カーテンレールの取り付け方法|種類と価格も気になる
カーテンレール取り付けは、思いのほか大変です。カーテンレールを買ったはいいけれど、カーテンレール取り付けができなかったということもあります。カーテンレール取り付けには、下地などの知識も必要です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・カーテンレールのタイプは、「シングルカーテンレール」と「ダブルカーテンレール」の2つで、カーテンレールの種類には「機能性カーテンレール」と「装飾性カーテンレール」がある
・スーパーやホームセンターで売っているカーテンレールと、プロが使っているカーテンレールには、伸縮の有無や走行性に違いがある
・カーテンレール取り付け価格はおおよそ10,000円〜35,000円ほど
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カーテンレールのタイプ
シングルカーテンレール
カーテンを一枚だけ(一重吊り)取り付ける場合にカーテンレールをシングル付けにします。レース(薄手カーテン)の代わりにブラインドやローマンシェードなどを取り付ける場合、ドレープ(厚手カーテン)用にカーテンレールをシングルで取り付けます。
ダブルカーテンレール
一般的なカーテンレールタイプです。レース(薄手カーテン)とドレープ(厚手カーテン)を二重で取り付ける場合のタイプです。
カーテンレールの種類
機能性カーテンレール
機能を重視した一般的なカーテンレールを言います。カーテンレールでいう機能性とは、走行性の高さをいいます。つまり、機能性の高いカーテンレールはカーテンを開閉した時、スムーズに開け閉めができます。走行性が高いと、カーテンの開け閉めの際のカーテンへの負担が少なく、カーテンが長持ちするというメリットがあります。
素材はステンレスやアルミや鋼製で、シルバーやホワイトなどの色や木目柄のついたものがあります。価格は2mダブルカーテンレールで1,000〜10,000円くらいまで様々です。
装飾性カーテンレール
デザイン性を重視した金属製や木製のカーテンレールです。デザイン性のあるカーテンレールで、見栄えがよいカーテンレールをいいます。カーテンを取り付けるところがリングになっており、カーテンの走行性は機能性カーテンレールに比べ悪くなります。
装飾性カーテンレールのダブル付けの場合、レース側のカーテンレールに機能性カーテンレールを付ける場合が多いです。価格は2mダブルカーテンレールで3,000〜100,000円くらいまで様々です。
正面付けカーテンレール
カーテンレールを壁面に取り付けている、最も多いカーテンレールの取り付けタイプです。
天井付けカーテンレール
機能性カーテンレールを天井に取り付けるタイプです。
店頭のカーテンレールとプロのカーテンレール
スーパーやホームセンターで売っているカーテンレールと、プロが使っているカーテンレールは同じでしょうか?
店頭用カーテンレール
主にスーパーやホームセンターで売っているカーテンレールは「伸縮カーテンレール」です。1.1m〜2.0mの伸縮カーテンレールの場合は、1.1m〜2.0mまで伸び縮みします。つまり、カーテンレールを取り付ける窓サイズに合わせて伸縮するので、カーテンレールをカットする必要がありません。また、お店から持って帰るときに短くなっているので便利です。店頭用カーテンレールは部品も全てセットされているので、ややこしいこともなく安心なカーテンレールです。
店頭用カーテンレールのデメリットは、伸縮するため太いレール(アウターレール)と細いレール(インナーレール)のつなぎ目で段差ができるので、カーテンを開閉する場合にどうしても若干の引っ掛かりがあります。また、伸縮タイプの装飾性カーテンレールは、太いレール(アウターレール)と細いレール(インナーレール)の太さの違いがあるので、見た目で左右の太さが違います。
プロ用カーテンレール
カーテン専門店や内装業者が扱うカーテンレールは「工事用カーテンレール」です。これは伸縮しない一本もののカーテンレールです。伸縮カーテンレールのような引っ掛かりもなく、走行性が良いです。また、見た目もよく、様々なグレードや種類のカーテンレールがあります。
ただ、カーテンレールを取り付ける窓サイズに合わせてカットする必要があります。基本的に部品もバラで購入する必要があるので、必要部品数などの知識がないと必要数をそろえることができません。一般の人が取り付けるには、セットされた状態でないと難しいでしょう。
カーテンレールの取り付け方法
カーテンレールはビス(ねじ)で壁や天井に取り付けます。一般的な住宅の壁は「下地 ― 石膏ボード ― 壁紙 ― 室内」の構造になっています。カーテンレールを取り付けるビスは、下地につけなくてはなりません。下地のない石膏ボードに取り付けると、スカスカでビスがきかないため、カーテンレールの落下を招いてしまいます。カーテンレール取り付けの際、下地を探してカーテンレールを取り付けることが最も難しい点です。
カーテンレールの取り付け手順
1、下地をチェック
2、壁にブラケット(カーテンレールを支える部品)をビスで固定
3、カーテンレールをブラケットにセット
カーテンレールの取り付け位置
機能性カーテンレールと装飾性カーテンレールそれぞれの取り付け位置は、以下の通りです。
機能性カーテンレールの取り付け位置
横:窓枠から左右5cm〜10cm長く取り付けます。
高さ:下地や好みによりますが、窓枠から10cm〜15cmくらい上に取り付けます。
装飾性カーテンレールの取り付け位置
横:窓枠から左右15cm〜20cm長く取り付けます。
高さ:下地や好みによりますが、窓枠から10cm〜15cmくらい上に取り付けます。
DIYなら下地にご注意を
木造住宅なら窓枠の直上には下地が入っていることが多く、カーテンレールの取り付けはDIYでも比較的簡単に行うことができます。しかし鉄筋コンクリート造のマンションの場合は、窓枠の上に下地が入っているとは限らず、また壁の石膏ボードの固定もボンドで張り付けられているだけという場合もあり、下地探しに苦労することも多くあります。壁の下地がよくわからない場合は、窓枠に取り付けるのが安心です。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
カーテンレール取り付け価格
カーテンレール取り付けを業者さんに依頼すると、価格はどの位なのでしょうか?カーテン専門店などに問い合わせると、「カーテンレールの取り付けのみは承っておりません。」との回答もありました。多くのカーテン専門店は、カーテンレールとセットでのカーテンレール取り付け工事など、カーテンやカーテンレールの販売と合わせてカーテンレール取り付けを請けることが多いようです。
カーテンレールの取り付けだけを依頼した場合の価格を問い合わせると、多くの業者さんの回答はカーテンレール取り付け一箇所幾らではなく、職人さんの人工計算とのことでした。※人工(にんく:職人さんの一人あたりの時間での計算。職人さんの日当のような計算方法)
つまり、一箇所でも3箇所でも、カーテンレール取り付け価格は同じとのことです。一戸建ての場合、だいたい一日でカーテンレール取り付けが終わるそうです。
カーテンレール取り付け価格例
半日(1~5箇所) | 10,000円~25,000円 |
---|---|
一日(3~7箇所) | 20,000円~35,000円 |
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アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
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カーテンに合わせてレールも選ぼう
新しい家に引っ越したときには、まず最初に設置しなければならないのがカーテンですね。カーテンといえば、ナチュラル・スタイリッシュ・エレガントなどのインテリアに合わせた生地選びがありますが、カーテンレールもそれに合せることで、お部屋全体の統一感がぐっと高まります。カーテンを選ぶ際には、ぜひカーテンレールにも目を向けて、トータルでのコーディネートを楽しんでくださいね。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)