カーポートの日除け対策を考える|屋根ふき材とサイドパネルで工夫しよう
カーポートには日よけ効果のある屋根材や日よけ用のサイドパネルを設置しておくと、大切なお車を強い日差しから守ることができます。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。
POINT この記事のポイント
・カーポートの屋根ふき材は、「ポリカーボネート板」「熱線遮断ポリカーボネート板」「熱線遮断FRP板」の3種類が主流
・日焼け効果の高いカーポートを製造している国内人気メーカーは「YKKap」「三協アルミ」「LIXIL」の3社
・カーポートの日よけをDIYで製作した場合には、メーカーによる本体の保証や設置業者のアフターサービスが受けられなくなるため注意が必要
目次 [ 非表示 ]
日よけ効果のあるカーポートの屋根ふき材
最近のカーポートの屋根ふき材は下記の3種類が主流になっています。上記の屋根ふき材のUVカット率はどれも約100%で、3種類に違いはありません。
1. ポリカーボネート板
出典:カーポート「レイナポートグラン シリーズ」|YKKap
カーポートの屋根ふき材として最も多く採用されているのが「ポリカーボネート板」です。ポリカーボネート板には下記のような特徴があります。
・耐衝撃性がある
・高い耐久性
・温度変化による歪みなどの変形が少ない
・紫外線カット率が高い
ポリカーボネート板の色による「全光線透過率」と「熱線カット率」の参考値は下記です。
全光線透過率 (明るさの目安、値が大きいほど明るい) |
・透明ブラウン調:約49% ・透明ブルー調:約31% ・すりガラス調:約83% |
熱線カット率 (値が大きいほど温度上昇しにくい) |
・透明ブラウン調:約34% ・透明ブルー調:約37% ・すりガラス調:約20% |
2. 熱線遮断ポリカーボネート板
ポリカーボネート板に「熱線遮断加工」を施したものが「熱線遮断ポリカーボネート板」です。カーポートの下の温度上昇を防いでくれるため、真夏でも車内の温度が上がりにくくなります。日よけ効果が高く、体感温度はポリカーボネート板よりも低くなるのが特徴です。
熱線遮断ポリカーボネート板の色による「全光線透過率」と「熱線カット率」の参考値は下記です。
全光線透過率 (明るさの目安、値が大きいほど明るい) |
・すりガラス調ブルー系:約17% ・すりガラス調クリア系:約80% |
熱線カット率 (値が大きいほど温度上昇しにくい) |
・すりガラス調ブルー系:約52% ・すりガラス調クリア系:約36% |
3. 熱線遮断FRP板
「熱線遮断FRP板」は、熱線遮断ポリカーボネート板よりもさらに熱線をカットしてくれるため、カーポートの下の体感温度が低くなります。熱線遮断FRP板の色による「全光線透過率」と「熱線カット率」の参考値は下記です。
全光線透過率 (明るさの目安、値が大きいほど明るい) |
すりガラス調グレー系:約30% |
熱線カット率 (値が大きいほど温度上昇しにくい) |
すりガラス調グレー系:約70% |
3つの中では最も高性能ですが、費用もかなり高額になります。
カーポートのサイドパネルも日よけ効果あり!
