小上がり和室のメリット・デメリット|収納に最適な高さはどれくらい

小上がり和室のメリット・デメリット|収納に最適な高さはどれくらい

小上がり和室はご自宅に和室を造りたい方からご要望の多い間取りで、見た目がおしゃれな点と収納も兼ねられる点が人気です。今回は、小上がり和室のメリット・デメリットと、収納として使う際に気になる最適な高さを解説します。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・小上がり和室のメリットは、「間仕切りをせずにゾーニングができる」「収納として有効活用できる」「赤ちゃんが寝るスペースとして使える」など
・小上がり和室のデメリットは、「小上がり和室のためのスペースが必要」「バリアフリーにしたい場合は要検討」「お子様がいる場合は高さに注意など」
・小上がり和室の設置費用は、おおよそ30万円~40万円程度

1. 間仕切りをせずにゾーニングができる



出典:コルト扇せん|TOSO
 

ゾーニングとは区画を分けることを言いますが、小上がり和室は通常の床よりも床が高くなるので、間仕切り壁やふすまなどがなくても自然とゾーニングをすることができます。空間に動きが出てメリハリができるので、インテリアとしてもおしゃれな印象を受けます。

小上がり和室ユニットを組み合わせたり、部屋のサイズに合わせてオーダーメイドすることで後付けリフォームも可能です。新築で窓を取り付けることができる場合は、地窓にしてプリーツスクリーンを取り付けると雰囲気が出て、よりおしゃれな小上がり和室が完成します。

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2. 収納として有効活用できる

掘りごたつ掘りごたつ(※画像はイメージです)

小上がり和室は、通常の床より高くなった段差の部分を収納として有効活用することができます。高さと広さによっては大容量の収納スペースになり、季節家電や布団収納などもできるようになります。どういったものを収納したいかを決めて、小上がり和室の高さを設定するのもおすすめです。マンションで掘りごたつや床下収納を造りたい場合にも小上がり和室を活用してみてはいかがでしょうか。

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3. 赤ちゃんが寝るスペースとして使える

小さなお子様がいらっしゃるご家庭は、リビングで子供が遊んでいる間に寝てしまうことがありませんか?フローリングの床で寝てしまうと床の冷たさや固さが可哀そうになりますが、畳の小上がり和室なら適度なクッション性もあり冷たさも気になりません。おむつやちょっとした着替えを小上がり和室に収納しておくこともできます。

監修者コメント
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子どもの成長に、客間に、便利に活用しよう

小上がり和室は赤ちゃんのお昼寝に、小さい子の遊び場に、学校に行きはじめれば勉強コーナーにと、子どもの成長に合わせて使える便利なスペースです。さらに畳下部分に収納を設ければ、部屋に溢れがちな子どものおもちゃや学用品なども、すっきりと納めることができます。間仕切りパネルなども設置すれば、たまに来る宿泊客にも対応できますね。便利な小上がり和室をぜひ、活用してみませんか?

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

小上がり和室のデメリット

小上がり和室のデメリット

小上がり和室にはメリットが多いですが、ある程度広さが必要なことからデメリットもあります。

1. 小上がり和室のためのスペースが必要

広いLDKの間取りの一角に小上がり和室を設けた場合、スペースが区切られるため狭く見えることがあります。動きが出て奥行きを感じられる間取りになる点がメリットですが、LDKの広さに合わせて小上がり和室の広さや高さをよく検討しましょう。天井高が低い部屋に、高さのある小上がり和室を設けると圧迫感を感じますので実際に検討している高さの台などに乗って体感してみるとイメージしやすいです。

2. バリアフリーにしたい場合は要検討

小上がり和室は床が高くなるので、車椅子利用などを想定した完全バリアフリーには不向きです。小上がり和室ユニットなどを利用して車椅子が入るスペースを造り、堀ごたつ風に組み合わせることでバリアフリーにも対応可能になりますが、設置の際はレイアウトや使い勝手をよく検討しましょう。

3. お子様がいる場合は高さに注意

元気に遊びまわるお子様にとって小上がり和室の段差は格好の遊び場になります。あまり高い床にしてしまうと落下事故の危険性もありますので、お子様に合わせた高さに設定するほうが安全です。

小上がり和室を収納として活用!

小上がり和室の大きなメリットとして収納に活用できる点がありますが、その際ポイントになるのが高さです。小上がり和室の高さとして考えられるのは下記の高さです。特徴と合わせて、どの高さがご家庭に合うかご参考になさってください。

小上がり和室の床の高さ 特徴
10cm ・段差が低い分、行き来しやすい
・つまづきやすいデメリットもある
20cm ・一般的な階段の高さと同じ
・昇降しやすい
25cm~30cm ・ベンチのように座りやすい高さ
・小上がり和室でよく採用されている高さ
40cm ・ベンチのように座りやすい高さ
・布団など大きめのものも収納できる
・お子様の落下に注意

25cm~30cm程度の高さを採用されているご家庭が多いですが、小上がり和室の収納を上開きタイプにするか、引き出しタイプにするかで使い勝手が異なります。

1. 上開きタイプの小上がり和室収納

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出典:い草畳収納ユニット|ニトリ
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上開きタイプの小上がり和室収納は、畳部分を上に開けて中に物を収納します。開けやすく中身が見やすいので整理整頓がしやすい点がメリットです。小上がり和室にこたつやテーブルなど家具を置いてしまうと開けづらくなるので、上開きタイプの収納にした場合は配置に注意が必要です。

2. 引き出しタイプの小上がり和室収納

小上がりにもなる畳収納付きベッド|キノシタネット
出典:小上がりにもなる畳収納付きベッド|キノシタネット
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引き出しタイプの小上がり和室収納は、家具などを置いていてもサイドから引き出しできます。引き出す側に家具やカーペットがあると引き出せなくなるので、引き出しの前に物を置かないようにしましょう。引き出しタイプの場合、奥行きが深いと収納しにくく中身が分かりづらいデメリットがあります。あまり使わないものの収納には向いていますが、頻繁に使いたい赤ちゃんのおむつ入れや着替え・日用品収納にする場合は奥行きが浅い収納にしておくと使い勝手が良くなります。手前を引き出し収納、奥を上開き収納にして組み合わせるのもおすすめです。

小上がり和室を造るにはいくらかかる?

収納できる小上がり和室を造るには、おおよそ30万円~40万円程度の費用がかかるのが一般的です。小上がり和室ユニットを使っても同程度の費用がかかることもあり、さらに自分で設置する手間がかかります。部屋に合うサイズ探しも難しい点を考えると、造作してもらうほうが見た目と使い勝手が良いでしょう。

監修者コメント
監修者画像

「置くだけ」と「しっかり工事」どちらがいいの?

小上がり和室をつくるには、上部が畳になっている収納ボックスを組み合わて置くだけという方法と、工事でしっかりと造り付ける方法があります。収納ボックスを置くだけならコストを抑えられますが、ボックス自体を固定できしないと動くため、隙間が開きやすいというデメリットがあります。もし長期間使用することが見込まれるなら、しっかり工事で造り付けた方がストレスは少ないかもしれませんね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

収納できる小上がり和室をお得に造るには?

収納できる小上がり和室をお得に造るには一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。小上がり和室を造りたいスペースや天井高を実際に見てもらい、どの高さが最適かアドバイスをもらうことができます。

家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、施工経験が豊富なのでいろんなパターンの小上がり和室に対応できるのが魅力です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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