間取り変更リフォームは大きく分けてふたつ|事例と費用相場を紹介
生活していると、ここがもう少し変えられないかな、と思うことがあります。例えば、「家族が増えたので広い部屋を区切って二つにしたい」や「リビングが狭いので広くしたい」などです。そんな時は間取り少し変えるだけで生活がしやすくなるはずです。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・住宅の間取り変更を行う際は、目的に適ったリフォームを実施することが重要
・間取り変更の工事方法は、「既存の壁をなくし、部屋を広くする」「仕切り壁を作り、部屋を分ける」の2種類
・間取り変更リフォームにかかる費用は、おおよそ120,000円〜480,000円ほど
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間取り変更する前に……まず工事が必要か考えてみる
部屋を区切って使いたいという場合、工事をしないで対応することもできます。背が高めの家具を置いて仕切りのように使ったり、カーテンや布で区切るというのも一つの方法です。
例えば病院の大部屋や学生寮などはカーテンで区切られているところがあります。筆者の家はキッチンとリビングが背の高い食器戸棚で区切られています。案外工夫次第でレイアウトを変更することができます。工夫することで間取りをうまく使えないか、まずは考えてみることをお勧めします。
間取り変更は大きく分けて二つ
間取り変更の工事は大きく二つの種類に分けられます。
1.既存の壁をなくし、部屋を広くする。
2.仕切り壁を作り、部屋を分ける。
順番に見ていきましょう。
1. 既存の壁をなくし、部屋を広くする。
部屋を隔てる壁をなくすことで、一つの広い部屋として使うことが出来ます。特にリビング等に要望が多いようです。部屋の数は少なくなりますが、一つの部屋を広々と使うことができるのが魅力です。
しかし、壁を取り払う工事には制限があります。「耐力壁」と呼ばれる壁の場合は取り払うことができません。
耐力壁とは
家を支えるものと言えば、まず初めに柱が連想されるのではないでしょうか。柱は家をしっかりと支えるという重要な役割を担っています。もし柱を取り除いてしまえば、家はバランスを失って崩れてしまうでしょう。
この柱と同じ役目を果たしているのが「耐力壁」です。「耐力壁」も柱と同様に家を支えています。そのため部屋の間取りを変更したいと考えても「耐力壁」を原則取り除くことはできません。どの壁が「耐力壁」なのかは事前に確認しておくとよいでしょう。
耐力壁のリフォームについて
「耐力壁」であってもどうしても壁を取り除きたい場合は、工務店に相談してみるとよいでしょう。例えば家の設計にもよりますが、「耐力壁」を取り除いて柱を立てる方法や、「耐力壁」を少しずつ動かしていく方法などもあります。
しかしこのことにより耐震性が以前より下がることも考えられますので、よく相談して検討することが大切です。
既存の壁をなくし、部屋を広くした場合の費用の見積もり例
間取り変更とフローリング補修
390,000円~480,000円
14帖程のリビングと4~5帖の洋室の間の壁を撤去してスライド式の扉を設置し、1部屋としても2部屋としても使えるように変更。電気配線の変更フローリングの補修も必要。
壁を撤去してフローリングを広げる
150,000円~240,000円
築6年のマンション。壁を撤去して畳の部屋とリビングをつなげる変更を希望。
2. 仕切り壁を作って部屋を分ける
一つの部屋に壁を作り、複数の部屋とするやり方です。子供部屋などに要望が多いようです。壁を取り除く工事に比べると、制限もなく自由に工事することができます。しかし、いくつか注意する点もありますので、順に挙げてみます。
2-1. 日常生活の動線を考える
壁が増えるということはそれだけ障害物が増えるということでもあります。例えば壁を作ったために、新しい部屋に入るには別の部屋を迂回しなくてはならない、などとということになるかもしれません。事前に壁の位置をよく検討し、必要ならば新しい壁にドアをつけることも考えてみましょう。
また既存の部屋も壁を作ったために移動しにくくなるのなら、壁の位置を考える必要があるでしょう。
2-2. 窓
窓からの光は部屋全体を明るくしてくれますが、そこに壁を作ってしまうと新しく出来る部屋は光のささない暗い部屋になるかも知れません。また既存の一つの窓を二つの部屋で分けるとしても窓の開閉部分の壁はどうするのか、という問題が発生します。壁を作る際に窓をどうするのかは事前によく相談し考えておくとよいでしょう。
2-3. クローゼット・押し入れ
部屋にクローゼットや押し入れ等の物置がある場合は、片方の部屋にだけ物置を配置する、物置も仕切ってそれぞれの部屋に配置する、等の方法が考えられます。例えば子供部屋にする場合はそれぞれに物置があるほうが便利ですし、用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
2-4. 電気などの配線
既存の部屋を区切った場合、使いにくい位置にコンセントが来ることもあります。また天井の照明をそれぞれにつけるのであれば、位置を変更する必要があります。どのようにしたいかを考え、電気工事の分かる専門家に相談してみましょう。
仕切り壁を作り、部屋を分けた場合の費用の見積もり例
部屋を二つに間仕切りしたい
140,000円~170,000円
築15年の木造二階建て。2階洋室を間仕切りして6帖二間に。
一つの子供部屋を二つにしたい
120,000円~150,000円
築15年の木造二階建て。2階洋室子ども部屋を1部屋から2部屋にしたい。防音壁希望。
最後に
いかがでしたでしょうか。せっかく間取り変更をしても以前より使い勝手が悪くなってしまってはもったいないですよね。間取り変更をする際に注意することはいくつかあるので、事前に考えられるところはしっかり考えて相談し、目的に適ったリフォームをしていただければと思います。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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