カーポートの設置・交換費用はどのくらい?工事の種類も解説
愛車を守るためには、カーポートの設置・交換はとても大切です。今回は、カーポートの設置・交換にかかる実際の費用を、工事の種類などと交えて紹介していきます。立派な車を守るためにもしっかりチェックしてみてください。まずはこの記事のポイントをまとめました。
POINT この記事のポイント
・カーポートのメリットは雨や風、雪などの外的要因から大切な車を守ってくれる
・カーポートの設置・交換にかかる標準工事費用目安は約40,000円〜
・標準工事費に含まれない工事にはカット費、ハツリ工事、土の処分費などがある
・カーポートの交換は処分費など含めて約25万円~
目次 [ 非表示 ]
カーポートの必要性とは?
マイホーム、そしてマイカーにあこがれを抱く方は少なくはないと思います。しかし一方で、自分たちの家と車はしっかりしたものがあるけれど、肝心の「車の家」がぼろぼろだ…という方、いらっしゃいませんか?
いくら良い家に住んでいて、良い車に乗っていても、それらを大切に保管できなければ、持つ意味はあまりないと思います。特に車を日頃守るためには、カーポートの設置・交換は断然大切になってくるのです。まずは基本的な、カーポートについての説明からしていきましょう。
カーポートと一概に言っても、いろいろな形状であったり、大きさのものがあります。
カーポートの設置に関していうと、一番のメリットとしては、雨、風、雪などの天候による外的要因から大事な車を守ってくれるという点があげられます。
そうすると、家においているときは汚れが付くことが減りますので、洗車の回数を減らすことができますし、使用するカーポートの屋根材によっては、強い日差しから車を守ってもくれます。具体的なカーポートの屋根材は以下の通りです。
1. ポリカーボネート板
まずは機能性が高いポリカーボネート板という屋根材からご紹介しましょう。ポリカーボネート板は、カーポートやテラスの屋根、窓ガラス、温室などでよく使われています紫外線もカットしてくれるほか、耐候性に優れていて、長時間使用していても、変質や変色があまり見られないことから、割れにくい丈夫な素材ともいえます。
2. 防汚タイプ屋根版
その名の通り、汚れが付きにくい技術を搭載している屋根材です。汚れの原因ともなる有機物を太陽光による光触媒で分解し、それらを雨水によって流すことで、カーポートの汚れ発生を防ぎます。また、カーポト自体にも様々な種類があります。
平坦な物、勾配がついている物、アーチ形の物など、デザイン性と機能性をうまく照らし合わせて選んでみることをおすすめします。また、使用する車の台数によっても、カーポートは変わってきますよね。多いのが大体1~2台、あるいは3台分おけるスペースがほしい、という方だと思います。
台数に関しては、自分の今の車の保有数や、スペースの問題、または将来増えることなどを考えて、慎重に選んでみたほうがいいかと思います。
カーポートの設置・交換にかかる費用とは?
