DIYでも大人気の室内塗装の方法とは|費用目安はこれくらい
室内塗装は、部屋をおしゃれに個性的に演出してくれる為飲食店やリノベーションなどにも人気の方法です。手軽に取り組みやすい為DIYとして自分で施工する人も増えてきています。最近ではクロスの上から塗る塗料もありますので、すでにクロスが張ってある部屋に対しても手軽にリフォームすることができます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・室内塗装とは部屋の壁・天井に塗料を塗って仕上げるやり方で、自分でも施工しやすいため、DIYで行う人も多い
・塗装のメリットは「おしゃれな雰囲気になる」「DIYでも取り組める」「補修が簡単」「貼り替え時に廃材が出ない」など
・室内塗装の注意点は、「塗料は使う場所に合わせて選ぶ」「塗装は晴れた日に行う」「下地調整をしっかりする」など
目次 [ 非表示 ]
室内塗装とは
室内塗装とは部屋の壁、天井に塗料を塗って仕上げるやり方です。自分でも施工しやすいので、DIY等で取り組まれる方も多い施工法です。おしゃれで個性的な雰囲気を出すのにも適しているので、飲食店や衣服店、空き室のリノベーション等にもよく使われています。
室内塗装のメリット
室内塗装のメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
おしゃれな雰囲気になる
普通の家だと部屋にはクロスを使うのが一般的ですが、飲食店や洋服屋だと室内塗装をしている場合も多いです。クロスを使うと普通の印象になってしまう所を塗装を行うと簡単に個性的でおしゃれな空間を演出する事ができます。
DIYでも取り組める
室内塗装はDIY等でもよく取り組まれています。ホームセンター等で塗料を手に入れる事ができるので、ローラーや刷毛を使って自分好みに塗装する事ができます。
補修が簡単
クロス等の場合は一部分が汚れると一面張り替えることが多いです。また隣面が色褪せ等の影響で色が合わない場合は結局全面張替になることもあります。塗装の場合は部分的に塗っていく事ができるので、周囲の色見に合わせて補修する事が可能です。
貼り替え時に廃材が出ない
クロスを一度剥がして張り替える場合、多くの廃材が出てしまいます。塗装の場合は再塗装を繰り返しても廃材が出ないのでエコな施工法と言えます。
自分でも出来る室内塗装
足場が必要となる外壁塗装と違って、室内塗装は割と取り組みやすい施工方法です。ホームセンター等で塗料や刷毛を購入してDIYで行う人も多いです。最近ではクロスの上から塗装できる塗料もあるので、クロス壁であっても既存のクロスを剥がすことなくそのまま塗装する事ができます。DIYが好きな方、節約しつつ室内をリフォームしたい方は室内塗装に挑戦してみてはいかがでしょうか。
室内塗装の手順
実際に室内塗装を行う際の手順をまとめてみました。
1. 塗装前の下準備
・下地調整
塗装面の下地調整を行います。古い塗膜等は剥がし、穴やヒビは補修材を用いて埋めていきます。仕上げに、木片(かまぼこ板等が手ごろ)をサンドペーパーで包んだもので表面を磨きます。
・エアコンや照明等の養生
エアコンと壁の隙間に少し入れ込むようにマスキングテープを張っていくのがコツです。エアコンや照明をビニル等で多いテープでとめていきます。
・コンセント周りの養生
コンセントはプレートを外して、際の部分をマスキングテープ等で貼ります。その後マスカーを使って全体的に養生していきます。
・巾木のマスキング
巾木に塗料が飛んだり巾木が破損しないように、マスカー等を使って養生していきます。
2. 塗装の準備
塗料のふたを開けてよく混ぜ、中身をローラートレイに移し、ローラーや刷毛に塗料をつけやすくします。
3. 塗装
ローラーで塗ることの出来ない狭い所や細かい所を刷毛を使って塗っていきます。コーナー部分も刷毛を使うと上手く塗れるでしょう。広い個所はローラーで塗料を塗り広げ、下から上に動かしながら塗装していきます。一度目の塗装をしたら、数時間程度おいて塗料を乾燥させ、同じ要領で二度目の塗装を行います。重ねて塗ることでムラがなく綺麗な仕上がりになります。
4. 養生を外して乾燥させる
二度目の塗装が乾燥する前に養生を剥がしていきます。養生を剥がし終わったら、約一日程乾燥させて完成です。
室内塗装の注意点
室内塗装を賢く行うために注意したい点を調べてみました。取り組む前にぜひご一読下さい。
1.塗料は使う場所に合わせて選ぶ
塗料が塗装場所に合っていないとすぐに剥がれたり保護効果があまり発揮されなかったりします。塗装場所にあった塗料を選ぶ事が大切です。居室なら居室用、浴室なら浴室用の塗料を選択しましょう。
2.塗装は晴れた日に行う
水性塗料は5℃以下で塗ると簡単に剥がれてしまうため、寒い日は塗装に向きません。また湿度が高すぎる場合も結露や白濁、中々乾燥しないなど塗装にとって悪影響を与えるので晴れた日の塗装がお勧めです。湿度(65%以内)、温度(15℃~20℃)が理想とされています。
