ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換|交換にかかる費用を紹介

ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換|交換にかかる費用を紹介

今、ビルトインガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する家庭が増えています。その大きな理由は、やはり安全性でしょう。子供や高齢者のいる家庭では、安全のために火災が起こりにくいIHクッキングヒーターを選ぶことが多いものです。まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・IHクッキングヒーターは室内の空気を汚さず、安定した加熱ができる
・ビルトインコンロから交換する場合、IHクッキングヒーター本体代と工事費がかかる
・IHクッキングヒーターへの交換費用は約8~30万円

IHクッキングヒーターへの交換費用の相場

IHクッキングヒーターへの交換の費用相場グラフ

ビルトインガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する場合にかかる費用は、IHクッキングヒーター本体代と工事費です。選ぶIHクッキングヒーターの種類や必要な工事内容によって変動しますが、安いものであれば工事費を含め6万円程度からIHクッキングヒーターへの交換が可能です。だいたいの場合、8万円〜30万円程度でIHクッキングヒーターに交換することができます。

IHクッキングヒーターの本体価格

IHクッキングヒーターは割引がきく場合が多いため、安いものなら35,000円程度で購入することができます。高いものになると、40万円ほどするものもあります。

IHクッキングヒーターへの交換費用例

IHクッキングヒーター 400,000円
※割引後価格 160,000円
配線器具・ブレーカー 12,000円
配線工事費 30,000円
IHクッキングヒーター設置工事 15,000円
合計 217,000円

※上記費用は一例です。

IHクッキングヒーターのメリット・デメリット

IHクッキングヒーターのメリット・デメリット

ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する場合、IHクッキングヒーターのメリットとデメリットを正しく理解しておく必要があります。IHクッキングヒーターにはどのようなメリット・デメリットがあるのか、ガスコンロと比べてみましょう。

・ガスコンロよりも火力が強い場合が多い
・表面がフラットなので楽に拭き取り掃除などができる
・熱効率が高く余分な熱が逃げにくいため部屋が暑くなりにくい

→ガスコンロの熱効率は60%程度なのに対し、IHクッキングヒーターでは83%程度と高く、損失が少ないのです。
・最小限の換気で済む

IHクッキングヒーターのデメリット

・IHクッキングヒーターで使用可能な鍋、フライパン、やかんが限られている
→底が平らで肉厚なIHクッキングヒーター対応の物を使う必要があります。アルミや耐熱ガラスのものは使用することができません。
・料理によってはガスコンロよりも上手くできない場合がある
→フライパンを持ち上げると加熱されなくなるため、チャーハンなどには向きません。
・電磁波の発生があり、ペースメーカーなどへの影響が出る可能性がある
・発振周波数により、敏感な人は騒音のように感じる場合がある
・調理中、調理直後の油断でトッププレートに触れ火傷をする事故もある

→トッププレートは300℃程度にまで温度が上がる場合もあるため注意が必要です。また、熱で溶ける樹脂製調味料入れなどを置いて溶かしてしまう事故も発生しています。

安全のためにIHクッキングヒーターを選ぶ場合が多いのですが、トッププレートの温度が高温になることや電磁波によるペースメーカーへの影響などもあるため、ガスコンロと比べてリスクがゼロになるわけではありません。

しかし、使用方法さえしっかり守れば火災や事故のリスクはガスコンロよりもずっと減らすことができるでしょう。

IHクッキングヒーターの電気代は?

ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換した場合、どのくらいの電気代がかかるのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。

IHクッキングヒーターの電気代は、4人家族で標準的なメニューを毎日調理した場合、1ヶ月あたり約850円とされています。これは総電気代の約6%です。

実際にIHクッキングヒーターに交換した人の感想も「IHクッキングヒーターはガスコンロと比べて同じくらいか少し光熱費が下がった」「火力が強くてフルパワーで使うことは少ないので意外と電気をくわない」といったものが多く見られます。

監修者コメント
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プロパンガスなら光熱費は下がるかも

IHは熱効率の良い発熱方法で、都市ガスとは肩を並べられるくらいの燃費になります。プロパンガスの場合は都市ガスよりもガス代が割高なので、IHに変えた方が燃費が良くなるかもしれません。 その場合は、併せて給湯器もガスからエコキュート(電気式)に変えオール電化にすることで、光熱費を大幅に下げることも可能です。 エコキュートはタンクの設置スペースが必要などの条件はありますが、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

IHクッキングヒーターの100V、200Vとは?

