床の張り替え目安は15~20年|施工の種類と費用相場はどれくらい?

床の張り替え目安は15~20年|施工の種類と費用相場はどれくらい?

床の張り替えの目安は15~20年と言われていますが、床が浮く、軋むなどの症状が出てきたら張り替えを考えてみるのも良いでしょう。床の張り替えには色々な方法があり、費用を抑えたいのであれば重ね貼りという方法もあります。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

フローリングは15~20年を目安にリフォームを考えるとよいと言われており、その他にも「床が軋む、鳴る」「弛んでいる」「大きなキズや汚れが目立ってきた」「床を踏むと沈んだり、フワフワとする」などの状態になったら張り替えるのがおすすめ
費用を抑えて床をリフォームしたい場合は、重ね貼りというやり方がおすすめで、重ね貼りのメリットは費用が安価に抑えることができる・重ねて貼ることによって床の強度が増すなど
・床の張り替え費用目安は6~12万円程で、床の修繕や全面的な張り替えになると20万円程かかる

床の張り替えの目安

床の張り替えの目安

フローリングは15~20年を目安にリフォームを考えるとよいと言われています。また上記のような状態になったら張り替えを考える時期と言えるでしょう。

床の構造と工法

床の構造と工法

一般的な床の構造はどのようになっているのでしょうか。木造住宅では根太張り工法と下張り工法が、マンションでは二重床工法と直床工法が一般的です。それぞれの工法を順に見ていきましょう。

根太張り工法

根太と呼ばれる床の構造部分に直接床フローリング材を施工するやり方です。工期も早く、費用も抑えられる工法です。デメリットとしては、根太と根太の間に重い家具を置いた場合に弛んだり床鳴りが発生することがあります。

下張り工法

根太の上に合板や無垢板を下地として張って、その上に仕上げ材を張る工法です根太張り工法より強度が上がり、床鳴りなども発生しにくいです。

二重床工法

マンションなどの集合住宅において遮音性を高めるためにコンクリート床の上に緩衝材を入れて仕上げる工法です。床板が二重構造になっています。根太床工法、置き床工法、浮床工法などのやり方があります。

直床工法

コンクリートの床の上に直接接着剤で仕上げ材を施工する工法です。下地が平面である程度の強度があることが必要です。マンション等の集合住宅のフローリングの施工方法として一般的に普及しています。直貼り専用のフローリング材が利用されます。

このように床の施工方法にはいくつか種類があります。一軒家か集合住宅なのか、また予算や耐久性、遮音性など、さまざまな点からどの工法を採用するのかを検討していくと良いでしょう。

重ね貼りで費用を抑える

費用を抑えて床をリフォームしたいのであれば、重ね貼りというやり方もお勧めです。既存の床の上からさらに床材を重ね合わせて貼っていくやり方です。費用が抑えられるだけでなく床の強度が増すというメリットもあります。既存の床が腐食や軋みなどで劣化していないのであれば検討してみても良いかもしれません。

重ね貼りのメリット・デメリット

メリット
・費用が安価に抑えることができる
・重ねて貼ることによって床の強度が増す


デメリット
・他の居室や廊下などと段差ができる
・ドアなどとの高さの調整が必要
・既存の床が傷みすぎていると合わない

監修者コメント
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現状を把握し適切なリフォームをしよう

床の踏み心地はしっかりしていて、表面のキズや汚れが気になるというだけなら、重ね張りで費用を抑える方法もいいかもしれません。しかし床を踏むとギシギシと沈むなら、下地から交換する必要があります。また、一戸建ての1階で地面からの湿気によって床が腐っている場合は、湿気対策も行わなければまたいつか腐ってしまいます。現状をしっかりと把握し、適切なリフォームを選択すれば、長い目で見てリフォーム費用を抑えることができるのです。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

床の種類

フローリングにもいくつか種類があり性質等も異なってきます。順に見ていきましょう。

複合フローリング

複合フローリングは表面材と基材を張り合わせて作られます。膨張、収縮、捻じれ、反りなどが生じにくい特徴があります。表面材と基材の組み合わせによって遮音や床暖房などの様々な性能を持たせることができます。機能性とバリエーションの高さも複合フローリングの特徴と言えるでしょう。

単層フローリング

天然木をそのまま切り出して作られます。自然の風合いをそのまま味わうことができ、摩耗などの耐久性にも優れています。木そのものの特徴もそのまま出る為、伸び縮みで床が変形したり軋みやすいという面もあります。また費用も少し高めになります。天然素材の安心感やナチュラルな雰囲気を重視する方にはお勧めです。

コルク

コルク樫から作られたコルクの天然素材の床です。クッション性、遮音性、保温性という特徴があります。色のバリエーションも豊富にあり選ぶことができます。

その他天然素材

最近では竹、籐、サイザル麻やココヤシなど天然素材を用いた床材も注目されています。竹や籐などはサラッとした肌触りです。またサイザル麻やココヤシなどは、ざっくりとした風合いが魅力で水回りなどによく利用されます。

クッションフロア

表面の合板の上にクッションフロアを貼って仕上げることもあります。クッションフロアとは表面と裏地の間に緩衝材をはさんだビニルシートの事です。耐水性、弾力性に優れているという特徴があり、水回りで多く利用されます。

費用目安

床の張り替えはどの程度の費用が掛かってくるのでしょうか。家仲間コムに寄せられた過去の見積もりによると6~12万円が最多価格帯となっています。また床の修繕や全面的な張り替えになると費用も高くなり20万円~かかってきます。床の種類や状況によっても費用は異なってきますので、まずは見積もりを取ることをお勧めします。

監修者コメント
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床の張替と一緒にやりたい工事

床の下地から交換する場合、一戸建ての1階ならついでにやっておきたい工事がいくつかあります。まず、床下に地面が露出している場合は、地面から上がる湿気を遮断する防湿工事を行うチャンスです。それから床下の寒い外気を防ぐため、床下断熱もしっかり行っておきたいですね。ついでに床暖房パネルも敷けば、快適な床暖房にすることもできます。ぜひ「ついで」の工事で、まとめてオトクにリフォームなさってくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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