建具修理・補修リフォームの方法は|ふすまの交換や張り替えを解説

建具修理・補修リフォームの方法は|ふすまの交換や張り替えを解説

近年の住宅は、使い勝手の良さとインテリアコーディネートのしやすさから、洋室が主流となっていますが、まだまだ和室も人気です。和室は、畳の香りに癒されますし、お子様が遊んだり、お昼寝をする場所としても安全で最適です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・ふすまの種類は、「和ふすま・本ふすま」と「量産ふすま」の2種類
ふすまのリフォームは、ふすま全体を交換する方法と、ふすま紙を張り替える方法がある
・ふすまのリフォームにかかる費用の目安は、千円〜数万円程度

ふすまとは?

ふすまは、和室と他の場所とを仕切るために取り付けられており、木製の枠組みに和紙や布などを両面に張ったものを言います。なかなかの存在感があるため、古びたふすまがあるだけで、和室自体も暗く古びた印象になりがちですが、おしゃれなふすまに替えるだけでも、ぐっと洗練された雰囲気に生まれ変わります。

ふすまの種類

ふすまは古くから住宅に使われてきた建具で、その工法は職人技が生かされたものでもあります。ですが、近年は工場で大量生産できるタイプのものも多く使用されているのが現状です。

<和ふすま・本ふすま>

和ふすま・本ふすま和ふすま・本ふすま(※画像はイメージです)

昔ながらのふすまで、木製の枠組みに下張りをして、その上に受け紙、さらにその上に表紙を浮かし張りしたものを言います。「浮かし張り」とは、受け紙を浮かすように、周りにだけ糊をつけて張る張り方です。「袋張り」とも呼ばれます。

<量産ふすま>

その名のとおり、工場で大量生産されるふすまのことで、近年マンションなどでほとんどがこの量産ふすまを使用しています。芯材には、ダンボール、発泡スチロール、ハニカムペーパーコアなどが使われ、その上にアルミ箔やチップボール箔を張り、さらにその上からふすま紙を張ります。ふすま紙がはがせないので、修理・補修をしたうえで、新しいふすま紙を重ね張りします。何度も重ねることはできないため、1~2回張り替えたら本体の交換が必要です。

監修者コメント
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襖に壁紙を貼って洋風にアレンジ

襖がある部屋は和室である場合が多いですが、最近はリフォームで洋室に変更したいという要望もよく伺います。もちろん、天井・壁・床と全てをつくり直す方法もありますが、それには予算がかかってしまいますね。すべてを直さなくても、床だけをフローリングに張り替え、壁や天井には洋風の壁紙を貼るだけでも、洋室にチェンジすることができます。襖も壁紙に貼り替えることができるので、ぜひ素敵な壁紙を選んでみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

ふすまのリフォームってどうするの?

ふすまのリフォームは、主にふすま全体を交換する方法と、ふすま紙を張り替える方法があります。

1. ふすま本体を交換

築年数が経過している場合は、枠組みも古くなっていますので、枠組みの修理・補修などを考えると、すべて交換するほうが手間もかからず良いでしょう。
■費用目安:10,000円程度~(ふすま本体代別途)

サイズに合ったものを購入してご自分で取り付けることも可能です。その場合は、ふすまの材料費のみですので、業者に依頼するよりは費用を抑えられます。ただし、建て付けの調整などは、素人では難しい場合もありますのでご注意ください。
■費用目安:8,000円程度~(2枚組の場合)

2. ふすま紙を張り替え

ふすま紙が破れていたり、シミが出来てしまっているという場合は、ふすま紙を張り替えることで綺麗になります。費用は、ふすま紙のグレードにもよりますので、お部屋の雰囲気に合ったものと予算に合わせてお選びください。
■費用目安:千円程度~数万円(ふすま一枚当たり)

ふすま紙の張り方は、ふすまの種類によって異なります。

和ふすま・本ふすま
「浮かし張り」と言われる工法で張り替えます。上張りだけを張り替えるため、何度でも張り替え可能です。熟練の技が必要なので、業者に依頼しましょう。

量産ふすま
既存のふすま紙の上から、新しいふすま紙を重ね張りします。比較的簡単に張ることができるのでDIYでも可能です。

ふすま紙の張り替え工程(和ふすま・本ふすまの場合)

1.ふすまの順番がわかるように目印や番号をつけ、枠を外す
2.引手を外す
3.ふすま本体やふすま紙の修理・補修をする
4.ふすまの寸法を測り、1㎝程度大きめに新しいふすま紙を切る
5.濃いめに作った糊を周囲に塗り、薄めに作った糊を真ん中に塗る
6.上部真ん中から張っていき、中心から外に向かって刷毛を使って張る
7.糊が乾いたら枠をはめ込む
8.引手部分のふすま紙をくりぬき、引手を取り付ける

監修者コメント
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枠ごと交換でクローゼットドアにも変更できる

襖は貼り替えの金額もそれほど高額ではないので、定期的に貼り替えて気持ち良く過ごせるといいですね。もし洋室に変更する際などに、押入れの襖をクローゼットドアに変更したいという場合には、押入れの内部はそのままにドアだけ枠ごと替えるということができる場合もあります。案外手軽にリフォームできますので、気になる方はぜひ一度、プロに相談されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

まとめ

ふすま紙は、今や素人でも簡単にDIYで張り替えることができますが、その作業工程は手間がかかるものです。まっすぐにピンと張った状態にするのも、慣れていないとなかなか難しいのではないかと思います。ふすまの交換や張り替えには専門の業者さんがいますので、ぜひ依頼してみてはいかがでしょうか。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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