賃貸住宅の原状回復費用は必要？請求されないための3つのポイント

賃貸住宅に住んでいる場合、気になるのが退去時にかかる原状回復費用ではないでしょうか？今回は、壁紙クロスの原状回復が必要な場合について調べてみました。原状回復費用を請求されないためのポイントもご紹介します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

POINT この記事のポイント

原状回復費用を払わないといけない原状回復の定義

賃貸借契約の際には必ず「原状回復」について、賃貸借契約書に明記されています。「原状回復」とは、賃貸借契約終了後に、賃借人が物件を「原状に回復して」明け渡さならければならない、というものです。

原状回復の定義に基づいて、賃貸人の故意・過失に基づく建物の劣化等があった場合に、退去費用を請求される可能性があります。

賃借人が負担する原状回復費用

原状回復といっても、通常の使用で発生する傷や汚れに対しても請求されるわけではありません。賃借人が負担しなければならない場合は、【手入れを怠ったもの、用法違反、不注意によるもの、通常の使用とはいえないもの】により、傷や汚れ、破損が発生した場合です。

以下に、賃借人負担となるものの例を挙げてみます。当てはまる項目があれば、早急に対処しておくほうが安心です。

■飲みこぼし等の手入れ不足によるカーペットのシミ
■冷蔵庫下のサビを放置した床の汚損
■引越作業等で生じた引っかきキズ
■賃借人の不注意によるフローリングの色落ち
■日常の清掃を怠ったため付着した汚れやシミ
■油、結露を放置して拡大したカビ・シミ
■水漏れを賃借人が放置して発生した壁等の腐食
■喫煙によるヤニ等でクロスが変色したり臭いが付着している
■重量物をかけるためにあけた壁等の釘穴・ビスで下地ボードの張替えが必要なもの
■天井に直接付けた照明器具の跡
■故意による落書き等の毀損
■ペットによる柱等のキズ、臭い
■日常の清掃を怠った結果による風呂・トイレ等の水垢、カビ
■日常の不適切な手入れもしくは用法違反による設備の毀損
■鍵の紛失または破損による取替え
■戸建て住宅の庭に生い茂った雑草の除去

細かく書いてありますが、通常の使用によるものであれば、原状回復費用を請求されることはありません。

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※1．見積内容によって異なるケースがあります。
※2．業者様と直接ご連絡いただく際にはお名前・ご住所などの情報が必要となります。

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壁紙クロスの原状回復が必要な場合

賃借人負担となるものの例に基づいた場合、壁紙クロスの原状回復費用が請求されるケースには、どんなことが考えられるでしょうか？

それには上記の内容などが挙げられます。壁紙クロス張替えリフォームの費用目安は、壁紙クロス本体のグレードや張替える場所にもよりますが、おおよそ850円～1,500円/㎡程度かかります。もし、賃借人の過失によるとみなされた場合は、この費用を退去時に支払わなければならないということになります。

原状回復費用を請求されないための3つのポイント

原状回復費用を請求されないためには、この3点を押さえておけばほぼ安心です。

1. 掃除とお手入れ

まずは掃除をきちんと行いお手入れを欠かさないことが前提です。日常の使用による汚れや傷であれば、原状回復費用は請求されないため、掃除とお手入れをしていれば安心です。

また、結露やカビなどを発生させないようにすることも大切です。換気を良くし、除湿器やカビ取り剤などを活用して、結露やカビ対策をしておきましょう。

賃貸料を払っているとはいえ、あくまでも人の資産を借りているという感謝の意識を持って生活していれば、おのずと最低限の掃除やお手入れは出来るのではないでしょうか？

2. 壁紙クロス張替えリフォームに注意

画像提供：シール式 はがせる壁紙｜RILM リルム

出典：シール式 はがせる壁紙　RILM リルム

46cm幅・93cm幅×2.5m～12m
商品価格：3,758円～11,640円
・「JIS認証」F☆☆☆☆壁紙
・国内のメーカーで生産
・無地や木目、レンガ柄など50柄以上
・今ある壁紙の上から貼るだけ

インテリアにこだわりのある方は、壁紙クロスを張替えたいと思う方もいらっしゃるでしょう。最近は、賃貸住宅用にはがせる壁紙クロスなども販売されているので、壁紙クロスを張替えたい場合には、こういった商品を取り入れると良いでしょう。

3. 釘穴・ビスを開ける際に注意

画像提供：L型ウォールシェルフ ベイシス

出典：L型ウォールシェルフ ベイシス

商品価格：925円～1380円
・石膏ボード木ねじ対応壁両用
・小物を飾れるL型ウォールシェルフ
・どんなお部屋にもマッチしやすいシンプルデザイン

収納が少なかったり、飾り棚が欲しい場合に取り入れられることの多いウォールキャビネットですが、取り付けるためには、壁に穴を開ける必要があります。釘などで大きな穴を開けてしまうと、退去時に原状回復費用を請求される恐れがあるため、賃貸専用の商品を購入しましょう。

小さな押しピン程度の穴であれば、日常の使用とみなされることが多いので、原状回復費用を請求される可能性は低いようです。

まとめ

原状回復費用を請求されないためには、掃除とお手入れが必要ですが、よほどの大きなリフォームを加えたり、破壊したりしない限り、普通に生活していれば請求されることはありません。常識を守り、節度ある使い方をして、気持ちよく退去したものですね。

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