在宅避難に備える自宅の環境づくり|おすすめの方法4選

在宅避難に備える自宅の環境づくり|おすすめの方法4選

「在宅避難」は自然災害の発生時に自宅で安全に避難することを言いますが、在宅避難をするためには事前の準備が必要です。昨今の大災害によって避難所生活を余儀なくされるご家庭が増えていますが、立地などの条件をクリアして在宅避難ができれば、避難所生活よりはストレスも減るでしょう。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・「在宅避難」とは、家の中が安全である場合に限り在宅で避難ができること
在宅避難をするためには、自宅の環境を事前に整えておく必要がある
在宅避難に備える自宅の環境づくりには、「居住空間を2階にしておく」「家庭用蓄電池を導入する」「電気自動車(EV車)に変える」「シロアリ対策をしておく」などのプランニングが存在する

在宅避難とは?

「在宅避難」とは、家の中が安全である場合に限り在宅で避難ができることを言います。地域によって災害時に避難できる避難場所が定められていますが、ご病気の方がいたり家を離れたくない方もいらっしゃるので、そのような場合は在宅したままで過ごしたいことがあります。

多くの人が同じ場所で過ごさなければいけない避難所では、精神的にも落ち着かず感染症などのリスクも高くなりますが、在宅避難ができればこのような不安は感じずに済みます。

1. 在宅避難ができる条件

在宅避難ができる条件には大前提として「安全性」が確保されていることが重要です。今にも決壊しそうな川べりにある住宅ではいつ被害に遭うかわからないので、在宅避難はせず速やかに避難所へ避難してください。

また、目に見えて河川の氾濫などがなくてもハザードマップで床上浸水が想定される地域に建っている住宅の場合は、避難所へ避難をしましょう。

2. 在宅避難の心構え

ご自宅の安全性が確保できている場合は在宅避難が可能ですが、自然災害では何がおこるかわかりません。「緊急避難指示が出たらすぐに避難所へ行く」ということは心構えとして、常に想定しておきましょう。

在宅避難に備える自宅の環境づくり

在宅避難に備える自宅の環境づくり

在宅避難が想定される災害の中で最も多いのが「浸水」です。毎年のように集中豪雨や大型台風などによる床下浸水が増加しており、各地で甚大な被害をもたらしています。

関連記事:床浸水後にカビが発生するのはなぜ|知っておきたい予防方法

このような災害時に、避難所へ行かなくて済むよう在宅避難に備えた環境を作っておくと安心です。飲食物や日用品などは下記リンクをご参考に、普段から防災グッズとして備えておきましょう。お住まいの地域の自治体で防災グッズを特別価格で販売しているところもあります。

参照:防災用品あっせんのご案内|東京都台東区

在宅避難に備える自宅の環境づくりには、下記のようなプランニングがあります。

・居住空間を2階にしておく
・家庭用蓄電池を導入する
・電気自動車(EV車)に変える
・シロアリ対策をしておく​​​​​​​

1. 居住空間を2階にしておく

浸水被害を最小限に食い止めるためには、居住空間を2階以上へ造っておくと安心。浸水被害は多く発生していますが、2階まで水につかってしまうことは稀です。地域のハザードマップを元に浸水被害の恐れがある地域の方は、2階に居住空間をレイアウトしてみるのも災害対策として有効です。

参照:ハザードマップポータルサイト

2階にメインの居住空間があれば、在宅避難で生活を続けることが可能です。

関連記事:水害対策は建築前に検討するのが吉|事前にできる対策4選

特に、すぐに避難が難しい高齢者やお子様などの居室は、2階に作っておくことで逃げ遅れや浸水被害に飲まれる心配が減ります。

関連記事:高齢者向けの寝室作り|介護生活でも快適なリフォーム方法とは

中古住宅のリノベーションや間取り変更リフォームの際には、ぜひ2階リビングもご検討してみてください。

2. 家庭用蓄電池を導入する

災害時に無いと困るのが電気です。現代は多くの電化製品に囲まれており、スマートフォンやパソコンなど情報収集をしたい端末も電気で充電しなくてはいけません。まだ記憶に新しい2019年の台風15号による災害では、電気の復旧に約2週間以上も要した地域があります。


出典:住宅用蓄電システム|Panasonic

そんな時、家庭用蓄電池があれば、普段通りとはいかないものの電気を使うことができ、在宅避難の際にも役立ちます。家庭用蓄電池の導入には約145万円~の費用がかかり現状ではまだまだ高額ですが、自治体によって補助金が支給される場合があります。

関連記事:家庭用蓄電池のメリット・デメリット|気になる価格はどれくらい?

3. 電気自動車(EV車)に変える

機能門柱「エコリスシリーズ」|LIXIL画像提供:機能門柱「エコリスシリーズ」|LIXIL


出典:機能門柱「エコリスシリーズ」|LIXIL

自家用車をお持ちの場合は、電気自動車(EV車)に変えておくのも在宅避難時に役立ちます。電気自動車(EV車)は普段使いにもエコカーとして人気がありますが、実は非常時に蓄電池として役立つのです。

関連記事:電気自動車の充電スタンドを自宅に設置する費用や5つのチェックポイント

浸水被害に遭ってしまうと電気系統が壊れてしまうため電気自動車は使えませんが、浸水以外の大規模停電の際などにあると便利です。エクステリアや門柱リフォームの際に、電気自動車の充電スタンド機能付きの商品にしておくのもおすすめです。

4. シロアリ対策をしておく

シロアリ対策は在宅避難だけでなく、住宅の耐久性を保つためにも重要です。木材を使用した住宅はシロアリの被害に遭いやすく、知らず知らずのうちに住宅の基礎部分が脆くなっている可能性があります。万が一、地震や床下浸水などが起こった場合、脆くなった基礎は簡単につぶれてしまいます。

在宅避難の条件は住宅が安全であることですので、日頃からシロアリ対策をして基礎が劣化しないようメンテナンスしておきましょう。

関連記事:シロアリ駆除/予防の方法、費用相場や目安など

在宅避難に備える自宅の環境づくりまとめ

在宅避難をするためには、自宅の環境を事前に整えておく必要があります。災害時には誰もが不安になりますが、災害を想定した住宅作りをしておくと万が一の時にも安心して在宅で避難することができます。

新築時に対策をしておくのが一番ですが、今回ご紹介した4つの環境づくりプランはリフォームでも対応できますので、在宅避難にも対応できるようなリフォームにしておくことをおすすめします。

在宅避難に備えた住宅のプランニングを依頼するには?

在宅避難に備えた住宅のプランニングは、住宅の専門家に相談してみましょう。今回ご紹介した4つの環境づくりプランは、リフォームでも対応ができることもあります。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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