地下室でできる5つのカビ対策|発生原因を知って正しい対策を取ろう

地下室でできる5つのカビ対策|発生原因を知って正しい対策を取ろう

住宅に地下室があるご家庭で、カビに悩まされている人が少なくありません。湿度の高い日本では完全にカビの発生を防ぐ方法はありませんが、建築段階でカビ対策を施せばかなりの効果があります。では、すでにカビが発生してしまった場合はどんな対策があるのでしょうか?この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

地下室にカビが発生する原因で最も多いのが、結露によるもの
・地下室のカビ対策は、「カビを除去する」「防カビ対策をする」「除湿をする」「結露防止塗料を塗布する」「断熱リフォームをする」の5つ
地下室の用途によっては結露が発生しやすくなることもあるため、出来るだけ水分が発生するような使い方をしないことも大切

地下室にカビが発生する原因

地下室にカビが発生する原因で最も多いのが、結露によるものです。地下室は鉄筋コンクリート造りで、外気温よりも室温が下がります。外気温と室内温度の差により結露が発生するのです。地下室を造る際は、断熱対策と防水対策を施しておくことが必須なのですが、なかには業者から必要ないと言われた方や予算の関係で工事せずに建ててしまった方もいらっしゃいます。

カビが発生しやすい場所

地下室の中で最もカビが発生しやすい場所は、湿気の溜まりやすい膝下付近です。膝下付近でも、空気が循環しにくい隅の方からカビが発生しはじめます。

監修者コメント
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水気の原因を突き止めよう

カビの原因となるのは水分ですが、その水分の発生原因を止めなければ、カビを根本から防ぐことはできません。水分は結露の場合もありますが、地下水がコンクリートの防水不良個所などから漏れているような場合もあります。思い込みによって動いてしまうと、無駄な工事にお金を費やしてしまうかもしれません。まずは信頼できるプロに相談し、現状をしっかり調査してから、しっかりと対策を考えられると良いですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

地下室のカビ対策

地下室のカビ対策

地下室にカビが発生してしまった場合のカビ対策をご紹介します。一度カビが発生するとどんどん広がっていきますので、早めの対策が肝心です。

1. カビを除去する

すでにカビが発生している場合は、まずはカビを除去しなくてはいけません。カビの除去に使われる薬剤は、密室で使用すると人体に悪影響なこともあるため取扱いには注意が必要です。窓や換気システムのない地下室でご自身でのカビ除去作業は危険ですので、プロのハウスクリーニング業者に依頼しましょう。

ハウスクリーニング業者にカビ除去を依頼した場合の価格相場は、1,200円~(1㎡辺り)です。カビ除去クリーニングは少し高額になりますが、カビは市販の洗剤では完全に除去することが難しいため、プロの手で完全除去してもらうほうが長い目で見るとお得です。

2. 防カビ対策をする

カビを除去できたら、再発させないためにも防カビ対策をしておきましょう。カビ除去を行っている業者は防カビ対策もセットで行っていることが多いので、見積もりを出してもらうと良いですね。

3. 除湿をする



出典:衣類乾燥除湿機|三菱

地下室には湿気が溜まりやすいので、除湿機の使用がおすすめです。できるだけ24時間稼働させておくことで、地下室内の湿度を快適に保つことができます。

換気だけじゃだめなの?



出典:サーキュレーターDC JET ~24畳 インテリアモデル|アイリスオーヤマ

24時間換気システムを設置したり窓を設けている地下室もありますが、外気温が上がる夏場は換気システムの使用や窓を開けての換気はしないほうが良いという意見があります。どちらも外の空気を室内に取り入れて室内の空気を外に出すので、夏場の湿度の高い外気を取り入れてしまい、余計に結露が発生しやすくなってしまうからです。空気を循環させたい場合は、サーキュレーターやエアコンの送風機能を使うと良いでしょう。

4. 結露防止塗料を塗布する



出典:ノン結露|ガイナ

除湿機を使用して結露対策を行いつつ、地下室の壁や天井に結露防止塗料を塗布する方法もあります。

5. 断熱リフォームをする

コンクリートの上から天井材や壁材・床材を張っている場合は、すべてはがしてコンクリートの躯体(くたい)が出る状態にします。カビの除去を行い防カビ対策を施した後、断熱材を敷き詰めます。そして内装材で仕上げて完成です。地下室の断熱リフォームの価格相場は一坪あたり6.4万円~6.8万円ですので、10帖の地下室の断熱リフォームをした場合、32万円~34万円かかることになります。

建築時のカビ対策はしっかり行いましょう

地下室の用途によって結露が発生しやすくなることもありますので、できるだけ水分が発生するような使い方をしないことも大切です。

・居室や趣味のスペースなど長時間人が利用すること
・洗濯物を干す
・書類や衣類などを保管する


これらの使用法は、結露が発生しやすくなるとともにカビが発生した場合の被害も大きくなりますので、建築段階から用途が決まっている場合はしっかりカビの発生を抑制する断熱対策を施しておきましょう!

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まずは建てた会社に相談しよう

地下室の工事は、建築工事の中でも特殊な技術を要する分野で、誰でもできる簡単な工事ではありません。何かトラブルが発生したときには、地下室の経験が豊富な業者を頼りたいものです。しかし、まず第一に相談したい相手は、あなたの家を建てた会社です。新築時にどのような施工がなされているのかなど、建てた会社にしかわからない情報が山ほどあるからです。家を末永く長持ちさせるためにも、建てた会社とは良好なお付き合いを保てるといいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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