雨戸リフォームのために知っておきたい雨戸の基礎知識とは

雨戸リフォームのために知っておきたい雨戸の基礎知識とは

最近は窓ガラスの耐久性が上がり、雨戸がついていない住宅も増えてきました。ですが、雨戸は、雨風をよけるだけでなく、防犯対策としても大変有効なんです!今回は、雨戸の役割や種類、素材など、雨戸リフォームに役立つ雨戸の基礎知識についてお伝えします。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・雨戸の役割は雨風を除ける以外に防犯・防寒・暑さ対策などさまざまある
・雨戸の種類は「引き戸」「折れ戸」「シャッター」の3タイプ
・雨戸はタイプによってそれぞれメリット・デメリットがある
・雨戸の選び方は予算や建物のデザインによって異なる

雨戸の役割

雨戸の役割

台風の多い地域や戸建て住宅では、雨戸がついている住宅も多く、雨戸は必須!というご家庭もあるのではないでしょうか?筆者は今まで雨戸付きの家に住んだことがありませんので、今回調べていて勉強になりました。まずは雨戸の役割についてご紹介します。

1. 雨や風をよけるため

雨戸は、その名の通り、雨や風をよけるために窓に設置される建具です。台風の多い地域で、住宅に雨戸があるのとないのとでは、その被害の大きさに差が出ます。台風が頻発する地域の方はぜひ雨戸を取り入れましょう。

2. 防犯対策

侵入者侵入者(※画像はイメージです)

雨戸は、窓の外に取り付けるため、窓が2重になったようなもので、その分防犯性が高まります。戸建て住宅はもちろん、マンションの空き巣対策にも大変有効です。旅行中の時など、閉めっぱなしだと明らかに不在と分かるので、タイマー付きのシャッターなどを選ぶと良いですね。

3. 防寒対策

雨戸は窓を覆うことができるので、寒い地域の住宅にとって防寒対策になります。日が落ちきってしまう前に雨戸を閉めることで、冷気を入れにくくなり、より寒さを防ぐことができます。

ただし、北海道や東北などの豪雪地域では、数メートルに及ぶ積雪があった場合、雨戸が開けられなくなることから、あまり普及していない地域もあるようです。

4. 暑さ対策

雨戸を閉め切ってしまうことで、室内が暑くなると思われる方もいらっしゃると思いますが、雨戸を閉めることで外気温を遮断できるため、雨戸を閉めてエアコンをつけると、効率よく室内を冷やせます。ただし、室内が暗くなってしまうため、好みが分かれる活用方法ではあります。

5. 防音対策

ピアノのある部屋ピアノのある部屋

交通量の多い道路側のお部屋や、室内で音楽を聴いたり、楽器の演奏をしたいなど、音を入れたくない、外に漏れないようにしたい場合は、雨戸を閉めることで防音対策になり、ご近所さんへの配慮にもなります。

雨戸の種類は3つ

雨戸の種類

雨戸には主に3つの種類があります。昔から多く普及しているのは、「引き戸タイプ」の雨戸ですが、最近では、開閉が楽な「シャッタータイプ」が人気です。

1. 引き戸タイプ

引き戸タイプの雨戸引き戸タイプの雨戸(※画像はイメージです)

昔ながらの雨戸のタイプです。扉が大きく重いため、近年では減少傾向にあり、軽い素材のものへリフォームされる方も増えています。また、単板タイプと、採光・採風できるルーバータイプとがあり、閉めたままでも室内が暗くならないルーバータイプのほうが人気です。

<価格目安>
■引き戸タイプ雨戸・・・2万円~6万円

2. 折れ戸タイプ

折れ戸タイプの雨戸折れ戸タイプの雨戸(※画像はイメージです)

外側に向けて両開きできるようになっている雨戸で、モダンな印象になるため洋風住宅に向いています。軽くて力が要らないので楽に開け閉めできます。折れ戸タイプにも、単板タイプルーバータイプがあります。

