【2023最新】屋上にフェンスを設置する方法とは|注意点や費用目安を徹底解説
ご自宅に屋上がある場合、アウトドアスペースとして活用している方も多いですが、その際安全を確保するためにもフェンスの設置は重要です。住宅密集地では視線を遮る効果もありますので、フェンスがあると安心です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・屋上のフェンスに必要なポイントは、「フェンスの高さ」「防水機能」「耐風性」の3つ
・屋上にフェンスを設置する際の注意点は、「屋上の床に直接穴を開けない」「コンクリート基礎はモルタルで固めて固定する」の2つ
・屋上のフェンスの設置にかかる費用は、フェンス本体とコンクリート基礎工事で約48万円程度
目次 [ 非表示 ]
屋上のフェンスの重要性
屋上に上がれるような住宅は、ウッドデッキを敷いてBBQを楽しんだり、屋上庭園を造るなどアウトドアスペースとして活用している方が多いのではないでしょうか。高所に人が上がるということは、万が一の落下事故防止のために安全対策をしておかなければいけません。
屋上フェンスは人が安全に屋上を利用するために必須の設備ですので、必ず設置しておきましょう。まだフェンスが無い方は後付けもできますので、早急に設置することをおすすめします。
屋上のフェンスに必要な3つのポイント
屋上のフェンスは庭に設置するフェンスと違い、安全性や屋上ならではの環境に耐えうる性能が必須です。下記はベランダにフェンスを設置する場合ですが、フェンスのメリットや素材について解説していますのでご参考になさってください。
関連記事:フェンスの設置とメリット/採光性と風通しが良い人気のフェンス
1. フェンスの高さ
屋上にフェンスを設置する際には、万が一の転落事故を防止するために高さは重要です。建築基準法第126条には下記の内容が明記されています。
「屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲に、安全上必要な高さが1.1m以上の手すり壁、柵または金網を設置」これは、万が一人が寄り掛かった場合の墜落防止として定められているものです。
参照:階段|国土交通省
フェンスの高さとしての明確な規定ではないものの、墜落防止の観点から見るとフェンスの高さも1.1m以上設置しておく方が安心です。
2. 防水機能
屋上は風雨から守る屋根がありませんので、フェンスの劣化やサビ防止のためにも防水機能は必須です。もちろん、屋上自体にも雨漏り防止のため必ず防水工事は施されています。
関連記事:【工法別の費用目安あり】屋根・屋上防水工事の基礎知識
3. 耐風性
屋上は高所にあるため1階より風の影響を大きく受けます。大型台風などで強風が吹くことも想定して、基礎工事をしっかり行うことと、風を逃がす構造のフェンスを選ぶことが大切です。
視線を遮るために塀のようなフェンスを設置したい場合もありますが、すべて覆ってしまうと風の影響をより強く受けてしまいますので、一部だけ隠すようにするなどの工夫が必要です。
屋上フェンスの設置手順
一般的な屋上フェンスは下記の手順で設置されます。(屋上の形状や設置するフェンスによって多少の違いはあります。)
1. フェンスの土台となるコンクリート基礎を造る
2. 基礎にフェンス柱を固定する
3. フェンスを組み立ててボルトで固定する
4. すべてに防水塗装を施して完成
屋上フェンス設置にかかる費用目安
屋上に設置するフェンス本体価格は素材によって費用が変わってきますが、フェンスの設置に必要なコンクリート基礎の施工工事や人件費はほぼ同じ費用がかかります。
屋上フェンス設置工事の内容 | 費用目安 |
---|---|
フェンス本体 | 約4.6万円~(1mあたり) |
コンクリート基礎工事(2mに一つ) | 約0.4万円~(基礎1個あたり) |
人件費 | 約2万円~(一人あたり) |
10mのフェンスを設置する場合は、フェンス本体とコンクリート基礎工事で約48万円程度で、この費用に人件費やその他諸費用が加わります。
屋上にフェンスを設置する際の注意点
屋上にフェンスを設置する際の注意点は、主に下記の2点です。
・屋上の床に直接穴を開けない
・コンクリート基礎はモルタルで固めて固定する
1. 屋上の床に直接穴を開けない
屋上にフェンスを設置する際に直接屋上床にフェンスを固定したいという方もいらっしゃいますが、屋上へ穴を開けることは基本的には避けます。穴を開ける時にはボルトなどで固定しますが、これらの部品が経年劣化で緩んだりサビることで雨漏りのリスクがあるためです。
そのため、屋上にフェンスを設置する際にはコンクリートを基礎として設置してモルタルで固めてから、そのコンクリート基礎にフェンスを固定します。
2. コンクリート基礎はモルタルで固めて固定する
コンクリートを置くだけの業者も稀にありますが、大型台風ではコンクリートが吹き飛んでしまう可能性があり危険です。必ず動かないようにモルタルなどで固めてもらいましょう。
庭や屋上などに設置する物は必ず固定して、台風で吹き飛ばされないよう事前に対策をしておくことが大切です。
関連記事:物置にできる台風対策は?収納品を守るだけでなく近隣住宅への被害も食い止めましょう!
