天井リフォームの際に知っておきたい、天井材の種類と特徴

天井リフォームの際に知っておきたい、天井材の種類と特徴

普段はあまり注目されませんが、天井をリフォームすると印象が大きく変わります。天井は自然に目に入ってしまうので、これを変えることで効果的に部屋の雰囲気を変えることができます。今回は天井の役割からリフォームのポイントまでを解説します。まずはこの記事のポイントを以下にまとめました。

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POINT この記事のポイント

・天井材の種類は「クロス」「塗装」「左官」「板張り」の4つ
・天井材にはそれぞれメリットとデメリットがある
・クロスを選ぶ場合は機能性を比較して選ぶのがおすすめ

天井の役割

天井にはどのような役割があるのでしょうか。すぐに思いつくのは雨、風をしのぐということかもしれませんが、実はそれだけではなく保温や断熱、吸音、調湿等の効果もあります。あらゆる面から家を守っているといえますね。

天井の効果は材質によって左右されます。例えば珪藻土の天井は、調湿効果があるため結露になりにくいものです。また、保温効果が大きいので、冷暖房による温度調節を長持ちさせます。このように材料ごとにそれぞれの特色があるのです。天井を見るときは色やデザインだけではなく、材料の特性にも着目して選ぶことで、より快適な部屋作りができるでしょう。

天井材の種類

天井材の種類

天井材にはいろいろな種類がありますが、大きくは上記の4つに分けられます。順番に見ていきましょう。

1.クロス

ビニールクロスビニールクロス(※画像はイメージです。)

クロスは天井材の中で一番ポピュラーなものと言えるでしょう。白のクロス張りの天井は、皆さんも一度は見たことがあるのではないかと思います。安価で多様な色やデザインがあるのが特徴です。また汚れ防止や抗菌等の機能に優れたクロスもあります。クロスは大きく4つの種類に分けられます。順に見ていきましょう。

1-1.ビニールクロス

塩化ビニール樹脂などのビニール素材に紙を裏打ちしたものですが、クロスの中では一番よく見かけます。柄をプリントしたものや、表面に凹凸のあるものなど、色やデザインが豊富にあり、値段も安価です。賃貸の部屋などに行くと、ビニールクロスを使っているものが大半であるかと思います。

注意点として、ビニールクロスは化学物質を含みます。そのため、アレルギーをお持ちの方は後述の織物クロスや紙クロスを選択する傾向にあるようです。

1-2.織物クロス

織物クロス織物クロス(※画像はイメージです。)

レーヨン、絹、麻などの布で作られたクロスであり、ビニールクロスが普及する前にはよく利用されていた素材です。吸湿放湿性に優れ、破れにくいという特性があります。厚みのあるものが多いため、断熱や遮音も期待できます。

織物ではありますが、ほつれが生じない織り方をしているため、鋭利なもので傷つけたとしてもほつれません。注意点としては汚れが付くと取れにくいこと、また商品価格や施工料が高めであることが挙げられます。

1-3.紙クロス

紙クロス紙クロス(※画像はイメージです。)

楮や再生パルプなどを原料にした紙にプリントや凹凸で模様をつけ、裏打ち紙を貼り合わせて作られます。海外商品も多く、色彩や柄が鮮やかなものも充実しているのが特徴。部屋全体が暖かい印象になりますし、ビニールクロスにアレルギーを持つ方でも安心して選択することができます。注意点としては、値段が高めであること、擦れに弱いことが挙げられます。

1-4.その他

珪藻土壁紙、無機質壁紙(漆喰など)、木質系壁紙など、クロスでありながらそれぞれの材料の質感を味わうことができます。例えば珪藻土であれば、珪藻土の仕上げをクロスの上に施すことで、簡単に珪藻土壁の雰囲気を出すことができます。本物と比べると若干の違いはありますが、値段も抑えられるというメリットがあります。

