ピクチャーレールの基礎知識|自分でできる取り付け方法も

ピクチャーレールの基礎知識|自分でできる取り付け方法も

殺風景になりがちなお部屋の壁に絵を飾ったり、ポスターを飾ってみませんか?ピクチャーレールなら、壁に目立つ穴を開けずに済み、様々な大きさの絵やポスターを飾ることができます。ピクチャーレールを取り付けることで、見た目もスッキリしますし、賃貸住宅にお住まいの方にもお使いいただけます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・ピクチャーレールとは、絵画などを壁に飾るためのレールのこと
・ピクチャーレールは、「ピクチャーレール」「ランナー」「ワイヤー自在」「ストッパー」の4つの部品で構成されている
ピクチャーレールは、ネットショップやホームセンターなどで買うことができるので、DIYでも取り付けは可能

ピクチャーレールってなに?

廊下絵が貼られた廊下(※画像はイメージです。)

ピクチャーレールとは、美術館などでよく使われている、絵画などを壁に飾るためのレールのことを言います。絵画などを飾るためには、壁に釘を打ったり、押しピンを使ったりして穴を開けなければいけませんでしたが、ピクチャーレールなら、壁と天井の境目に取り付けるため、取り付け面が目立たないというメリットがあります。

絵画を飾らない時でも取り外す必要がないので、一度取り付けてしまえば、あとは、自由に壁の好きな場所に絵画を飾ることができます。

近年では、デジタルカメラやスマートフォンで写真を撮っても現像せず、データとして保管したまま、という方も多いのではないでしょうか?写真を撮るだけでなく、お気に入りの写真をぜひ現像して、ピクチャーレールで壁に飾ってみるのも素敵ですよ!

下地の強度と、ピクチャーレールの耐荷重量に気を付ければ、絵画やポスターだけでなく、軽い素材の飾り棚や観葉植物などを飾ることもできますので、インテリアコーディネートも楽しむことができますよ!

ピクチャーレールの仕組み

ピクチャーレールの部品

ピクチャーレールは、「ピクチャーレール」「ランナー」「ワイヤー自在」「ストッパー」の4つの部品で構成されています。

1. ピクチャーレール

ピクチャーレールは、ピクチャーレールの本体部分のことを言います。取り付け場所は「天井付けタイプ」と「壁付けタイプ」の2種類があります。下地の強度が同じ程度であれば、どちらでもあまり差はありませんが、天井付けタイプのほうが、飾るものをより壁面に近く飾ることができます。他にも、取り付けるタイミングや、壁材、重さに合わせて、下記のようなタイプがあります。

■先付けタイプ
新築工事と同時に取り付けます。本体を壁の中に埋め込むため、見た目がスッキリします。

■後付け専用タイプ
壁の施工後、リフォームやピクチャーレールを採用する際に取り付けます。

■石膏ボード専用タイプ
多くの住宅用壁材として使われている石膏ボードにおすすめのタイプです。コンクリートや木材にも使えます。

■重量タイプ
一般家庭ではあまり使うことはないですが、美術館や店舗のディスプレイなどにも使える、耐荷重量50kg以上のピクチャーレールです。

2. ランナー

ランナーランナー(※画像はイメージです。)

ランナーとは、ピクチャーレールにワイヤーを引掛けるためのフックのことを言います。ストッパーを付ける前にセットする「先入れタイプ」と、ピクチャーレールを取り付けた後からでもセットできる「後入れタイプ」があります。

3. ワイヤー自在

ワイヤー自在ワイヤー自在(※画像はイメージです。)

絵画などを吊るすためのワイヤーとセミ(フック)をセットにしたものをワイヤー自在と言います。吊るすものによって耐荷重量を選びましょう。

4. ストッパー

ストッパーストッパー(※画像はイメージです。)

ストッパーとは、ピクチャーレールの端に取り付けて、ランナーが落ちないように止めるための部品です。ピクチャーレールを取り付けた後に、ストッパーをつける場合は、ピクチャーレールの取り付け位置に注意しましょう。隣の壁ギリギリにつけてしまうと、ストッパーが入らなくなります。
 

監修者コメント
監修者画像

ランナーは余分に用意しよう

いざピクチャーレールを付けようと思うと、案外種類が多いことに気づかれると思います。レールの規格はメーカーや商品によって違うため、後からランナーを増やそうと思っても、うちのレールの種類はなんだったっけ?と困ってしまうことがあります。ワイヤーなどは汎用品で代用がききますが、専用の部品であるランナーやストッパーなどは、将来増やすことも想定して、少し多めに用意しておくと安心です。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

ピクチャーレール取り付けの注意点

ピクチャーレールを取り付けるときにはいくつかの注意点があります。ここでは代表的な注意点を紹介します。

1. 下地の強度

石膏ボードペン石膏ボードペン(※画像はイメージです。)

ピクチャーレールを取り付ける際には、下地の強度に十分注意が必要です。昨今の住宅の壁は石膏ボードでできていることが多く、石膏ボードはあまり強度がないため、本来はピクチャーレールの取り付けには不向きなのですが、ピクチャーレール本体が軽く、石膏ボードへの取り付け専用のピクチャーレールも販売されています。

ご自身でピクチャーレールを取り付ける際には、必ず「下地探し」を使用して、下地の強い場所に取り付けましょう。ホームセンターなどで、1,000円程度で売っています。下地が石膏ボードの場合は、「ボードアンカー」と呼ばれるものを先に取り付け、その上からピクチャーレール→木ネジ、の順に取り付けていきます。

2. 後入れタイプのランナー

ピクチャーレールの横の壁ピクチャーレールの壁

後入れタイプのランナーを使う場合は、ピクチャーレールの取り付け位置に気を付けましょう。横の壁とぴったりに取り付けてしまうと、後からランナーを入れたい場合入れることができません。万が一、後入れしたい場合に備えて、少し余裕を持たせてピクチャーレールを取り付けると良いですね。

3. ワイヤー自在の長さに注意

ワイヤー自在にも様々な長さや耐荷重量がありますので、飾るものの取り付け位置や重さに合わせて選びます。

■リビングに取り付ける場合
座ってくつろぐことの多い、リビングでは、絵やポスターの下部を、床面から110cmぐらいの高さに取り付けます。目線よりやや下になるように飾ると、バランスが良くなります。

■廊下や玄関に取り付ける場合
立って見ることの多い場所では、床面から絵の中心までの高さを160cm程度に設定します。

ピクチャーレールはDIYで取り付けできる?

ピクチャーレールは、ネットショップやホームセンターなどで買うことができるので、DIYでも取り付けは可能です。しかし、強度のある下地部分にしっかりと取り付けないと、ネジが緩んで落下する場合もあり危険です。

下地を探したり、ネジをしっかり留めることに不安を感じる場合は、業者さんに取り付け依頼をするほうが安心です。特に、大きめの絵画など重量のあるものを飾る場合は、できるだけ業者さんに取り付けてもらいましょう。

監修者コメント
監修者画像

DIYなら天井付けよりも壁付けに

ピクチャーレールはホームセンターなどでも手に入るため、手軽なDIYとして魅力がありますね。しかし、一番気を付けなければならないのが落下です。下地に固定するのはもちろんですが、DIYなら、天井付けよりも壁付けをおススメします。天井付けは落下のリスクが高くなりますし、天井に下地を探せたと思っても、その下地に強度があるかどうかもわかりません。DIYなら壁付けで、掛けるものも軽めで。安全第一で、DIYを楽しんでくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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