卒FITとは?FITのわかりやすい解説と卒FIT後の4つの活用方法

太陽光発電システム

「卒FIT」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ご自宅に太陽光発電システムがある場合、今までは余剰電力を売電して収入を得ることができましたが、現在順に終了を迎えます。
ではこれから余剰電力はどうすれば良いのか、お悩みの方も多いでしょう。
今回は「卒FIT」とは何か?太陽光発電システムとの関係性や卒FIT後の電力の活用方法について解説します。

「卒FIT」とは?

「卒FIT」の説明の前に、そもそもの「FIT」がどういう制度なのか、何が問題なのか順にご説明していきます。

1. FITとは?

太陽光発電システムの設置

「FIT」とは、太陽光発電システムで作りだした余剰電力を電力会社が固定額で買い取る仕組みのことを言い、国が買い取りを保証することで太陽光発電システムの普及を促進するための制度でした。

「FIT」は、Feed-in Tariffの略で日本語訳すると「固定価格買取制度」という意味になります。

太陽光発電システムによって作りだされた再生可能エネルギーの固定価格買取制度、ということです。

2. 買取制度(FIT)の期間は?

FITは2009年にスタートし、期間は10年と決められています。

同年に太陽光発電システムを導入したご家庭は、ちょうど2019年にFIT期間が終了します。

3. 卒FIT

太陽光発電システムの導入後10年間のFITを卒業することから、「卒FIT」と呼んでいます。

卒FITは「2019年問題」とも言われており、太陽光発電システムをいち早く導入したご家庭にとって大きな問題となっています。

4. 卒FITって何が問題なの?

悩む人

FITでは余剰電力を電力会社が買い取ってくれる仕組みで、太陽光発電システムを設置しているご家庭ではその買い取り額が収入源となり、導入にかかった費用の元を取れることにもつながっていました。

特に元を取ろうとは思っていなくても、今まであった収入源がなくなるとあまり良い気分ではありませんよね。

FITがスタートしてからの買取額の推移は、下記一覧です。

何度か法改正があるたびに年々買取額が減っていき、現在では当初の約半分以下にまで買取額が下がっています。

年代出来事内容買取額(10年間固定)
2009年FITスタート太陽光発電システムの普及促進48円/kWh
2012年FIT法制定電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法42円/kWh
2017年改正FIT法制定FIT法の問題点を改善26円~28円/kWh
2019年卒FIT2009年導入の家庭から順次終了24円~26円/kWh

ちなみに、2020年の買取額は21円/kWhです。

減ったとはいえ少しでも買い取ってくれれば良いのですが、買取期間の10年が経過したご家庭では、買取そのものが終了してしまう点が卒FITの問題なのです。

卒FIT後の4つの活用法

卒FITしてしまうと余剰電力の買取がなくなり、そのままにしている場合は電力会社が無料で引き取ることになっています。

太陽光発電システムの耐用年数は約25年ほどですので、卒FITしたとしてもまだあと10~15年は使い続けられます。

ということは余剰電力も発生しますので、何かに活用したほうが本来の目的である「エネルギーの再生」につながります。

業者

卒FIT後の活用方法をお悩みの方に、下記の4つをご提案します。

・家庭用蓄電池を導入する
・エコキュートやエネファームを導入する
・電気自動車の充電に利用する
・電力会社を変えて売電する

順番に詳しく見ていきましょう。

1. 家庭用蓄電池を導入する

近年、大災害が頻発するようになり注目されているのが「家庭用蓄電池」です。

東日本大震災以降、地震や水害による電力の復旧には時間がかかり、家庭用蓄電池を導入される方が増えています。

Powerwall ホームバッテリー|テスラ
出典:Powerwall ホームバッテリー|テスラ
商品価格:99万円~

・設置費用目安:約40万円~55万円(テスラ公式サイト参照)

家庭用蓄電池は太陽光発電システムとの相性が良く、余剰電力を蓄電池に溜めておけるため、万が一の災害時の非常電源として役立ちます。

家庭用蓄電池はまだまだ導入コストが高く約145万円~程度かかりますが、多くの電化製品が使えなくなる災害に備えておくと安心です。

2. エコキュートやエネファームを導入する

エネファーム

太陽光発電システムと併用すると省エネ効果が高まるのが、エコキュートに代表されるオール電化システムです。

また、ガスの一部を使って電気とお湯を同時に作りだすことのできるエネファームもおすすめです。

エコキュートやエネファームはご自宅で電気を作り出して消費します。

太陽光発電システムの余剰電力を自分たちで使うことができるので光熱費の削減につながり、結果的に売電していた時と同じようにご家庭での経済効果を得られるのでおすすめです。

3. 電気自動車の充電に利用する

高級外車でも次々と参入が見られ、今後さらに拡大していく電気自動車(EV車)は、ガソリンの代わりに電気で充電をして走行する仕組みです。

普通充電器だと約14時間、急速充電器で約30分の充電時間で、約160km走行することができます。

image画像提供:エレポルト 機能門柱|YKKap

出典:エレポルト 機能門柱|YKKap
商品価格:248,100円~

ご自宅の駐車場で、日中に作られた余剰電力を使って充電を行えば充電費用は無料。

電気自動車のバッテリーは災害時には蓄電池として使用することも可能ですので、エコなうえに万が一の災害対策としても有効な電気自動車はお得です。

4. 電力会社を変えて売電する

卒FIT後も電力の買い取りを行っている電力会社はあります。

東京電力や関西電力といった大手電力会社の買取額は約7円~9円/kWhと、かなり低価格ではありますがまだ買い取りがあります。

卒FITプランなどの名称で各電力会社によってプランの適用条件や買取額が異なりますので、ご利用中の電力会社に問い合わせてみてください。

計算する人

実は、大手電力会社より買取額が高いのが新電力会社です。

2016年に電力の自由化が法律で認められたことにより、多くの企業が新電力会社を作っています。

新電力会社も余剰電力の買い取り適用条件などが各社で異なりますが、平均的な買取額は約8円~29円/kWhと、大手電力会社よりも高くなっていることのほうが多いです。

筆者宅はマンションですので太陽光発電システムはありませんが、昨年、居住地域の大手電力会社からガス会社の新電力へ変更し、月額のガス電気代が約3,000円~4,000円ほど安くなり驚きました。

子供の頃から地域の大手電力会社を使うのが当然だと思っていたので新しい電力会社に変えることに抵抗があったのですが、生活にはなんの変化も不具合もなく大きな工事も不要でした。

自家消費か売電のどちらがお得かを見極める必要あり

卒FIT後の4つの活用法をご紹介しましたが、従来通りで手間をかけたくない場合は現在契約している電力会社が買い取ってくれるのであれば売電するのが楽です。

ただし買取額はFIT適用時よりはかなり低くなっており「売れないよりはマシ」程度であることも否めません。

業者と相談

災害時にも活用できる家庭用蓄電池や電気自動車、エコキュートやエネファームといったシステムの導入には新たに費用もかかりますが、新しい便利な省エネ生活として余剰電力を有効活用できるメリットもあります。

どちらが良いか、少しでもお得に省エネできる方法をご家族でよくご検討してみてくださいね。

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業者

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卒FIT問題はまだまだ最近の話ですので、今回ご提案した活用方法をご参考にまずは複数の業者に見積もりをもらって比較検討してみましょう。

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