軒天・破風修理が必要なケースとは|工事方法や価格相場を紹介

軒天・破風修理が必要なケースとは|工事方法や価格相場を紹介

一軒の家を建てるには、いろいろな部品が必要となり、あまり耳にしない、目にしない部位も多々あります。具体的にあげれば、「軒天」「破風」などは、単語を聞いたことはあっても、実際に家の中のどこを指すのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。

しかし軒天をとっても破風をとっても、日本の家宅ではなくてはならないものの一つです。家の経過に合わせて老朽化も劣化もしていくので、しっかりと修理などのリフォームが必要となります。

そこで今回は、そんな軒天や破風の修理・工事について、その工事の種類やぞれぞれの部位の役割、工事にかかる価格相場などを中心にご紹介していきたいと思います。まずはこの記事のポイントをまとめました。

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POINT この記事のポイント

・軒天とは屋根の天井ともなる部位のこと、破風は屋根のすぐ下の部分を覆っている部位のこと。
・軒天の素材は木材か不燃材が多い。
・軒天の修理方法としては塗装張替えなどが多くみられる。破風は金属リフォームが多い。
・軒天・破風の工事費用の相場は10万円前後
 

軒天の役割、実際にある場所とは?

最初に、軒天のある場所やよく使われる素材や実際にある場所などを紹介していきます。軒天とは、外壁と屋根の間に設置された屋根の天井ともなる部位のことで、軒裏天井と呼ばれることもあります。軒天以外にも、「霧除け」と呼ばれる部位が同じようなところに設置されていることがありますが、これは基本的には庇の一種で天井の一部であり、壁でもある軒天とはまた違った部位となっています。

軒天は昔からある日本家屋の多くに付帯している部位です。実際に見たことがないという方もいるかと思いますが、その住宅を下から上へ見上げると、大体の軒天は存在を確かめることができます。

また、軒天の役割としては、下地材を隠して外見をよりよく見せるためと、火災の際の被害を抑えるためとがあります。特に火災の際は、軒天がないと一気に天井部分へ煙や炎が広がり、最悪の場合崩れ落ちる危険性があります。軒天があることで、屋根裏などの燃えやすい部位への火災を食い止めることができるのです。

軒天を形成している素材とは?

続いて、軒天の素材について紹介していきましょう。多くは2種類に分類されます。

1.木材

かなり年月が経っている家宅などで多くみられる軒天は、多くが木材です。木材といっても、ベニヤ板など比較的安価な素材を使用しているお宅もありますし、反して杉やヒノキなど、高額な木材を軒天に使用しているお宅もあります。

2.不燃材

木材を使用している軒天も多くありますが、現在は不燃系の材質を軒天に使用しているお宅も多くみられます。というのも、地域によってはこの不燃系の材質のみを軒天の素材として認可しているところもあるなど、特に準防火地域などは規制も厳しいので、気になる方はお住まいの自治体に問い合わせてみてください。

不燃材で軒天を作る際、耐久性耐水性耐火性が抜群に高いことがメリットとしてあげられます。また、木質と比べてデザイン性も豊富にとりそろわれているほか、中にはさらに換気機能を付与することができる素材もあります。一方で、デメリットとしては、木質を使用した軒天よりも重量感があり、価格も比較的高額であることがあげられます。

破風の役割、実際にある場所とは?

続いては、破風についてご紹介していきましょう。破風は、軒天と比較しても、耳にしたことがない単語だという方が多いのではないでしょうか。しかし日本の家屋では、破風も大きな役割を担っている部位でもあるのです。

破風とは、破風板とも呼ばれる部位のことで、屋根のすぐ下の部分を覆っている部位のことです。「破風」という名の通り、風を屋根の内部に侵入しにくくさせるために設置されるものです。

破風は風の侵入を防ぐほかに、雨水の侵入を防いだり、耐火性に優れているなどの特徴も持っています。家宅に付随している部位の中でも、破風は最も紫外線や雨風にさらされる部分でもあり、ダメージが出やすい場所でもあります。

もともとは、多くの日本家屋で木質の破風が使用されていましたが、耐火性などの機能の低さから、現在はガルバリウム鋼板窯業系の破風版が多く利用されています。しかしそれぞれにもメリット・デメリットはあり、ガルバリウム鋼板などの金属が耐火性に弱い一面もある一方、窯業系のものは重量感があるなど、選ぶ際には気候なども合わせてじっくり検討する必要があるのです。

軒天・破風の修理・工事方法について

軒天・破風の修理・工事方法

実際に、軒天や破風がどういったものかわかったうえで、それぞれの修理、工事の方法などを見ていきましょう。

まずは軒天ですが、軒天の修理方法としては塗装張替えなどが多くみられます。特にベニヤ板など木材を使用した軒天の場合、痛みも激しいので、しっかりと張替えを必要とすることが多いです。張替えは、塗装などと比べると工事費用が比較的高額ですが、下地部分の補修なども工事に含まれるため、その分リフォーム後は軒天が長持ちします。

一方、破風は塗装もしくは金属板で覆うなどのリフォームが多くみられます。破風のリフォームは、見積もりが出にくく、内部の腐敗がすすんでいるなど、状態によっては工事費用も高額になってしまうことがありますので、定期的なメンテナンスがどうしても必要となってくるのです。

軒天・破風の修理・工事にかかる価格相場とは?

それでは最後に軒天・破風の修理・工事にかかる実際の価格相場についてご紹介していきましょう。張替えの場合や塗装の場合など、施工方法によって費用が変動してくることはありますが、基本的には10万円前後が軒天・破風の修理・工事にかかる価格相場となっています。

また、軒天や破風は、雨風、紫外線などの外的要因にさらされ続けていることもあり、損傷が著しい部位でもあります。あまり目が行かない場所でもありますが、日頃のメンテナンスはしっかり行いましょう。

まとめ

軒天や破風は、いわれてみるまでダメージにあまり気づけない場所でもあります。しかし、しっかりと役割を果たしてもらうためにも、随時気を配る必要があるのです。また、軒天と比べて、破風は業者によっては工事が難しいこともあり、見積もりも出にくい工事となりがちです。しっかりと、信頼できる業者を見つけてまずはメンテナンスを依頼してみてください。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。