珪藻土ってどんなもの?気になる種類やリフォームの価格相場をご紹介!

image

ビニールクロスや布クロス、壁紙など、壁や天井に使用されている材質は現在いろいろな種類が展開されています。その中でも「珪藻土」は壁や天井材として使用されることが多い材質ではありますが、塗り壁材としての普及は20~30年前からと言われていることから意外と最近になって活用されてきた比較的新しい素材でもあるようです。また、「珪藻土」と言われても「実はどんな素材なのか良く知らない」という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「珪藻土」についてその特徴や種類を説明して行くとともに、塗り壁として使用するリフォームの価格相場やメリット・デメリットなどを紹介していきたいと思います。

匿名・無料の一括見積もり

珪藻土ってどんなもの?

image

珪藻土とはもともと「珪藻」という藻類の一種の殻の化石からなる岩石のことで、二酸化ケイ素を主成分としています。これを塗り材として使用するためには固化材を配合し、壁にくっつくようにさせる必要があるそうです。まずはそんな珪藻土について特徴を詳しく見ていきましょう。

もとは七輪に使用されていた?

珪藻土は現在は建材としても利用されていますが、冒頭でも説明した通りこういった用途で使用され始めたのは20~30年前と言われており、それ以前は七輪の原料として多く活用されていたそうです。そのほか、水分や油分を多く保持できるという特性から、土壌改良材や流出してしまった油を吸い取る目的でも使用されることがあったとか。さらに日本が誇る伝統工芸品のひとつでもある「輪島塗」では輪島市内で採掘された珪藻土を蒸し焼きにし、「輪島地の粉」として漆に混ぜて使用していると言われています。

珪藻土が塗り材として使用されるようになったのは、珪藻土が高い調湿性を持っていることが判明したことがきっかけだったそうです。それまでは接着性がなかったことから壁に付着させることができませんでしたが、試行錯誤の末、気密性が高い住宅に最適な素材として塗り材としての利用が確立されたとか。さらに七輪の原料として使用されていることからもわかるように、珪藻土は耐火性や断熱性が高いことから建材として壁土に利用されています。また、最近では風呂桶や風呂マットとしても活用されていることもあるそうです。

珪藻土にはいろいろな種類がある?

image

珪藻土は全国各地に産地があることから、地域によっては昔から親しまれてきた素材でもあるようです。また、珪藻土は産地によって性能が異なるという人もいますが、これは産地で珪藻土の種類が異なることが主な原因となっているようです。例えば日本国内においては、秋田県北秋田市や石川県能登半島では「海水産珪藻」という珪藻土が採掘されていますが、岡山県蒜山地方や大分県では淡水産珪藻土が採掘されています。

また、珪藻土にはもともと目には見えないような細かい孔が空いており、これが断熱性や調質性の高さを保っていると考えられています。そしてその孔の特徴から、珪藻土は「メソポアタイプ」と「マクロポアタイプ」の2種に分類することができるのです。マクロポアタイプは従来断熱保温レンガやフィルターとして利用されてきましたが、近年住宅用の塗り材として使用されているのは「メソポアタイプ」の珪藻土となります。

「メソポアタイプ」の珪藻土は自律的に吸放湿する機能が高く備わっていることからも、比較的調湿性が高いそうです。もし珪藻土リフォームをする際は、こういった珪藻土自体の特徴を抑えておけば有利に働くと思います。

珪藻土リフォームのメリット・デメリット

image

続いては、珪藻土を活用したリフォームについてそのメリット・デメリットを紹介していきましょう。基本的に珪藻土リフォームは、室内の壁や天井を対象にした施工となります。また、施工するまえに壁の下地処理を行う必要があるため、壁に穴が開いてしまっていたり、大きな傷があったりする場合は修理・修復しておくことが求められます。そんな珪藻土リフォームのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット
・調湿性が高いので湿度を安定させることができる
・消臭機能が優れている塗り材もあり
・耐火性・断熱性が高いので防火性が高まる
・遠赤外線効果を得られることも
・自浄効果がある商品も

デメリット
・掃除が大変
・汚れがつきやすい
・補修が難しい
・科学樹脂が添加されているものもある

珪藻土として販売されているもののなかには、珪藻土自体をほとんど含んでいないものもあるようです。特に安価な珪藻土の場合、数パーセントしか本物の珪藻土が含まれていないことも多くあるようで、見た目は珪藻土そのものでも機能性が劣っていることはしばしばあるといわれています。

また、デメリットとしても挙げたように、珪藻土の固化材として科学樹脂を使用しているものもあるようです。科学樹脂は配合することで施工性を良くしたり、色ムラを減らしたりといった効果も得られますが、その分珪藻土にある多孔が塞がれてしまうので塗り材として使用しても珪藻土本来の機能は劣ってしまうと考えられています。

さらに、珪藻土の中にはきれいな色を出すために焼成して使用しているものもありますが、この場合も同様に多孔をつぶしてしまうことにつながるため、調湿性などといった珪藻土本来の機能性が失われる原因になるそうです。もしコストを抑え、見た目だけ珪藻土の風合いを出したいのであればそういった珪藻土を使用しても良いかと思いますが、機能性も十分にとり入れたいのであれば火山灰や石灰などを固化材として配合している珪藻土を選ぶことをおすすめします。

珪藻土リフォームにかかる費用の価格相場

image

珪藻土リフォームにかかる費用は使用する珪藻土や壁や天井の広さ、下地調整の有無によって変動するようです。しかし基本的には価格相場は5~15万円と言えるでしょう。ちなみにもしできるだけコストを抑えたいという場合でも、珪藻土は上質なものを選ぶようにすることをおすすめします。その上で、工事費用を抑えるためにも、複数の業者の方に見積もりを依頼したうえで比較して見ると良いと思います。

まとめ

いかがでしたか?珪藻土リフォームを業者の方に依頼する際には、使用している珪藻土についてきちんと説明してもらうようにしましょう。ぜひ参考にしてください。

珪藻土リフォームをお得に行うには?

image

珪藻土リフォームを行ってくれる業者を自分で探して、複数の業者に見積もりを依頼するのはなかなか大変です。
そこで便利なのが、リフォームのポータルサイト「家仲間コム」です。
サイト上に珪藻土リフォームの概要を書き込むだけで、業者からの見積もりや提案が届きます。
見積もり依頼は匿名で行えるのでしつこい営業の心配もありません。

image

完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。

編集責任者プロフィール
編集者画像

編集責任者

家仲間コム編集部

プロフィール


利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
編集者画像

大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

関連するテーマの見積もり依頼

※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。