光庭設置のメリット・デメリット|家の中心部から光を取り入れる住宅づくり

光庭設置のメリット・デメリット|家の中心部から光を取り入れる住宅づくり

光庭をご存知ですか?光庭は、日本の都市部に多い住宅密集地や立地によって光が取り入れにくい住宅におすすめの住宅プランニングです。今回は、あまり知られていない光庭についてメリット・デメリットを解説します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・光庭には室内が明るく、防犯対策になるなどのメリットがある
・光庭のデメリットは「断熱性に劣る」や「居住スペースが狭くなる」など
・光庭設置にかかる費用は住宅の環境や構造・広さによって異なる

光庭とは?

「光庭(こうてい)」とは光を取り入れるための庭のことで、主に住宅の中心部に設けられます。別名「light court(ライトコート)」とも呼ばれます。

住宅中心部の庭というと「中庭」を思い浮かべますが、「中庭」は室内からの景観を主な目的としているのに対し、「光庭」は室内に光を取り込むことを主な目的としている点で少し違いがあります。光庭と中庭の分かりやすい特徴を一覧にしました。

中庭 光庭
目的景観、採光、癒しやくつろぎの空間採光
デザイン植栽、池、庭何もない空間の場合も多い
内装好みの色やデザインが可能光が反射するよう白やガラス素材を採用

光庭設置のメリット

光庭設置のメリット

光庭を設置すると、例えば、玄関以外の3方向を建物に囲まれた日当たりの良くない住宅にも自然光を取り入れることができる点が最大のメリットです。では、光庭設置のメリット4つを順にご説明します。

1. 明るい

明るい室内明るい室内(※画像はイメージです)

建材に白い壁やガラスを採用し光の反射により光庭から室内へより多くの光を取り込めるよう設計するため、住宅密集地であっても室内が明るくなります。

2. 外部からの視線が気にならない

光庭光庭(※画像はイメージです)

道路に面した窓の場合は、人通りなど外部からの視線を遮るため日中でもカーテンを閉めておくことがあります。光庭であれば、住宅の中心部に設計されるため外部からの視線を気にせず開放感を感じられます。光庭の広さに余裕がある場合はリビングの延長として活用できます。

人目を気にせずプライベートパーティーなどを開催するのも素敵ですね。

3. 防犯対策としても有効

道路に面した窓やベランダ・庭は防犯対策をしっかりしておかないと空き巣などの被害に遭う可能性も高く危険です。光庭は四方を住宅の壁に囲まれているため外部からの侵入は難しく、防犯対策としても効果が高いです。とはいえ、念には念を入れて施錠はきっちり行いましょう。

4. 風通しが良い

光庭に面する部分を窓にして開閉できるようにしておくと風通しが良くなります。窓の設置が難しい場合でも換気口を開けることによって室内への空気の通り道を作ることが可能です。

監修者コメント
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光庭で豊かな空間を

光庭があれば家の奥まで明るさを届けることができ、風通しも良くすることができます。またちょっとした庭をデザインすれば、外部の視線を気にせずにプライベートガーデンを楽しむこともできます。光庭をつくるには敷地の余裕なども必要ですが、暮らしに豊かさをもたらしてくれる空間になります。リフォームで計画するのはなかなか難しいですが、ぜひ新築時のご計画に、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

1. メンテナンスがしにくい

樹脂窓|YKKap画像提供:樹脂窓|YKKap


出典:樹脂窓|YKKap

・ガラスとフレームの段差を少なくした掃除しやすい構造
・カビやダニの原因になる結露を抑制

外壁だけでなく光庭部分にも壁や窓があるため、メンテナンスに時間と費用がかかります。メンテナンス性に優れた高耐久性塗料を使用したり、掃除がしやすい樹脂窓を採用することでメンテナンスもしやすくなります。

2. 断熱性が劣る

光庭は住宅の中心部がガラスであるため、その分断熱性が劣ります。断熱性能を高めた窓ガラスを採用しましょう。

関連記事:窓断熱リフォームで省エネ!冬もあったか室内に。

3. 居住スペースが狭くなる

本来であれば居住スペースとして使える敷地を光庭とするため、居住スペースが狭くなってしまいます。ここは設計士さんとよく相談して、居住スペースと光庭のバランスを上手に取りながら、できるだけ採光ができるよう工夫する必要があります。

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長い目で見てコストを抑えよう

光庭をつくると、外部に接する「外壁」と「窓」が増えます。どちらにも断熱性能が求められ、外壁は後々に定期的なメンテナンスが必要になる場所です。断熱性能を高めておけば、毎日の暮らしにかかる冷暖房の光熱費を抑えることができます。外壁に耐久性の高い素材を使用すれば、後々のメンテナンス費用を抑えることができます。初期費用がかかっても、長い目で見てコストを抑えらる方が、安心で快適に暮らすことができるのです。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

光庭設置の費用目安

光庭を設置するには、住宅の環境や構造・広さなどが費用に影響します。

関連記事:光庭を設置した住宅費用はどれぐらいかかる?建築費用を一挙公開します!

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光庭の設置業者を依頼する際は、一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。光庭は設計によって採光率や居住スペースがどれだけ確保できるかが変わってきます。

また、メンテナンス性なども考慮したプランニングをしてもらうためにも、複数の業者に見積もり依頼をしてお得に光庭を設置しましょう。家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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