3. プライバシー保護を意識してフェンスを選ぶ
フェンスを選ぶ際は、プライバシーを保護できるものを採用しましょう。ラティスやオーニングテントを設置することで、プライベート空間への視線を遮るのが最適です。
4. 荷重を意識する
屋上には積載荷重量が設けられています。屋上・バルコニー床の積載荷重は、原則として180kgf/m2です。荷重に気をつけてフェンスを選ぶようにしましょう。
屋上に使われることの多いフェンスの種類
ここからは、屋上に使われることの多いフェンスの種類について紹介します。
メッシュフェンス
周囲と調和しやすく、町でも良く見かけるタイプのフェンスです。アルミや樹脂等の素材で作られています。日当たりや風通しがよいため、生垣と組み合わせて利用されることも多いです。
ネットフェンス
ひし形金網を使用して作られたフェンスです。敷地の境界線や施設・集合住宅周辺に多く使われています。高さがあるものが多く、日当たりや風通しも良く開放的です。
アルミフェンス
機能的でシンプルなデザインが特徴的なアルミ素材のフェンスです。家の周りをスタイリッシュに彩ることができます。形状も豊富にあり、アルミとガラスを組み合わせて遮光性を上げたものや、ルーバー状にしたものもあります。
ラティスフェンス
木製のおしゃれなフェンスです。鉢をひっかけることができるため、ガーデニングで利用する方も多いものです。格子状や菱形、上部にアーチ状の飾りがついたものなど、いくつか種類があります。
家仲間コムの登録業者による屋上リフォーム事例
ここからは、ご参考までに家仲間コムの登録業者による屋上リフォーム事例 を紹介します。
施工前
施工後
場所 神奈川県 横浜市中区
建物のタイプ RC6階建て
築年数 約40年
施工箇所 屋上
価格 450万円
施工期間 1ヶ月
施工業者 :株式会社 I Sリモーデル
関連記事:防水
屋上ウレタン防水工事
施工前
施工後
場所 神奈川県 川崎市幸区
建物のタイプ 木造3階建て
築年数 20年 施工箇所 屋上
価格 20万円
施工期間 2日
施工業者 :マサキホーム株式会社
関連記事:屋上ウレタン防水工事
屋上の雨漏り防止のために屋上防水
施工前
施工後
場所 群馬県 藤岡市
建物のタイプ 鉄骨3階だて
施工箇所 屋上防水
価格 40万円
施工期間 3日
施工業者 : MOTEGI PAINT
関連記事:屋上の雨漏り防止のために屋上防水
屋上フェンス設置まとめ
屋上にフェンスを設置する際のポイントや注意点をまとめると下記になります。
・転落防止のために安全な高さで設置
・防水機能と耐風性のあるフェンスを設置
・雨漏り防止のため屋上床に直接穴は開けない
・コンクリート基礎はモルタルでしっかり固定
上記の知識があると、屋上にフェンスを設置する業者選びの際に丁寧な施工をしてくれる優良な業者を選びやすくなり安心です。
屋上にフェンスを設置する費用を一括見積り!
屋上にフェンスを設置する費用の見積もりを依頼する際は一括見積りが便利です。新築時にフェンスを設置する場合は、屋上の防水工事の前にフェンスを設置してそのあと防水工事を施工すると二度手間になりません。
家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいるので、後付けで屋上にフェンスを設置したい場合にも対応できる業者さんもありますので、お気軽に相談してみてください。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
屋上にフェンスを設置する費用見積もりを無料でしてみる
完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
関連するテーマの見積もり依頼
屋上防水工事をしたい(3階) | ¥1,000,000 ~ ¥1,200,000 |
---|---|
陸屋根の防水工事 | ¥500,000 ~ ¥1,000,000 |
ウレタン防水 | ¥396,000 ~ ¥480,000 |
屋上の防水工事(貼り替えを検討している) | ¥180,000 ~ ¥500,000 |
屋上からの雨漏りを止めたい | ¥100,000 ~ ¥150,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。