ブロック塀の撤去が必要になる時期と費用目安|補助金が支給されるケースは

ブロック塀の撤去が必要になる時期と費用目安|補助金が支給されるケースは

ブロック塀は、外部からの視線を完全に遮る「クローズ外構」のお宅や防犯対策として設置されますが、劣化している場合は修理や撤去などの判断も重要になります。ブロック塀の撤去には補助金が支給される自治体もありますので、古くなって劣化しているブロック塀は早急に点検をして修理や撤去を検討するのが肝要です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

ブロック塀の撤去が必要なのは、「経年劣化している」「建築基準を満たしていない」「もう少しオープンな外構にしたい」などに当てはまる場合
・ブロック塀の撤去にかかる費用目安は、1㎡あたり約6,000円~程度
・ブロック塀の撤去には5万円~60万円程度の補助金が出る場合もある

古いブロック塀は危険!撤去または補修が必要です

ブロックは頑丈な材質ですが、劣化している場合は地震などで倒壊する危険性があります。数年前、関西地方の大地震の際に倒壊したブロック塀により、悲しくも犠牲者が出たことは記憶に新しいのではないでしょうか。こちらのケースでは地震だけが事故の要因ではなく、建築基準を満たしていなかったという人災でもあり、ブロック塀の管理は大変重要です。

関連記事:フェンス・ブロック設置・交換工事の際、気になる費用、方法とは?

ブロック塀の撤去が必要な場合

ブロック塀の撤去が必要な場合

ブロック塀の撤去が必要なのは上記に当てはまる場合です。特に最初の2点は事故につながる危険性もあるため、撤去も検討しておかなければいけません。

1. 経年劣化している

ブロック塀に下記のような症状が見られる場合は、劣化していると考えられます。

・白華現象が起こっている
・ひび割れしている
・ずれている
・新設後、何年もメンテナンスをしていない


特にひび割れやズレが見られる場合には地震が起こった際に倒壊の危険性がありますので、早急に補修または撤去しておきましょう。敷地外に倒壊すると人を巻き込んでしまう可能性があり、大変危険です。

2. 建築基準を満たしていない

2018年に建築基準法が改正されているため、現行の基準を満たしていないブロック塀があります。建築基準法を満たしていないと違法建築となりますので、改正前に設置されたブロック塀は、目に見える劣化がなくても必ず点検補修が必要です。現行の建築基準に基づいたブロック塀のチェック項目と内容は下記の通りです。
 

チェック項目 基準
塀の高さ ・地盤から2.2m以下
塀の厚さ ・組積造は壁頂までの距離の1/10以上
・補強コンクリートブロック造は10cm以下
・高さ2m超は15cm以上
控え壁 ・塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した
控え壁がある
基礎 ・コンクリート
塀の状態 ・亀裂、傾き、ぐらつきなどがない
ブロック内部 ・鉄筋の接合方法、モルタルの充填状況
・鉄筋のピッチ及び定着状況
・基礎の根入れ深さ


​​​​​​​ ブロック内部に関しては素人での確認は難しいため、建築士や専門工事業者等の専門家の協力を得て診断することが望ましいとされています。

3. オープンな外構にしたい

ブロック塀を設置する外構(エクステリア)は「クローズ外構」といって外部からの視線を完全に遮りたい場合に効果的ですが、日当たりや通風が悪くなったり閉鎖的な印象を与えることがあります。近年では「オープン外構」という、あえて塀などを設けないオープンスタイルが人気で、ブロック塀を設置したもののオープン外構に変えたいというご要望もあります。外構スタイルのそれぞれの特徴などをご参考に、よく検討してみましょう。

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ブロック塀の撤去にかかる費用目安

ブロック塀はコンクリートでできていますので、コンクリートのはつり作業が必要な点と撤去したあとの処分費用がかかります。費用目安は、1㎡あたり約6,000円~程度かかり、ブロック塀の範囲が広いほど費用が高くなります。

ブロック塀を撤去したあとの外構はどうする?

ブロック塀を撤去したあとの外構をどうするかも考えておかなければいけません。ある程度の目隠しや防犯対策もしたい場合には、新しいフェンスなどの設置が必要になります。

1. オープン外構にする

オープン外構の家オープン外構の家(※画像はイメージです。)

ブロック塀の撤去後をオープン外構にするのであれば、敷地内の地面をコンクリートにするのか土にするのかなどに合わせて整地を行います。ブロック塀がなくなった分、玄関までのアプローチも変わってきますので動線や景観などと合わせてプランニングしておくほうが良いでしょう。

関連記事:外構アプローチで失敗しやすい3つのポイントと改善策

2. 軽量フェンスなどに変更する

フェンスAB|LIXIL画像提供:フェンスAB|LIXIL


出典:フェンスAB|LIXIL
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ブロック塀は、万が一倒壊した場合に大怪我につながることもあり危険ですが、軽量フェンスであれば被害を最小限に抑えることができます。敷地との境界線を明確にしつつ防犯性なども高められるため、軽量フェンスなど別の材質への交換はおすすめです。

関連記事:フェンスの設置とメリット/採光性と風通しが良い人気のフェンス

3. カーポートや植栽などを新設

植栽のある家植栽のある家(※画像はイメージです。)

カーポートや植栽の設置のためにブロック塀を撤去される方もいらっしゃるでしょう。

関連記事:植栽で目隠ししたい方必見!植栽選びのポイントとおしゃれなフェンスと植栽のコーディネート例

植栽は範囲によって費用が変わりますが、カーポートは一般的に数十万円以上の費用がかかります。できれば新築時にカーポートは設置しておくほうが費用が安く済みますが、リフォームをする場合にはアフターサービスなども含めて業者選びを行うことが大切です。

関連記事:カーポート設置費用の見積もりの見方|割引率以外にアフターサービスも比較しよう

ブロック塀の撤去には補助金が出ることも!

万が一ご自宅のブロック塀が危険であると判断された場合、自治体によっては撤去費用の補助金を支給していることがあります。補助率は一部から100%まで様々で、補助金の額も5万円~60万円程度と差がありますので、撤去前にお住まいの地域の自治体に確認しておくとお得に撤去ができます。

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執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。