屋根・外壁・軒の雨漏り修理にかかる費用を徹底解説

屋根・外壁・軒の雨漏り修理にかかる費用を徹底解説

家の損傷や経年劣化などによって起こる雨漏り。放置しておくと家の基礎構造まで傷めてしまうこともあります。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・雨漏りの原因は、屋根、外壁、軒、換気口などのひび割れ、劣化、塗装剥がれなどによるもの
・雨漏りのデメリットは、「カビやサビが発生する」「建物を劣化させる」「シロアリの発生原因になる」など
・雨漏りの修理費用は、工事内容によって異なるものの、およそ1万円~300万円

雨漏りの原因

雨漏りの原因は屋根だけではなく、外壁、軒、換気口などのひび割れ、劣化、塗装剥がれなどによるものです。これらは直接的な原因ですが、間接的な原因としては経年劣化や台風や地震が建物の耐水性を落としていく事が挙げられます。

【雨漏りの直接原因となる箇所】
・屋根、屋上
・外壁
・軒、ひさし
・サッシ
・出窓
・換気扇、換気口、妻換気口
・化粧胴差(建物の1階と2階の間の外壁をぐるりと一周している帯状の建材)

【雨漏りの間接原因(上記の直接原因を作る要素)】
・台風
・大雨
・暴風
・地震
・雪
・ひょう


長く住んでいると建物の耐水性が劣化することは避けられません。家のそれぞれの箇所の耐久性を知って定期的にメンテナンスすることが大切です。

屋根、外壁の耐久性

一般的な屋根、外壁には、目安となる耐用年数が存在します。年数は使われている素材によっても異なってきます。

【屋根】
★粘土系瓦 約20年~30年
★スレート 約10年~15年
★金属系瓦 約20年~30年
★セメント瓦 約10年~20年

【外壁】
★窯業系サイディング 約10年~20年
★金属系サイディング 約20年~30年
★レンガ・タイル壁 半永久
★塗り壁・吹きつけ壁 約8~10年


基本的に耐用年数を過ぎると耐水性は著しく劣化していきます。また耐用年数内であっても、天災等の衝撃によるひび割れや破損で雨漏りが発生してしまうこともあります。

雨漏りのデメリット

雨漏りのデメリット

雨漏りがあると気分的にも嫌な感じがありますが、ほかにも様々なデメリットがあります。

カビやサビが発生する

壁の中や屋根裏などにずっと湿気がこもった状態でいると、カビやサビが発生します。カビやサビは衛生上よくありませんし、アレルギーの発生原因となりえます。精神的にもあまり気持ちいいものではありません。

建物を劣化させる

雨漏りがあるとその部分が常に湿った状態になります。特に木造の住宅などは湿り気に弱く、放置しておくと段々と腐ってきてしまいます。家の構造体部分が腐ってくると、地震などの衝撃にとても弱くなってしまいますし、構造体部だと修理にも費用が掛かってきます。

シロアリの発生原因になる

シロアリは湿気の多いところや木の腐食している所を好みます。つまり雨漏りしている木造住宅はシロアリが狙いやすい場所だと言えます。家の構造部分がシロアリの被害を受けると、家の耐久性が下がってしまいます。

雨漏りの修理費用目安

雨漏りの修理費用目安

雨漏りの修理の費用って一体いくらくらいかかるのでしょうか。建物の状態や施工する場所によって費用幅が大きいため一概に言えませんが、目安となる金額をまとめてみました。修理費用の平均の価格帯となっています。修理をする前に是非参考にしてみて下さい。

屋根からの雨漏り 1万円~300万円

屋根の雨漏りの場合、全体的な修理が必要なのか、部分的な修理でよいのかによって費用が大きく変わってきます。

屋根の葺き替えなどの全体的な工事の場合は、費用が100万円単位でかかってきます。一方部分的な修理の場合は数万円程度で済みます。状で必要な工事を見極めて、長期的な視野に立った修理計画を立てることが望ましいです。

・棟板金の撤去・交換     30万円~100万円
・スレートの交換(1枚)     1万円~2万円
・漆喰の塗り直し     30万円~80万円
・瓦の交換(1枚)     1万円~2万円
・谷樋の撤去・交換     20万円~80万円
・屋根の葺き替え     100万円~300万円

外壁からの雨漏り 10万円~230万円

外壁に関しても、全体なのか部分的なのかによって費用が大きく分かれてくるところです。全体的にまだ新しい場合は部分的な補修にとどめるなど、建物の築年数を考えて適切な工事を決めると良いでしょう。

・部分的なコーキング修理 10万円程度
・防水塗料での再塗装 60万円~150万円
・シーリングの打ち替え、打ち増し 12~20万円
・サイディング張り替え 150~230万円

軒からの雨漏り 10万円~23万円

軒からの雨漏りの場合、原因となりやすいのが軒天部分です。特に築年数のある家などの場合は、軒天部分にベニヤ板が使われていることが多く、耐水性に問題があるケースがあります。

・軒天の再塗装 10万円~12万円
・軒天の張り替え、重ね張り 12万円~23万円

窓周辺からの雨漏り 5万円~25万円

窓の場合は特にひさしのない窓や出窓などの雨漏りの被害が多いです。多くは窓枠のコーキング部分が劣化してヒビが入り、そこから水が浸入していきます。

・防水コーキング施工 5万円~25万円

換気口からの雨漏り 2~3万円

換気口は開口部となっているため、そこから雨が浸水していくケースがあります。開口部に雨よけのフードを付けたりなどの対応策が挙げられます。

・換気フードの交換 2~3万円(高所の場合は別途足場代も必要)

火災保険が使える場合もあります

雨漏りの修理費用は火災保険の風災保障が適用される場合があります。損傷の原因が突風・強風・台風・豪雨・積雪・落雪・ヒョウなどの場合は、加入している火災保険に適用ではないかまず確認してみましょう。

また経年劣化だと思われていても、実際は長年の間に台風や豪雨の影響を受けていると判断されて、保険が適用になったケースもあります。

実際に経年劣化かどうかの判定は一般社団法人 日本損害保険協会の鑑定人資格を持った鑑定人が行います。自分で判断して早めにあきらめずに確認してみることが大切です。保障の対象外になるのは下記のようなケースです。

【風災保障の対象外となるケース】
・100%経年劣化
・屋根の塗装や太陽光パネル設置工事等の影響で雨漏り
・増築工事の影響で屋根瓦に破損がある
・前にも修理したことある箇所


関連記事:屋根・外壁・軒の雨漏り修理にかかる費用を徹底解説

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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