【琉球畳でトレンドの和室に】特徴や張り替えの費用相場を解説

【琉球畳でトレンドの和室に】特徴や張り替えの費用相場を解説

琉球畳は、一般的な畳と比べて材料や機能性、サイズ、形状などで違う魅力があり、「和室の雰囲気を変えたい」「モダンな雰囲気の和室にしたい」といった理由から注目されています。この記事では、最近人気を博している琉球畳について、その魅力や特徴、他の畳との違い、張替えする際にかかる費用の価格相場などを紹介していきます。

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POINT この記事のポイント

・琉球畳とは、琉球や九州地方で栽培・収穫されている七島イ(しっとうい)を使用し、手作業でつくられているもの
・一般的に出回っている琉球畳は半畳サイズで、880×880mmが通常サイズ
・琉球畳にはメリット・デメリットがある
・琉球畳を新規設置する場合の価格相場は約10~30万円

琉球畳ってどんな畳?

巷で流通している「琉球畳」と「縁なし畳」は厳密にはイコールではつなげません。というのも、そもそも琉球畳とは、琉球や九州地方で栽培・収穫されている、カヤツリグサ科の植物である「七島イ(しっとうい)」を使用したものなのです。

さらに厳密にいうと、琉球畳には沖縄地方を中心に手作業でつくられているものという条件もあります。また、「琉球畳」は正方形の畳として広く認識されているようですが、実は1畳サイズも存在します。

しかし最近はい草の種類や生産地に関係なく、正方形の「縁なし畳」であればすべて「琉球畳」とまとめて販売しているところが多いようです。

実際に化学繊維や和紙、一般的な畳に使用されるようない草などを使用している縁なし畳も琉球畳という名で呼ばれていて、今では正方形の縁なし畳全般を指すようになっています。

琉球畳のサイズって?

和室和室(※画像はイメージです)

一般的に出回っている琉球畳は半畳サイズのものとなります。具体的には880×880mmが通常サイズとなっていますが、820×820mmサイズなども多く出回っていて、厚さも様々なサイズ展開があります。

琉球畳は高価?

使用している畳表の材質にもよりますが、琉球畳は一般的に使用されている畳に比べて高価だといえます。これは琉球畳を製造する際の曲げや裁断といった加工技術が難しく、サイズを合わせるにも骨が折れることが理由としてあげられます。そのため、琉球畳を作ることができない畳屋さんも多いようです。

一方で、琉球畳の中でも価格の違いは存在します。例えば化学繊維や和紙で作られている琉球畳であれば1枚当たりの値段も比較的安価ですが、天然のい草や七島イを使用して織られた琉球畳であれば、その倍以上の値段となります。

監修者コメント
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置き畳で手軽に模様替え

琉球畳といえば、化繊や和紙などの安価なものは、ホームセンターなどでも販売されています。厚みも12~15ミリ程度と薄いので、フローリングのお部屋なら一部分にただ置くだけでも、ちょっとした畳コーナーを手軽に作ることができますね。
もっと本格的に敷きたいという場合は、リフォームで畳を置く部分のフローリングを撤去すれば、周囲のフローリングと段差なく仕上げることもできます。
また、畳のサイズはお部屋に合わせて製作が可能なので、広さは自由に設定することができます。
畳を置くだけのプチリフォーム、いかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

琉球畳のメリット・デメリット

琉球畳のメリット・デメリット

縁がないことからモダンな雰囲気を演出できるとあって人気の琉球畳ですが、実はメリットばかりではありません。いくつかデメリットも存在するようです。

琉球畳のメリット

畳琉球畳(※画像はイメージです)

琉球畳のメリットのひとつに、そのデザイン性の高さが数えられます。前述したように、最近は琉球畳といっても化学繊維や和紙などでつくられたものが広く流通しているため、従来の畳がもつ「和室らしさ」を演出しないものも多くあるのです。

例えば和紙で作られたものも化学繊維で作られたものもカラーバリエーションが豊富なので、見た目に美しく、今までにないモダンな雰囲気を演出できることでしょう。

また、どんなインテリアにも合うという点も琉球畳のメリットとして挙げられます。さらに、色が違う2種類の畳を使って市松模様に彩るというのも琉球畳ならではの楽しみ方といえます。

ちなみに、和紙や化学繊維を使用した畳と言われると、「天然のい草と比べて劣るのでは?」と思う人も多いかと思います。確かに天然のい草にはい草ならではの、優れた機能性や魅力があるといえますが、和紙や化学繊維も捨てたものではありません!

というのも、例えば和紙のものはカビやダニが発生しにくく、耐久性に優れているという特性があります。色褪せしにくく、きれいな状態を長く保つことができる点もメリットです。

また、化学繊維のものの場合はコストパフォーマンスに優れています。最近は傷つきにくいものも販売されていて、当然ながら安全基準はクリアしているため、健康や衛生面でも問題はありません。

化学繊維とはいっても、焼却時にダイオキシンなどの有害物質が発生しないように工夫されているものも展開されています。鮮やかな色のものも販売されているので、お部屋のリフレッシュに最適かもしれませんね。

監修者コメント
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色落ちしにくい化繊や和紙

天然のい草は香も良く、心地いいですよね。しかし新床のキレイな緑色もつかの間で、あっという間に黄色く色あせてしまいます。それが天然ならではの味わい、といえばそうなのですが、やはり緑色の畳には美しさを感じてしまいますね。

天然に対して、化繊や和紙といった素材の畳は着色しているため、色持ちが良いという特徴があります。色も緑だけでなく、エンジやグレーなどのモダンなものも人気です。インテリアのイメージを優先して畳の材質を選ぶ、というのもいいかもしれませんね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

琉球畳のデメリット

琉球畳のデメリットのひとつには、その価格の高さが挙げられるでしょう。琉球畳はい草を使用しているものであれば、さらに値が張ると言われています。また、琉球畳は半畳サイズが一般的であるため、6畳の部屋に畳を張るとなれば12枚必要となります。この場合、通常の畳を6枚貼る場合に比べて高額になることが多いようです。

また、縁がないゆえに使用頻度によっては損傷しやすいことも琉球畳のデメリットといえます。もちろん琉球畳も表替えなどの張替えはできますが、使用頻度によっては寿命が短くなるケースも考えられます。

琉球畳のリフォーム・張替えの価格相場

琉球畳をリフォーム・張替えする際の費用は、新規設置する畳の種類や枚数などで違いが出ますが、基本的には6畳のリフォームの際の価格相場はおよそ10~30万円といえます。

また、最近では「置き畳」という琉球畳が展開されていて、簡単に和室のような雰囲気を演出できるようになっています。実際に洋室の一端に畳のスペースを作ったり、ロフトスペースに設置したりと、手軽なリフォームとして需要があります。

材質やサイズによって1枚当たりの値段は違いますが、水拭きOKであったり、カビやダニを寄せ付けない性能を備えていたりと、さまざまな機能を併せ持つものも多く販売されています。ちょっとした畳のスペースを作りたいという人はぜひ検討してみてください。

琉球畳のまとめ

畳の部屋なのに良い意味で畳の部屋らしくない、そんな和室の概念を変えるモダンな演出も可能な琉球畳は機能性に優れているものも多く販売されています。畳の部屋のリフォームを検討中の方は特に、ぜひ一度業者に問い合わせてみてください。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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