<価格目安>
■折れ戸タイプ雨戸・・・9万円~15万円

3. シャッタータイプ

シャッタータイプの雨戸シャッタータイプの雨戸

近年、需要が増えているシャッタータイプは、蛇腹式で上部に格納されており、開閉に力が要らないため、楽に操作ができるのが魅力です。また、電動式や、タイマー付きのものもあるので、使い勝手も良くて便利です。小さなお子様がいるご家庭では、障害物探知装置付きのものにすると安心です。

<価格目安>
■シャッタータイプ手動雨戸・・・8万円~15万円
■シャッタータイプ電動雨戸・・・12万円~30万円

監修者コメント
監修者画像

雨戸からシャッターへ変更してみよう

最近の新築ではシャッターが多く、雨戸はあまり見かけなくなりました。とはいえ、雨戸を使っている家はまだまだたくさんありますよね。でも雨戸は開閉が大変とか、雨戸の戸袋にコウモリが巣をつくっていた!など、お悩みを伺うことも多くあります。実は、雨戸は案外簡単にシャッターに変更することができます。電動シャッターなら開閉の手間もなくなりますし、気になる方はぜひ一度、プロに相談されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

雨戸の素材

それぞれの雨戸の特徴

昔ながらの雨戸は木製のものがほとんどでしたが、近年では、軽くて丈夫な金属系に変わっています。特に、軽量なアルミは開閉が楽なので、新しく雨戸を取り付ける方にも、雨戸のリフォームをする方にも人気です。

家仲間コムに寄せられたご要望の中にも、木製の雨戸をアルミ製の雨戸に交換した施工事例があります。

雨戸交換・木製雨戸~アルミ製の雨戸に交換
木製の雨戸を軽量のものに換えたい
木製雨戸を取替えたい

それぞれの雨戸のメリット・デメリット

引き戸タイプの単板タイプ雨戸は、価格がお手頃ですが、採光・採風ができないため、室内が真っ暗になってしまいます。引き戸タイプにするなら、羽根部分が可動式のルーバータイプにしたほうが、光を取り入れられ、かつ価格も抑えられます。

折れ戸タイプは、開閉がしやすく力が要らないため、毎日の開閉作業が楽です。戸袋部分が不要なので、スペースが狭くても設置しやすいメリットがあります。ルーバータイプのほうが、価格は上がりますが、採光・採風できるメリットがあります。

シャッタータイプは、開けておく場合には、上部に格納されるので、見た目もすっきりしています。手動タイプのほうが電動タイプより価格は安いですが、毎日の開閉の手間を考えると、価格は上がっても電動にしたほうが、手間がかからず力も要らずに済みます。

窓を開けずに、雨戸の開閉ができるので、真冬の冷たい外気を室内に入れずに済むというメリットもあります。また、電動タイプには、手動も可能なようにできるタイプもありますが、価格は高くなります。

雨戸の選び方

雨戸の選び方は、予算や建物のデザインにもよるため、一概には言えませんが、

●「引き戸のルーバータイプ」が最も価格を抑えられ、採光・採風もできる
●「電動シャッタータイプ」は、毎日の開閉の手間がいらず、採光・採風もできるが価格が高い
●アルミよりもスチールのほうが低価格

などを目安に選んでみてください。色は、各メーカーとも、外観に合わせやすいようカラーバリエーションを揃えているため、合わせやすくなっています。

監修者コメント
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外部の工事はまとめてオトクに

雨戸の取り付けは外部の工事ですから、2階以上なら足場の設置が必要になる場合もあります。とはいえ足場は作業に必要なだけで、後には何も残らない仮設の費用です。せっかくなら外部の工事はできるだけまとめて行い、足場をフル活用したいですね。雨戸だけでなく外壁塗装や屋根の葺き替え、太陽光パネルの設置、2階以上のエアコンの移設や新設など、ご計画があればぜひ一緒に行い、無駄なくオトクに工事しましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

編集責任者プロフィール
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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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