機能性クロスと利用例

クロスには機能が付いているものが多いです。クロスに付随した機能として、代表的なものを挙げてみましょう。

・表面の強化(ペットなどにも対応)
・防カビ
・吸放湿
・汚れ防止
・消臭
・抗菌・抗ウィルス、抗アレルゲン
・マイナスイオン
・防水
・蓄光

例えば子供部屋であれば、汚れ防止、表面の強化を施すと安心です。キッチンなどの水回りには、防カビ、消臭、防水、汚れ防止などを選択すると効果的でしょう。また寝室には蓄光を利用すれば、電気を消した後もしばらくムードのある部屋を演出することができるでしょう。

2.塗装

天井の塗装は、比較的やりやすいことからDIYでも取り組む方が段々増えているようです。塗料を刷毛やローラーで天井に塗っていきます。また、壁紙の上から塗ることのできるタイプもありますので、壁紙が汚れてきたら塗装するということも可能です。一般的には、天井からの光の乱反射を抑えるために艶消しの塗料が用いられることが多いです。

3.左官

珪藻土や漆喰などの材料をコテで塗って仕上げる方法です。クロスが普及してきたこともあり、左官で仕上げるやり方は段々減ってきているのが現状です。代表的なものを順に見ていきたいと思います。

3-1.珪藻土

珪藻土珪藻土(※画像はイメージです。)

海底の植物性プランクトン、珪藻の化石が原料で、二酸化ケイ素を主成分とします。吸放湿能力がもっとも優れており、冷暖房の効果が長持ちします。また七輪等の素材に使われていることもあり、耐火性も抜群です。厚くザラットした質感が特徴で、塗り方によっていろいろな表情を出すことができます。注意点としては、汚れやすく掃除をしにくいこと、擦れに弱いことが挙げられます。

3-2.漆喰

漆喰漆喰(※画像はイメージです。)

消石灰を主原料とし、外壁や堀などにも使われてきた材料です。白だけではなく、さまざまな色のものがあります。材料にわらを混ぜたものや、わざと塗り跡を残すなど、いろいろな表情を見せることが可能です。防カビ、吸放湿、防火性、防音等の効果があります。注意点としては、手間がかかる分工期が長くなることと、地震などの揺れでヒビが入りやすいことです。

3-3.じゅらく

じゅらくじゅらく(※画像はイメージです。)

和室でよくつかわれる工法で土に麻、藁、紙などを細かくしたものと砂、水を混ぜて塗っていきます。混ぜる土の種類を変えることによってさまざまな色合いを出すことができます。昔から使われている工法であり、歴史的建造物でもよく見られるものです。吸放湿、防火性、防音等の効果がありますが、擦れに弱く補修しにくい点には要注意。工期が長く、地震の際にヒビが入る点も弱点として挙げられます。

4.板張り

板張り caprion:板張り(※画像はイメージです。)

自然の風味を出したい場合は、板張りを選択肢に入れると良いでしょう。いろいろな種類の木材から選ぶことができます。床と合わせてみたり、壁はクロスにして天井だけ板張りにしてみたりと、さまざまなデザインも考えられます。天井が板張りであると、木の家という暖かい雰囲気が出るのがうれしいですね。クロスと違って汚れたら張り替えることができない点には要注意です。

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天井と一口にいってもさまざまな材料があり、それぞれ特徴があるということが分かりました。部屋の雰囲気や用途に合わせて選べるのはとてもうれしいものですね。ぜひ自分好みの天井を探してみてください。

天井リフォームをご検討の方は、まず見積もりを依頼しましょう。しかし、天井リフォームに対応している業者さんを探すのは意外と大変です。リフォーム一括見積もりの家仲間コムでは、希望する工事の内容を書き込むだけで、地域の業者さんから見積もりや提案が届きます。匿名で利用できるので、後にしつこく営業される心配もありません。利用は無料なので、お気軽にご利用ください。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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