太陽光発電のデメリット|設置にかかる価格目安も紹介

太陽光発電のデメリット|設置にかかる価格目安も紹介

最近では太陽光発電を取り入れる家庭が増えているようです。自分の家の屋根で発電が出来たら、電気代も浮くし余った電気を売ることで利益を得ることもできます。しかし、太陽光発電には色々と気になる点も多いのではないでしょうか。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・太陽光発電のデメリットは、「屋根の総重量が増すため地震に弱くなる」「故障の際に撤去費用などが発生する」「電磁波の影響」「売電価格は年々下がってきている」など
・太陽光発電工事にかかる費用は、200万円~300万円ほど
・太陽光発電を設置する際は、事前に収支を確認する事が重要

太陽光発電とは…

太陽光発電とは、太陽の光エネルギーを利用して発電する方式です。日照量さえ確保できれば、家の屋根等でも発電できるためエコなエネルギーとして注目を浴びています。家庭用に太陽光発電を利用する場合は、発電した電気を家で利用し、余った分は売ることができます。

太陽光発電のメリット

補助金が利用できる

太陽光発電に対しては国が普及を促進させるために補助金を設けています。

電気代を浮かせて、余った電気は売ることができる

10kW以上の太陽光発電システムは発電した電気の全てを売る事ができます。10kW未満の太陽光発電システムでは、発電した電気はまず家で利用され余った電気だけ売る事ができます。

家庭用太陽光システムを利用する場合は、まず発電した電気を家庭で利用して電気代を浮かせ、余った電気は売ることでお得になります。平成27年現在では電気を売る場合は、買う場合の単価よりも高くなっているので、日中に電気の使用量が少ない家庭ほど得られる利益が多くなるようになっています。

屋根の総重量が増すため地震に弱くなる

一般的な住宅の構造では、屋根部分が重い程、地震の際の揺れが大きくなります。太陽光システムは大抵屋根の上に取り付ける形状になるため、太陽光パネルの重量分、屋根が重くなってしまいます。

そのため太陽光パネルは軽量のものも開発されているので、なるべくそちらを選ぶとよいでしょう。特に瓦葺の屋根など等すでにある程度の重量を備えている屋根には軽量パネルがお勧めです。

故障の際の撤去費用など

太陽光パネルを10年、20年利用していると思わぬトラブルが発生する事もあります。例えば台風や落雷などの天災で故障してしまう事もありえるでしょう。

メーカーの保証がある場合もありますが、その場合も補償は何年なのか、交換、撤去費用は持ってくれるのかなどを確認しておくとよいでしょう。故障したパネルをそのまま屋根に置いていた場合、部品などが飛んで近所に迷惑をかけると賠償の対象にもなりえます。

電磁波の影響

高圧電線付近などの、電磁波が多く発生する場所に住んでいる場合人体への影響が懸念される事もあります。科学的に実証されておらず、また電化製品には多かれ少なかれ電磁波は発生しますが、電磁波が多いと体調が悪いという方も一定数いるようです。

日ごろから自覚症状のある方は、太陽光パネルの設置には慎重に検討した方が良いでしょう。

売電価格は年々下がってきている

住宅での太陽光発電を促進するため、現在は買値よりも売値の方が高く設定されていますが、この値は年々下がってきています。

売値は太陽光パネルの設置当初の値で10年間は固定されますが、それ以降の値はまだ未知数で、最終的には買値と同等の所にまで行くのではないかという予想する所もあります。そのため10年以上のスパンで収支を計算する際には注意が必要です。

電気代の計算例

太陽光発電を取り入れた場合の収支を例を挙げて計算してみましょう。何年で元が取れるのか、長期的な目で考えることが大切です。

【前提】
1.太陽電池容量 1kWシステム当たりの年間発電量は約1,000kWh(※1)
2.年間の平均電気使用量 300kWh(月の平均電気使用量※2)×12 = 3600kWh
 3600kWhの電気代は約9万円
3.平成27年度の東京電力・中部電力・関西電力の管内は、売電価格は33円/kWh
 (それ以外の地域では出力制御対応機器の導入コストを見込んで35円/kWh)

※1. 太陽電池を水平に対して30度傾け、真南に向けて設置した場合の計算例。
 条件によって発電量は変わる
※2 電気事業連合会のHPより

仮に4kWhの容量の発電機を設置した場合に、電気代の収支を計算してみます。太陽光発電機の設置費用が200万円かかった場合…

2000000÷(90000+33*400)=19.37…

約19年で元が取れる計算になります。ただ実際には電気の売電価格は10年以降に変わりますので、これよりも長くかかることを見越す必要があります。また自治体によっては補助金、助成金が適用されるのでそれも加味しましょう。このように事前に収支を確認する事が大切です。

増加する太陽光パネル設置数

太陽光パネルの設置数は、再生可能エネルギーへの注目の高まりや国の補助の影響もあってか年々伸びています。2013年度の太陽光パネルを設置している世帯数は、5年前の2008年に比べると3倍の157万戸にまで増えてきています。今後も増えていく事が予想されます。

また都道府県別にみると佐賀県、宮崎県、長野県など日照量の多い地域での導入が多い傾向にあります。日照量が多い地域にお住まいの方は是非検討してみてはいかがでしょうか。

太陽光発電工事の価格目安

太陽光発電の工事は下記のグラフになります。設置する太陽光パネルの性能(発電量等)、枚数、設置場所の状態によって値段は変わってきます。

また太陽光発電とオール電化を同時に行うところも多く、太陽光発電のみの場合は100万円~200万円、太陽光発電+オール電化の場合は200万円~300万円が一つの目安となります。家仲間に寄せられた見積もりの中でも、オール電化を同時に行う希望が多く、240~280万円が最多価格となっています。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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