室内ドアリフォーム・交換にかかる価格とは|費用相場と施工内容を解説

室内ドアリフォーム・交換にかかる価格とは|費用相場と施工内容を解説

室内ドアは、部屋と部屋、もしくは部屋と廊下をつなぐための大切なものです。防音効果に優れ、室温を快適に保つためにも、室内ドアの設置は欠かせない工事となります。そこで今回は、そんな室内ドアリフォーム・交換にかかる価格相場や、工事の内容などを中心に紹介します。まずは記事のポイントです。

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POINT この記事のポイント

・室内ドアで多く使用されるドアの種類は主に「開き戸」「引き戸」「折れ戸」の3種類
・室内ドアリフォーム・交換には大きく分けて3通りの方法がある
・室内ドアリフォーム・交換にかかる費用目安は約10万円前後
・室内ドアを新たに設置する費用目安は約30万円前後

室内ドアで考えられる種類とは?

室内ドアの種類

まずは、室内ドアとして利用されやすいドアの種類について、何種類かご紹介していきましょう。室内ドアは、玄関ドアと違ってそれほど強固で防犯性に優れている必要がないため、価格も安価で済みます。

1. 開き戸

ドアノブを回し、ドアを押したり引いたりして開閉するタイプのドアは開き戸と呼ばれます。一般的に、洋室の室内ドアはこの開き戸であることが多いです。開き戸にもいくつか種類があり、片方だけを開け閉めできる「片開きドア」や、2枚の扉を開け閉めできる「両開きドア」などがあります。

2. 引き戸

主に和室などで多くみられるドアが引き戸です。その名の通り、引くことで扉を開け閉めできるドアのことを言います。開き戸と比べて、高齢者やお子さんにも開け閉めがしやすく、比較的けがをする可能性も低いため、安全性にも優れているドアでもあります。

3. 折れ戸

クローゼットやお風呂場などに多く使用されるドアが折れ戸です。折れ戸というのは、ドアとなっている2枚の板を折って開け閉めするドアのことです。

このように、室内ドアで多く使用されるドアの種類は大きく分けて「開き戸」、「引き戸」、「折れ戸」の3種類になります。これらは、家の中で部屋の用途別に設置されることが多くみられます。

監修者コメント
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引き戸は誰にでも使いやすい

引き戸は開けたままでも戸が邪魔にならず、車椅子や歩行が困難な方にも開閉がしやすいため、誰にでも使いやすいユニバーサルデザインとして注目されています。また、最近はセンサーの技術が活用され、一般の住宅用にも自動ドアが手軽に採用できるようになりました。元気な今のうちに、ぜひ開き戸から引き戸にリフォームして、老後も安心なお住まいにバージョンアップされてみてはいかがでしょうか。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

部屋の用途別でみるドアの適性をご紹介!

例えば先ほども述べた通り、折れ戸はクローゼットなどで多く使用されます。トイレや浴室などでも使用されることもあり、折れ戸特有のドア自体の収納の良さがその理由の一つとなります。

一方で、リビングや子供部屋、寝室などは、開き戸がお勧めです。開き戸は防音性に優れていますし、場合によってはドアにガラス部分があるものを設置することによって、採光性も高まります。また、ダイニングやキッチンを結ぶドアには引き戸がお勧めです。

引き戸は両手がふさがっていても簡単に開け閉めできることができるドアですし、引き戸ならば開けっ放しにもしておけます。他にも、介護が必要な方と一緒に住んでいたり、将来のことを考えた家づくりを目指すのならば、引き戸は車いすでの生活にも適したドアなのでお勧めです。

室内ドアリフォーム・交換の工事方法について

室内ドアリフォーム・交換の工事方法

室内ドアに使用されるドアの種類がわかったうえで、続いては室内ドアリフォーム・交換の工事内容についてご紹介していきましょう。室内ドアリフォーム・交換には大きく分けて3通りの方法があります。順に見ていきましょう。

1. ドアをそのままにして、上からシートを貼る方法

室内ドアを含め、建具をリフォーム・交換するには費用もかかります。室内ドアは大きなものですし、交換となると新しいものを用意したうえ業者の方に依頼して工事をしてもらう必要があるため、より費用はかさんでしまうのです。

一方で、室内ドアを交換することなく、新しく見せる方法もあります。それが、面材カッティングシートの貼付です。面材やカッティングシートを、室内ドアの大きさにきれいにカットし、貼り付けるだけで今まであったドアの表面の傷やシミなどをリフレッシュできるのです。

しかしこの場合、室内ドア自体は変わっていないため、年月が経つとドアの機能に異常が見られることがあります。鍵が閉まらなかったり、ドアがガタついたりなどの症状がみられた場合は、しっかりと業者の方にメンテナンスしてもらってください。

2. 室内ドアの枠ごと交換する方法

室内ドアのリフォーム・交換において、最も費用が高額なリフォームがこちらです。室内ドアでは、どれにも建具の部分と枠の部分があります。このドアの枠の部分も一緒に交換することで、ドア付近だけでなく部屋全体の雰囲気も変えることができます。

しかし、室内ドアの枠ごと交換すると、一緒に周囲の壁紙もはがれてしまうため、注意が必要です。この場合は、壁紙も全体的に張り替えてしまうと、費用はかさみますが一石二鳥となります。

一方で、壁紙だけでなく、壁も壊す必要のある工事でもあるので、ドア付近にスイッチやコンセントなどがある場合には注意が必要です。また、ドアの枠ごと交換する場合、開け閉めするスペースが変わることがあります。特に引き戸や折れ戸から開き戸へ変更する場合は、気を付けてください。

3. 室内ドアの枠を残して交換する方法

最後は、室内ドアの枠を残してドア本体のみを交換する方法についてです。こちらは、枠ごと交換するよりも安価で済むことが特徴としてあります。

しかし一方で、ドア本体のみを交換する場合は、既製品と大きさが合わないことが多く、特注で頼む必要があることもあります。まずはドア本体のサイズを測って、メーカーに問い合わせてみることをお勧めします。

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壁の撤去は慎重に

リフォームのご計画の中で、ドアの位置を変更したり、開き戸から引戸へ変更したりということがあるかもしれません。その際に気をつけたいのが、壁の撤去です。木造住宅の場合は、ひとつひとつの壁や柱が家全体を支えています。それらを撤去したり、移設したりする場合は、変更後の状態が地震に耐えられるかどうか、耐震性能を検討しなければいけません。命を守る大事な性能です。壁の変更は必ず信頼できるプロに頼みましょう。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

室内ドアリフォーム・交換にかかる価格相場とは?

それでは最後に、室内ドアリフォーム・交換にかかる費用の価格相場についてご紹介しましょう。リフォームの内容にもよりますが、一般的な費用としては10万円前後が価格相場となっています。

一方、新しく室内ドアを設置する場合は、費用が高額となることが多く、30万円前後かかることもあります。検討中の方は、ぜひ業者の方にまずは見積もりを依頼してみることをお勧めします。

まとめ

室内ドアは、その部屋の雰囲気を演出するためにも大切なパーツです。また、年月が経つことで老朽化が進むものでもありますので、メンテナンスも継続的にすることをお勧めします。室内ドアのリフォーム・交換を検討している方もそうでない方も、ぜひ参考にしてみてください。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

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【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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