屋根葺き替えで耐震・耐久性をUP|ベストタイミングと費用相場は?

屋根葺き替えで耐震・耐久性をUP|ベストタイミングと費用相場は?

住んでから年数が経過してくると、そろそろ建物のリフォームが気になってくるのではないでしょうか。今回は屋根の葺き替えについてまとめてみました。葺き替えのメリットやタイミング、種類、費用など気になる所をお伝えしていきます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

匿名・無料の一括見積もり

POINT この記事のポイント

・葺き替え工事のメリットは「建物の耐久性をあげる」「地震災害の対策になる」「外観が綺麗になる」など
・屋根の葺き替えをするタイミングは「修理が必要な時」と「前回の工事から年数が経った時」
・屋根の葺き替えの費用相場は500円~7000円程度

葺き替えとは

葺き替え葺き替え(※画像はイメージです)

葺き替えとは既にある屋根を全て取り払って、新しい屋根に取り換えることです。屋根部分を一新する為、屋根の下地などの内部構造の部分の耐久性もあげることができます。また葺き替えと同じタイミングで、断熱性を上げたり、天窓や換気扇を付けることも可能です。

大規模な工事になるので費用と工期がかかってしまいますが、築年数が経っている家や屋根の損傷が大きい家などにはお勧めの工事です。最近では耐震性向上の為に行う方も多いです。

葺き替えのメリット

葺き替えのメリット

葺き替えにはどのようなメリットがあるのでしょうか。まとめてみました。

建物の耐久性をUP

屋根尾葺き替えをすると、屋根の内部構造まで手を入れることができるので、葺き替えのタイミングで補修を行うことも可能です。このことが結果的に建物の耐久性を高めることに繋がります。また断熱工事などを同時に行い建物の機能性を高めることもできます。大規模な改修やリフォームも同時に行うことができるのが葺き替えの大きなメリットと言えるでしょう。

地震災害対策

葺き替えの際に屋根の素材を軽量化することで、地震の対策になります。屋根を軽くすることで重心が下がり安定する為、地震の揺れに強くなるというメーカーの検証結果が出ています。地震による家屋倒壊の被害を食い止めるためにも備えておけばいざというときに安心です。

外観が綺麗になる

既存の屋根を撤去して、新しい屋根材で施工する為見た目も綺麗に生まれ変わります。ただ屋根の再塗装や重ね葺きなどの工法でも見た目は綺麗になるため、外観面のメリットだけなら他の広報も検討してみると良いでしょう。

日本の屋根には軽量素材がお勧め

屋根の重さによる建物の揺れの違い

地震大国の日本の屋根には軽量素材の屋根がお勧めです。屋根の重さと耐震制には大きな関係があります。ポイントは建物の重心です。

・屋根が軽い→建物の重心が低く揺れが小さい
・屋根が重い→建物の重心が高く揺れが大きい

このように屋根が軽いほど地震の揺れを小さくすることができます。軽量化された屋根を選択することは地震対策に繋がります。

長いスパンで将来を見れば大規模な地震は発生します

地震によって倒壊した家地震によって倒壊した家(※画像はイメージです)

地震の対策と言っても、あまり実感が湧かない…という場合もあるでしょう。後数年の間なら地震は発生しないかもしれません。しかし、何十年という単位で見ると大規模な地震が発生する確率はぐんと高まります。

例えば専門家の間では「関東でM7クラスの地震は30年以内に70%の確率で起こる」と言われています。長期的に考えてみると地震は発生する確率が高いものと言えます。「起こるかもしれない…」ではなく「起こるもの」としてしっかり対策していく事が良いでしょう。

屋根葺き替えのタイミング

折角屋根の葺き替えをするのであれば、ベストな時期にしたいものです。一般的に良くみられるタイミングとしては【修理が必要な時】と【前回の工事から年数が経った時】です。順に見ていきましょう。

