツジなどです。背が低くお手軽な感じがあるのでガーデニングの一環として自分で手入れする人も多いです。特にきれいな花や実がなるものが人気です。
植木の費用相場
庭に木を植えるにはどの程の費用がかかるのでしょうか。業者さんにお願いした場合の費用の目安を調べてみました。
樹木を植える費用
樹木の種類、大きさ、枝ぶり、高さなどによって費用は異なってきます。少し大きめのシンボルツリーなら1~2万円ほど、軽く目隠しに使う樹木(例サザンカ、エメラルドグリーン)であれば5千円ほどです。大体ホームセンターなどで売られている樹木の2倍程度を目安に費用を計算しておくとよいでしょう。
土壌改良
樹木が健やかに成長するためには、土壌の改良が必要になることもあります。大体2,000円から1万円ほどを見ておきましょう。
人件費
人件費は業者さんによっても違うところですが、大体1人頭1万5千円から2万円が相場のようです。遠いところの地域だと出張費が多めにかかることもあります。
費用の具体例
上記にかかる全体の費用は樹木の本数、種類によっても違います。例としてシンボルツリーを1本、目隠し用にカキツバタを5本植えた場合の費用を計算してみます。
シンボルツリー:1万円
カキツバタ:5千円×5=2万5千円
土壌改良費:1万円
人件費:2万円
合計:6万5千円
過去の家仲間コムの見積もり事例
家仲間コムに寄せられた見積もりの事例をご紹介します。本数によっても費用は変わってくるのですが、似た見積もりがありましたら是非ご参考になさってください。
関連記事:植木(ゴールドクレスト)の販売・植え付け
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関連記事:目隠しになる庭の植木
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植木に詳しい専門業者に相談したい
餅は餅屋というように、建築業界にも多くの専門家が存在します。植木もそのうちの一つで、業者によって知識の偏りが大きい分野です。植木は植物としての扱い方法も知っておかなければならず、また植えて終わりでもありません。これから育てていくうちに、メンテナンスが必要になることもあります。植木のことは植木に詳しい専門業者に相談し、今後も末永くお付き合いできるパートナーになってもらえるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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樹木がある暮らし、いいですよね。しかし木は生きているので、困るのは成長しすぎてしまうことです。定期的に剪定できればいいですが、なかなか手が回らず、気づいたら自分で手入れできないほどの大木に育ってしまった…なんてことも少なくありません。最初は小さい苗木でも、月日をかけて想像以上に大きくなります。樹種には中木・低木とありますが、最高でどこまで大きくなるか?を想定しながら選ぶといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)