ピクチャーレールの取り付け手順|壁材ごとにかかる費用の相場とは

ピクチャーレールの取り付け手順|壁材ごとにかかる費用の相場とは

ピクチャーレールの取り付け方法は、下地や壁材によって異なります。耐荷重量の低い石膏ボードでは強度が不十分ですし、コンクリートでは、釘をさすのが大変です。ご自宅の壁材や天井材が何で出来ているかを確かめて、適切なピクチャーレールを取り付けましょう。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・近年の住宅壁材・天井材としてよく使われている材質は、「石膏ボード」が代表的
・コンクリート壁の場合は先付けピクチャーレールがおすすめ
・ピクチャーレールの取り付け費用目安は、おおよそ0.8万円~4万円程度

一般的に使われる壁材は?

石膏ボード石膏ボード(※画像はイメージです。)

近年の住宅壁材・天井材としてよく使われている材質は、「石膏ボード」と呼ばれるものです。石膏ボードとは、板状の建築用内装材料のことで、石膏を芯材とし両面を石膏ボード用原紙で覆って成型したものです。防火性、遮音性に優れ、安価で造ることが出来るので、最も一般的な住宅建材となっています。厚さやサイズも豊富にありますが、一般的な目安は以下の通りです。

<マンション>
●厚さ・・・9.5mm

<事務所・病院>
●厚さ・・・12.5mm~15mm
●サイズ
3×6 (910mm × 1820mm)
3×8 (910mm × 2420mm)
3×9 (910mm × 2730mm)
2×6 (606mm × 1820mm)

<天井>
●厚さ・・・9.5mm
●サイズ
3×1.5 (910mm × 455mm)
3×3 (910mm × 910mm)
3×6 (910mm × 1820mm)

石膏ボード壁の場合は、下地の強度が必要

石膏ボードは中が空洞なので、耐荷重量が低く、ピクチャーレールの取り付けには向いていません。石膏ボードの壁にピクチャーレールを取り付ける場合は、下地の強度を確かめる必要があります。

下地の調べ方



出典:下地センサー Home|シンワ
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下地を調べるには、調べたい壁にあるコンセントボックスやスイッチボックスを取り外して、壁紙の下の材質を見ます。ドライバーなどで壁紙の下の材質を突っついてみると、白い粉がついてくることがあります。その場合、その壁は石膏ボードで出来ていることが分かります。下地探しで下地芯材の場所が分かったら、下地芯材まで届くような長い木ネジを使います。下地芯材がない場合は、ボードアンカーを先にねじ込み、そのあと木ネジを使います。

監修者コメント
監修者画像

DIYなら天井よりも壁付けのほうが安心

ピクチャーレールの取り付けはビスで留めるだけと簡単なので、DIYでチャレンジされる方も多いと思います。しかしここで注意したいのは、落下するリスクです。天井の石膏ボードは、建物によっては厚みが25ミリほどある場合もあり、ビスの長さ不足で下地に十分到達できないという不良工事も生じてしまいがちです。DIYなら天井よりも壁付けの方が落下のリスクは軽減できます。グラつきなどを発見した場合はすぐに修理するなど、日頃から安全には十分注意しましょうね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

ピクチャーレールの取り付け手順

ピクチャーレールの取り付け手順

一般的な石膏ボード壁へのピクチャーレールの取り付け手順は上記の通りです。

コンクリート壁の場合は先付けピクチャーレールがおすすめ!

コンクリート壁コンクリート壁(※画像はイメージです。)

一般的には、軽くて施工が簡単な石膏ボードの壁が多いものですが、マンションの場合、隣家との戸境いの壁は、防音対策の観点から、コンクリート壁であることがあります。コンクリートの壁には、画鋲も刺さりませんので、ドリルで穴を開けて取り付けることになります。

もし、新築で施工した際コンクリート壁部分に将来的に何か飾りたいな、とお考えの場合は、施工時にピクチャーレールの取り付けをお勧めします。後付けで、コンクリートの壁にピクチャーレールを取り付ける場合は、釘が刺さらない場合もあるため、コンクリート壁用のピクチャーレールを選ぶ必要があります。重い物を飾る場合は、石膏ボードや木材よりもコンクリート壁に穴を開けて取り付けるほうが安定しますし、耐荷重量もあって安心です。

ピクチャーレールの取り付け費用目安

ピクチャーレールの取り付け費用目安は、おおよそ0.8万円~4万円程度です。ピクチャーレール本体は、5千円前後で手に入りますので、あとは、業者さんへの交通費と取り付け作業費ということになります。ピクチャーレールの取り付けは、DIYでも可能ですが、最も重要である下地を探すということが、慣れていないと難しいですし、強度のある下地に取り付けないと、壁材ごと落ちてきてしまう可能性もあり危険です。特に、重い絵画などと飾りたい場合は、業者さんに依頼したほうが安心です。

監修者コメント
監修者画像

プロに頼んで安心・安全

ピクチャーレールは取付が簡単ですが、前述の通り落下のリスクには十分注意したいところです。地震などがによって揺れることで、吊下げたものの荷重はより大きくなってしまいます。石膏ボードアンカーなどを利用する場合は、吊り下げる荷重は計算上の耐荷重よりも十分小さいものに留めておかないと、落下の危険性が高まってしまいます。心配であれば、やはりしっかり費用をお支払いして、プロに確実に取付てもらえたら安心・安全ですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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