IHクッキングヒーターに交換するとき、よく「100V」「200V」といった言葉を耳にすると思います。
これは電圧のことで、一般的な家電製品は100Vですが、その2倍が200Vです。IHクッキングヒーターのように大きな電気容量を使用する場合は200Vの方が効率よく電気を使用することができるのです。

一口タイプのIHクッキングヒーターでは100Vの場合もありますが、現在ビルトインタイプのIHクッキングヒーターの場合大半が200Vです。100VのIHクッキングヒーターよりも電圧の高い200VのIHクッキングヒーターのほうが電気代が高くなるのでは、と思われるかもしれませんが、効率よくパワーを使えるため電気代はむしろ200VのIHクッキングヒーターのほうが電気代が安い場合も多いです。

200Vの電源を使用するには、単相3線式とよばれる100Vと200Vが使える配線が必要なのですが、一般家庭では単相2線式とよばれる100Vが使える配線がきています。そのため、200Vの電源がない場合には配線工事が必要となります。配線工事は多くの場合IHクッキングヒーター設置工事費とは別に配線工事費がかかります。

最近新築した家などでは最初から単相3線式の電源がきている場合もありますので、IHクッキングヒーター設置の際には業者に確認してもらうと良いでしょう。

監修者コメント
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マンションは電気容量にご注意

IHは利用時に最大3A程度の電気を使用します。となると、他の電気使用量を合わせても、最低でも6Aの契約電力は確保したいところです。 ところが、マンションでは管理規約で「各戸の最大契約電力は5Aまで」などと制限があることも多いのです。これは、マンションに引き込んでいる電線を各戸で分け合って使うという仕組みのためです。 マンション全体の電気容量を上げるには、共有の電線を太くするなどの方法もあります。不便に思う人が多い場合は、管理組合などで話し合ってみる価値があるかもしれません。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

IHクッキングヒーターの火力とは?

IHクッキングヒーターの火力は「kw(キロワット)」で表します。主流の火力は2.0kw、2.5kw、3kwで、数字が大きいほど火力が強くなります。お湯を沸かす機会が多い場合や中華などの強火を使う料理をする場合は最大火力が2.5kw以上のものを選びましょう。

火力と消費電力の関係

また、IHクッキングヒーターを購入する際には「消費電力」も重要です。消費電力とは同時に使用できる電力の合計のことで、例えば3口タイプのIHクッキングヒーターで消費電力が5.8kwの場合、3口の合計5.8kwを超えると安全のため自動で火力が制限されるようになっています。

最大火力4.8kwのタイプと5.8kwのタイプがありますが、現在は5.8kwのタイプが主流になっています。

ラジエントヒーターのメリット・デメリット

また、3口のIHクッキングヒーターの場合1口がラジエントヒーターという電熱器に近いヒーターになっている機種もあります。ラジエントヒーターは海苔をあぶるなどといった調理ができることと、3口ともIHのヒーターになっている機種よりも1口がラジエントヒーターになっている機種のほうが安価であるというメリットがあります。

しかし、ラジエントヒーターは温度が高くなりやすく火傷の発生が多いことや、汁や油が飛ぶとすぐに焦げてしまうのでIH部分よりも掃除が大変というデメリットもあります。3口ともIHヒーターの機種を選ぶか、1口がラジエントヒーターの機種を選ぶか、ライフスタイルや予算によって検討しましょう。

売れ筋のIHクッキングヒーターをご紹介!

IHクッキングヒーターは様々なメーカーから発売されています。ビルトインタイプのIHクッキングヒーターのメーカーと売れ筋の商品をご紹介します。


出典:ドミノ式コンロ G:101シリーズ|リンナイ



出典:据置IHクッキングヒーター KM/KGタイプ|パナソニック



出典:ビルトイン3口コンロN100Tシリーズ|日立

IHクッキングヒーターをお得に設置するには?

ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する場合、IHクッキングヒーターの割引率に注目します。IHクッキングヒーターは30%から60%程度、場合によってはそれ以上の割引がきく場合があります。割引率は業者によって設定が違うため、IHクッキングヒーターの設置の際は、まず複数の業者から見積もりを出してもらうことをお勧めします。

業者によって変わるお得なポイント

業者によって特定のメーカーの割引に強い場合や割引率は良くなくても、工事費が格安で結果的にお得にIHクッキングヒーターを設置できる場合などもあります。すぐに一社に決めてしまわずに見積もりを複数から出してもらうことが、お得にIHクッキングヒーターを設置するコツです。

設置経験が豊富な業者によるプロの視点

また、特に高齢者や子供がいる家庭ではどのIHクッキングヒーターを導入するのが良いかなどプロの視点からアドバイスをもらうことも大切です。業者に相談することで違った目線からの意見を取り入れることができ、安全に使用できるIHクッキングヒーターを知ることにもつながります。

家庭のライフスタイルにあった、よりよいIHクッキングヒーターを設置できるといいですね。

IHクッキングヒーター設置の一括見積もり

IHクッキングヒーター設置の条件は、ご家庭によって様々です。IHクッキングヒーターからIHクッキングヒーターへの取り替え費用は比較的お安いですが、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの取り替え費用は、電気工事も必要となるので、工事費用は高くなります。

リフォーム一括見積もりの家仲間コムでは、希望するIHクッキングヒーターの取り替えの内容を書き込むだけで、地域の業者さんから見積もりや提案がとどきます。匿名で利用できるので、後にしつこく営業される心配もありません。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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