3.下地調整をしっかりする
塗装する面に既存の塗膜やサビが残っていると、綺麗に塗装する事ができず、後々剥がれの原因になります。綺麗に長持ちさせる塗装をするには下地の調整をしっかりすることが大切です。
4.汚したくない個所はマスキングをする
エアコンや照明等塗料をつけたくない個所には必ずマスキングをします。きちんとマスキングをしておくと仕上がりも綺麗になります。
5.塗料は良く混ぜてから使う
塗料の顔料が沈殿している状態で使うと塗装にムラが生じます。塗装を始める前に塗料を良く混ぜてから利用しましょう。
6.薄め液を上手に使う
粘り気のある塗料は塗りにくく扱いにくいです。薄め液を利用して粘度を調節しましょう。水性の塗料の場合は水を使います。
7.塗装場所に合わせた塗装用具を準備しよう
塗装用具にも色々な種類があります。塗る場所に合わせてすじかいバケ、ズンドウバケ、平バケ、ローラーやコテ等を活用していくと作業がはかどります。細かい個所は刷毛で、広い個所はローラーで塗ると良いでしょう。
8.塗料の厚塗りはしない
塗料を一度に厚く塗ってしまうと中々乾燥しないだけでなく、表面が縮んだりひび割れができたりします。薄い塗装を2,3回繰り返して重ね塗りする方が綺麗に仕上がります。ただし、1回塗り塗料であれば一度に厚く塗っても綺麗に仕上げる事ができます。
9.前の塗料が乾いてから重ね塗りをする
重ね塗りをする場合は前回の塗装から時間をおいて乾燥しているか確かめてから行いましょう。乾いていないと一度に厚塗りしたのと同じ状態になってしまいます。塗料の缶の乾燥時間を参考にして、十分に乾かしましょう。また指で押してみて指紋がつかない事も確認の目安になります。
10.換気をしっかりとする
風通しが良いと塗料は早く乾くので、作業効率も上がります。塗料のにおいがこもらないためにも、通風と換気をしっかりと行いましょう。
室内塗装は水性塗料がお勧め
建材を保護する塗料には様々な種類がありますが、目的に応じて選ぶ事が大切です。例えば外気にさらされる外壁の塗料は耐久性の高いものが好まれますが、室内の塗料の場合は耐久性よりもまずは安全性を重視される場合が多いです。
安全性の高い塗料としてはまず水性塗料が挙げられます。水性塗料は色の種類も豊富で、和室、洋室等部屋の雰囲気に合わせて種類を選択する事ができます。
運命の1色に出会おう
内装にも人気の塗装仕上げですが、最近は塗料のバリエーションも豊富になってきました。顔料の工夫により独特の色合いを表現しているもの、マットな質感で落ち着いた印象を与えるもの、オーガニック成分で安全性を第一に考えられたもの、有害物質を吸着する機能を備えたもの…etc。色合いや質感を確認するために、有償で大きめの塗り見本を用意してもらえる場合もあります。たくさんの塗料の中から、運命の1色に出会えるといいですね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
綺麗に塗装したい場合はやっぱり業者がオススメ!
室内塗装の仕方をお伝えしてきましたが、綺麗に塗装を仕上げるにはやはり技術が必要です。筆者も以前天井と壁を塗装した事がありますが、あまり慣れていないと所々不出来なところが出てきてしまいます。また何度もホームセンターに足を運び、時間も手間も結構掛かりました。
もし初めての室内塗装に取り組まれる場合は、多少の失敗をする事も視野に入れて取り組む方が良いでしょう。その上でどうしても失敗したくない、綺麗に仕上げたい、時間や手間はそんなに掛けられない場合は、業者に頼んでしまうのがお勧めです。
室内塗装の無料見積もりが可能
室内塗装をご検討の方は、まず見積もりを依頼しましょう。でも、室内塗装に対応している業者さんを探すのは意外と大変です。
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利用は無料なので、お気軽にご利用ください。
アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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塗装の前に下地を確認しよう
壁や天井のクロスの上からでも手軽に塗装できるからと、DIYで室内の塗装を行う方も増えています。しかしクロスの上から塗装すると、クロスが塗装によって固くなってしまうため、剥がすのが困難になります。そうなると後々クロスを貼り替えようと思ったときに、大きな費用が掛かるかもしれません。塗装をする前には、下地のクロスに剥がれなどの不具合がないことを確認し、仕上げを長持ちできるようご注意くださいね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)