耐震工事をする前に知っておきたい費用制度と助成制度

助成制度もある耐震工事について徹底調査しました!

日本は地震の発生率が高く、世界の地震の約2割が日本で起こっているそうです。大地震が起こった地域で家屋の倒壊を免れたのは、やはりしっかりと耐震工事がされた住宅であることが多かったそうです。今回は、ご自宅の耐震強度を調べる方法や、耐震工事をした場合の費用などについて調べてみました。後ほど詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・耐震診断の流れは、「予備調査」「1次調査」「2次調査」「精密調査」の4ステップ
耐震工事は、住宅のリフォームを行う際に同時にするのが理想
・住宅の耐震工事にかかる費用は、工事の種類や範囲によって異なるものの30万円〜500万円が相場

耐震強度とは?

1981年に定められた耐震基準で、建物の地震に対する強さのこと。震度5強程度の地震ではほとんど損傷を生じず、震度6強から7程度の大地震でも人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じない強度を目標とすることが求められています。

耐震診断の流れ

耐震工事をする場合は、まずは耐震強度を調べてからになります。では、耐震強度はどのように調べるのでしょうか?

1.予備調査
建築物の概要、設計図などの関係図書の有無、建築物の履歴、現地調査の可否を調べます。

2.1次調査
履歴調査、外観調査、コンクリート強度の調査、現況と設計図書との比較を行います。

3.2次調査
ひび割れ調査、不同沈下の調査、エキスパンションジョイントの調査、敷地内および周辺の自然環境の調査を行います。

4.精密調査
精度の高い診断や補強設計を行う場合に、さらに正確に建物状況を把握する必要がある場合に、下記の項目などについて2次調査に加えて行います。

配筋状態と鉄筋断面、鉄筋の降伏点強度の確認、施工状態、きれつ・欠損状態を考慮した部材断面性能の再評価、コンクリート中性化・老朽化、鉄筋さびを考慮した材料強度の再評価を行います。

耐震診断の費用

日本耐震診断協会が提示している耐震診断の費用は、以下のようになっています。

■鉄筋コンクリート造(延床面積が1,000㎡~5,000㎡の建物)の場合、
”約800円~2,500 円”(/㎡あたり)
(但し一般図・構造図・検済証がある場合で現地調査費用も含んだ料金)

■木造住宅の場合
”約20~30万円”
(但し東京・大阪近郊で図面ありの場合の通常料金、規模にもよる

耐震工事を行うタイミング

耐震工事はリフォームを行う際に同時にされるのが効率的です。耐震工事費用の内訳はおおよそ【解体費用が2割、補強費用が4割、復旧費用が4割】なので、リフォームと同時に行うことでコストは約半分ぐらいに抑えることができます。

耐震工事費用の事例

耐震工事費用の事例

家の状態によって工事内容が異なるため費用は大きく変わります。構造に手を加えず補強のみを行う場合はおおよそ100万円以下で施工できるようです。それ以上の補強が必要と判断された場合、予算はそれなりに必要になってきます。

では、実際の耐震工事の費用の目安はいくらぐらいでしょうか?過去に家仲間コムに寄せられた依頼からいくつか事例を挙げてみますのでご参考になさってください。

■床下基礎部分への耐震工事■
”100万~500万円”
築40年、木造二階建て、約24坪。床下基礎部分への耐震工事および風呂、トイレの改造を依頼。

■地盤改良工事■
”30万~40万円”
新築鉄骨2階建て。地盤がゆるいため地盤改良工事を依頼。

■耐震リフォーム■
”160万~200万円”
築44年の木造一階建て。古いため耐震リフォームを依頼。


■新築の地盤改良■
”150万円~204万円”
土地を探している状態からの新築の地盤改良、および、車4台の駐車場を確保したいとの依頼。

■耐震補強をしたい■
"100万~120万円"
築40年の木造二階建て。建築面積は30㎡程。床下がギシギシなるのが気になっていて地震が来るたび不安なので耐震補強をしたいとの依頼。

悪徳業者にご注意!

ご自宅の耐震強度に不安をお持ちになり、耐震リフォームを検討している方も多い昨今ですが、そのような方の不安をあおり不要な工事を押し付ける悪徳業者に騙された人も後を絶ちません。そんな被害に遭わないために、悪徳業者を見分けるポイントをいくつか挙げてみましょう。

×リフォームの契約や工事を急がせようとする
倒壊のリスクがある、キケン、危ない、など執拗に不安を煽り、契約や工事を急ぐ業者には要注意

×料金が安すぎる
他者と比較見積もりをとった時、あまりにも安すぎたり、極端な値引きをする業者は手抜き工事をする可能性があります

×追加工事の内容があいまい
実際に壁や床を剥がしてみないとわからない部分もあり、追加の工事が必要になってくる場合が多いのですが、見積もりの段階でそうした部分を見越した説明がなされない場合は要注意。後々法外な金額を要求される可能性があります。

×「金物」を過度にアピールする
金物で接合部を強くしただけでは耐震対策になりません。良い金物を使っていることを過剰にアピールしてくる業者は要注意

以上の点に注意し、工事を依頼する際は、必ず数社の見積もりをとって打ち合わせを行い、実績のある耐震専門業者に依頼することが大切です。

耐震工事業者を一括見積り!

耐震工事を依頼する際は、一括見積りが便利です。依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。業者によって独自のサービスや技術があるので、希望に合う業者を比較検討しましょう。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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