外壁リフォームを考える|塗り替える場合の塗料の種類と工法を解説
強い日差しや雨風など、主に外的要因によって住宅の外壁はだんだん損傷していきます。一人では、外壁全体を見て、損傷をチェックするのはなかなか難しいかもしれませんが、そのまま放っておくと、外壁だけでなく建物自体がダメージを受け、住み続ける事すら危うくなる可能性もあります。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・塗り替え工法とは、外壁に使われている塗料を塗り替えることを指す
・外壁リフォームに主に使用される塗料は、「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」「遮熱塗料」など
・塗料は、それぞれで一長一短が異なるため、専門業者としっかり相談したうえで、自宅に最適なものを選択するのが重要
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塗り替え工法とは?
外壁をリフォームする際に、よく使われる工法として、塗り替え工法と呼ばれるものがあります。ますは、この工事内容についてご紹介していきます。
塗り替えるだけで傷ついた外壁が直るの?と疑問に思う方もいるかもしれません。もちろん張替え工法などといった、外壁を張り替えるという工事も、外壁リフォームには存在します。しかし、外壁をリフォームする際、大事になってくるのが塗料でもあるのです。
外壁をリフォームする際、実は、色を加えるというよりも、紫外線などから外壁を守るために塗布されるのが、外壁の塗料です。厳密にいえば、これからできる塗膜と呼ばれるうすい膜が、紫外線などの外的要素から外壁を守っていると言えます。
塗膜は塗られている塗料の種類にもよりますが、大体5~15年が耐用年数といわれています。したがって、それ以上は塗膜の効果が切れますので、外壁が直接ダメージを受けてしまうことになります。大体塗り替えの目安としては、10年をめどに考えていただければいいかとは思います。
経った年数に限らす、外壁が塗り替えを必要とするときもあります。主に外壁の損傷によるものです。たとえば外壁にひびが入っていたり、カビや藻、コケが生えているところがある場合は、すぐにでも専門家にいてもらった方が良いでしょう。
そういった場合に適しているのが、塗り替え工法なのです。実際に、具体的な工事方法を見ていきましょう。
A社で外壁リフォームの際、塗り替え工法を施工してもらう場合
1.汚れを落とすために、屋根、外壁などを100~150㎏/c㎡の強い圧力による高圧洗浄を施す。
2.外壁に生じたひび割れの下地処理。具体的には、下塗り材をひび割れに刷り込む。
3.深いひび割れ(構造クラック)の処理。弾力性の高いシーリング材ひび割れを埋める。
4.弱くなった塗膜の剥離。
5.それぞれに下地処理を施す。主に仕上がりを美しくするため。
6.樹脂注入
7.下塗り&中塗り&上塗り
中塗りと上塗りは一緒に、上塗り2回とされる場合もあります。塗料の種類も水溶性のものや、溶剤系のものの二種類が主流のものとしてありますが、もちろんそれぞれに長所も短所もあります。特に溶剤系は、匂いが生じる場合が多いので、住宅地にお住まいの方は、細心の注意が必要になります。
外壁リフォームに主に使用される塗料とは?
ここからは、外壁リフォームに使用されるいろいろな塗料をご紹介していきます。塗料ひとつで、高級感がでたり、もしくはお手入れが楽にもなったりするので、ぜひ実際に実物を見に行くことをおすすめします。
1.アクリル塗料
塗料の主成分がアクリル系のもののことを言います。比較的安価なので、塗り替えにも向いているのですが、一方で耐久性が低く、汚れやすいのも欠点です。耐用年数は、5~8年と、外壁に使用する塗料の中でも短い部類に入ります。
2.ウレタン塗料
アクリル塗料よりも、防水性や耐久性に優れている、バランスの取れた塗料です。しかし、そのほかの塗料と比べると、耐性や紫外線対策に関して足りない部分があります。耐用年数は、8~10年と、アクリル塗料よりは長いですが、他の塗料に比べると少し短めです。
3.シリコン塗料
機能性が高く、そのうえ値段もそんなに高価ではないので、人気の塗料です。汚れが付着しにくいほか、汚れがついてしまっても簡単に落とすことができ、耐久性にも優れています。
しかし一方で、ひび割れに対する耐性があまりなく、ひび割れを起こしやすい塗料でもあります。耐用年数は12~15年と、比較的長めになっています。
4.フッ素塗料
比較的高価な塗料ですが、その分機能性も高いです。耐候性、耐熱性などがかなり高く、塗膜の耐用年数も長いことが特徴です。汚れがついても、すぐに落ちるなどハイクオリティーですが、その分何より高価です。耐用年数は15年ほどといわれています。
5.遮熱塗料
一般の塗料に、遮熱性の顔料を加えている塗料です。熱の発生を防いでくれるため、夏でも室温を上げずに保ってくれる効果が期待されます。高価ではありますが、その後の夏の冷房費などを考えれば、元は取れると思います。
6.断熱塗料
熱を通しづらくしてくれるため、その分外的気候に室内の温度が干渉されにくくなります。したがって、夏場や冬場の冷暖房費を抑えることができるというメリットがあります。こちらも一般的な塗料と比べると高価ですが、元は取れるかと思いますし、Co₂削減に一役買うこともできます。
7.光媒体塗料
何より汚れが付きにくくお手入れも楽ちんな塗料になります。防カビ性も高いので、外壁をきれいに保つこともできます。かなり高価ではありますが、こだわりたい方はぜひどうそ。
8.ナノテク塗料
塗料に含まれる樹脂を極限まで減らしている、最新鋭の塗料です。汚れに強く、藻やカビの発生も防いでくれるほか、雨が降ることによって汚れが落ちるという特徴を持ちます。こちらもまだ比較的普及していないため、高価な塗料の一つです。
まとめ
外壁リフォームについていかがでしたか?どうしても、住宅は外からの印象が大事になってきます。傷んできたことがわかったり、住宅が年数を重ねているのと思えば、外壁のメンテナンスだけでもしてもらうことをおすすめします。
もちろん、素人目ではわかりにくいこともありますから、業者や専門家の方々に聞いてみるほうが良いでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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