出典:カーポート「カムフィエース」|三協アルミ
カーポートは基本的に屋根ふき材と柱で構成されており、それ以外の部材はオプションで取り付けが可能です。サイドパネルもオプションのひとつで、屋根ふき材と同じくポリカーボネート板でできているため紫外線カット率は約100%、さらに熱線遮断タイプを選べばカーポート下の温度上昇を防いでくれます。サイドパネルは、隣家の視線が気になる場合にも効果的です。
一つだけ注意点として、風の影響を受けやすいので安全のためにもサポート柱を取り付けておきましょう。
日よけ効果の高い新発売のカーポート3選
カーポートの3大メーカー「YKKap」「三協アルミ」「LIXIL」の新商品をご紹介します。「ポリカーボネート板」と「熱線遮断ポリカーボネート板」の2つの費用目安を一覧にしていますのでご参考になさってください。メーカー希望価格ですので高いですが、実際には施工業者さんによって大幅割引をしてもらえることのほうが多いです。
関連記事:カーポート設置費用の見積もりの見方|割引率以外にアフターサービスも比較しよう
エフルージュ FIRST(ファースト) シリーズ|YKKap
出典:カーポート「エフルージュ FIRST(ファースト) シリーズ」|YKKap
YKKapのカーポート新商品「エフルージュ FIRST(ファースト) シリーズ」です。カラーバリエーションが豊富なので、インテリアに合わせやすいのが特徴です。長さと高さのサイズ展開は3つです。
屋根ふき材 | 費用目安 |
---|---|
ポリカーボネート板 | 約253,900円~ |
熱線遮断ポリカーボネート板 | 約261,600円~ |
サイドパネルをオプションで取り付ける場合は、下記の追加費用がかかります。
サイドパネル材 | 費用目安 |
---|---|
ポリカーボネート板 | 約124,400円~ |
熱線遮断ポリカーボネート板 | 約127,700円~ |
スカイリードZ|三協アルミ
出典:カーポート「スカイリードZシリーズ」|三協アルミ
三協アルミの「スカイリードZ」は新発売のカーポートで、中桟のない構造の屋根のスタイリッシュなデザインが特徴です。
屋根ふき材 | 費用目安 |
---|---|
ポリカーボネート板 | 約500,100円~ |
熱線遮断ポリカーボネート板 | 約511,600円~ |
サイドパネルをオプションで取り付ける場合は、下記の追加費用がかかります。
サイドパネル材 | 費用目安 |
---|---|
ポリカーボネート板 | 約140,200円~ |
熱線遮断ポリカーボネート板 | 約147,100円~ |
フーゴ|LIXIL
出典:フーゴ|LIXIL
LIXILのカーポート「フーゴ」シリーズは、ワンボックスやRV車にも対応できる高さが設定されており、さらに異形敷地にも対応できる加工性の良さが特徴です。
LIXILの屋根ふき材は、熱線を「遮断」ではなく「吸収」することによって、熱線をカットする「熱線吸収ポリカーボネート板」が採用されています。どちらも高性能で、一般の方にとっては大きな違いは感じないでしょう。
屋根ふき材 | 費用目安 |
---|---|
ポリカーボネート板 | 約256,900円~ |
熱線吸収ポリカーボネート板 | 約263,900円~ |
サイドパネルをオプションで取り付ける場合は、下記の追加費用がかかります。
サイドパネル材 | 費用目安 |
---|---|
ポリカーボネート板 | 約84,600円~ |
熱線吸収ポリカーボネート板 | 約86,000円~ |
カーポートの日よけをDIYで造る時は要注意!
カーポートの日よけをDIYで製作しようと思えば可能ですが、注意点があります。カーポートにはメーカーによる本体の保証と設置業者のアフターサービスによる保証がありますが、DIYで手を加えてしまうと保証が受けられなくなります。
カーポートは強度を高めているとはいえ、台風などの災害には弱い一面があります。万が一破損してしまった場合には、保証が受けられないと修理費用および交換費用が全額自己負担になります。
関連記事:物置にできる台風対策は?収納品を守るだけでなく近隣住宅への被害も食い止めましょう!
また、自然災害によるカーポートの破損は火災保険によって修理費用が無料になることがありますが、DIY施工の場合は保険が適用されないことも。
関連記事:カーポートを修理したい人必見!保険適用できるカーポートの修理事例
DIYでの日よけ施工は費用は安く抑えられますが、万が一の場合の保証がないことも頭に入れておきましょう。
日よけ効果の高いカーポートをお得に設置するには?
日よけ効果の高いカーポートをお得に設置するには一括見積りが便利です。カーポートを設置する費用は高額になりやすいですが、カーポート本体は業者さんによって大きな割引がある場合が多いです。
家仲間コムの見積もりサイトには約1000社の登録業者さんがいて、いろんな依頼に対応できるのが魅力です。また、匿名・無料で見積もり依頼ができるのでしつこい勧誘などもありません。
カーポートの設置費用見積もりを無料でしてみる
完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
関連するテーマの見積もり依頼
玄関、駐車場付近の塀 | ¥100,000 ~ ¥170,000 |
---|---|
カーポート撤去 | ¥40,000 ~ ¥198,000 |
駐車場の入口を高くできればしたい(未使用のシャッターを外す) | ¥90,000 ~ ¥170,000 |
「ダイケン サイクルスタンド KS-F286」の設置工事 | ¥13,000 ~ ¥55,000 |
玄関リフォーム | ¥560,000 ~ ¥670,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。