修理が必要な時

以下のような状況になったら修理が必要というサインです。

・多数のひび割れがある
・白っぽく色あせている(チョーキング現象)
・天井に雨染みがある
・雨漏りがする
・屋根にコケやカビが生えている
・錆びている
・風などで屋根から変な音がする
・瓦がずれてきている

前回の工事から年数が経った時

経年劣化を防ぐため、下記の年数を過ぎたら葺き替えを検討しても良い時期だと言われています。年数は使用している屋根材によって異なります。

屋根の種類と耐用年数の目安

屋根の種類と耐用年数の目安

屋根の種類と耐用年数の目安をグラフにしました。

・トタン屋根:6~10年
・日本瓦:25~30年
・スレート:10~15年


実際には上記の二点を中心にして総合的に工事の時期を判断していくと良いでしょう。

屋根材の種類

屋根材の種類

屋根材にもいくつか種類がありますので順にご紹介していきます。

日本瓦

日本瓦日本瓦(※画像はイメージです)

伝統的な日本の屋根材です。比較的高価な素材になります。強度、耐久性共に優れていますが、陶器などでできているので割れることもあります。瓦は重みがあるので、全体的に屋根の重量が大きくなる傾向にあります。

セメント瓦

セメント瓦セメント瓦(※画像はイメージです)

セメントを成形し、塗装したもので日本瓦より均一性があるのが特徴です。価格は日本瓦に次いで高いです。セメントなので強度、耐久性に優れますが、割れやすく塗装が取れやすい面もあります。日本瓦より軽量ですが、やはり屋根が重くなってしまう傾向があります。

スレート

スレートスレート(※画像はイメージです)

よく見かける一般的に普及した屋根材です。値段は安価ですが台風や地震の影響を受けやすく、10年おきに塗装や棟板金交換が必要だったりと頻繁なチェックと定期的メンテナンスを必要とします。

トタン

トタントタン(※画像はイメージです)

ひと昔前の建物などに多くみられる屋根材です。スレートに次いで価格は安価です。雨が降ると雨音が響いてしまうのが特徴で、耐久性がやや低いので頻繁にチェックとメンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板ガルバリウム鋼板(※画像はイメージ)

最近注目を浴びている屋根材です。機能性に優れ耐久性も高く、基本的にメンテナンスは不要です。また金属なので割れる心配もありません。

屋根材の選択は屋根の形状なども視野に入れるとより適切な選択ができます。専門業者に相談してみても良いでしょう。

葺き替えの費用目安

屋根の葺き替えにはどのくらいの費用が掛かるのでしょうか。葺き替え工事の項目ごとに大まかな目安を見ていきましょう。

足場(屋根が急こう配の場合) 500~1500/m2
既存屋根の撤去 1500~2500/m2
下地の補修 1500~2500/m2
防水シート 500~800/m2
新規の屋根材 5000~7000/m2

上記に追加して諸経費やその他工事費用がかかってくることがあります。家の状況や使用する材料によって、単価は異なってきます。まずは業者に見積もりを取ってみることをお勧めします。

葺き替えの無料見積もりが可能

葺き替えをご検討の方は、まず見積もりを依頼しましょう。でも、葺き替えに対応している業者さんを探すのは意外と大変です。リフォーム一括見積もりの家仲間コムでは、希望する工事の内容を書き込むだけで、地域の業者さんから見積もりや提案がとどきます。

匿名で利用できるので、後にしつこく営業される心配もありません。

葺き替えの見積もりを無料でしてみる

利用は無料なので、お気軽にご利用ください。

家仲間コムなら
業者の手数料が無料だから安くなるかも!/

一般的に業者さんがサイトに支払う成約手数料
(売上の約10〜20%)が家仲間コムではかかりません。

屋根の
業者さんを匿名で探してみる
編集責任者プロフィール
編集者画像

編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

関連するテーマの見積もり依頼

※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。