次に、カーポートの設置・交換にかかる費用についてご紹介していきます。カーポートの設置工事の際、標準工事費、あるいは標準組み立て費などとと呼ばれる、一般的に最低限含まれる工事内容があります。
それが、設置のための穴あけ、基礎工事、組み立て、屋根の取り付けまでを指します。大体この工事の相場が40,000円~展開している業者が多いです。もちろん、使用するカーポートの種類などから、総工事費は変わってきますので注意してください。
では、この標準工事費に含まれない工事とは何なのか?具体的にいえば、カーポート自体のカット費であったり、ハツリ工事、土の処分費や運搬費、車両費などがあげられます。具体的に見ていきましょう。
1. カーポート本体のカット費
まずはカット費から、これには数種類方法があります。横幅を狭めるためにカットする、奥行きをカットする、または斜めにカットするなど、カットに関していえばわがままは通りやすいかもしれません。
設定してあった車庫スペースに、おさまらなかった分は、奥行きなり間口なりをカットすることができるので、あとからでも判断することができます。大体一か所あたり6,000円~ほどで承ってくれる業者が多いです。
2. ハツリ工事
カーポートを設置する際、柱を立てる必要があります。これは、カーポートの設置予定地が土であれば問題はなく、この工事費は標準工事費に含まれるのですが、問題は下地がコンクリートである場合です。
その際、コンクリートに穴をあけて、柱を設置するための準備をする工程をハツリ工事といいます。一か所ごとに約3,000円~費用が掛かりますので、設置場所はよく業者の方々と話し合って慎重に決めましょう。
3. 土の処分費
カーポート設置の際、実は見落としがちなのがこの土の処分費です。土だからって、自分たちで簡単に処分できる・・・というのは実は甘い考えなのです。カーポートを丈夫に設置するために、柱を立てるための穴は、結構しっかり目にほります。したがって、そこからは大量の土や石が出てきてしまうのです。
設置する柱の数によっても量は違いますが、大体柱一本につき土嚢袋4~5個分にまで及びますので、処分は大変なものとなります。きちんと業者に処分を頼みましょう。その際、大体約5,000円~処分費がかかることが多いです。
カーポート設置に実際にかかる費用の目安
最後に、カーポートの設置に実際にかかる費用を見ていきましょう。カーポート自体の価格は、もちろんさまざまです。安いものなら10万円前後で購入することができますし、高価なものなら100万円近くするものもあります。使用用途に注目して、機能性と数、デザインで決めていくといいでしょう。
そうしますと、先ほど紹介したもろもろの工事費含めて、大体15万円~でカーポートを設置することができます。カーポートの交換でしたら、処分費などかかりますので、大体25万円~ほど見たほうがいいかと思います。
また、カーポートだけでなく、カーゲートを設置したり、オプションをつけるともちろん費用はグンと上がります。先ほどもあげましたが、設置予定地がコンクリートで舗装されている場合はハツリ工事費がかかりますし、既存のブロック塀や、他障害物を取り壊してカーポートを新規に設置する場合は、高額で大掛かりな工事となることもありますので、きちん話し合って費用は決めましょう。
まとめ
いかがでしたか?車を買ったはいいけれど、置く場所がない…もしくは壊れてしまっていて、雨風の影響を受けてしまっている、そんな方は、きちんとカーポートの設置・交換を計画しましょう。大事な車を長く使うために、ぜひともカーポートの設置・交換を検討してみてください。
外構工事でイメージアップしよう
カーポートの設置は外構工事の専門分野ですが、もしお庭や門塀などの工事もお考えなら、この際まとめて工事をすれば割安になるかもしれません。リフォーム工事のコストダウンの王道は、「関連する工事はまとめて行う」ということです。外構工事を一新すると、外から見た家の印象をガラッと変えることができます。これを機会に、ぜひ家全体の外観イメージをデザインされてみてはいかがでしょうか。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)
カーポート設置・交換をお得に行うには?
カーポート設置・交換を行ってくれる業者を自分で探して、複数の業者に見積もりを依頼するのはなかなか大変です。そこで便利なのが、リフォームのポータルサイト「家仲間コム」です。サイト上にカーポート設置・交換の概要を書き込むだけで、業者からの見積もりや提案が届きます。
見積もり依頼は匿名で行えるのでしつこい営業の心配もありません。
カーポート設置・交換の見積もりを匿名で一括依頼してみる
完全無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
家仲間コムなら
\業者の手数料が無料だから安くなるかも!/
一般的に業者さんがサイトに支払う成約手数料
(売上の約10〜20%)が家仲間コムではかかりません。
業者さんを匿名で探してみる
アールイーデザイン一級建築士事務所代表。
住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。
著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)
【保有資格】
- 一級建築士(登録番号:第331817号)
- 既存住宅状況調査技術者(証明書番号:第02201400260号)
- 住宅性能評価員(終了証番号:第02170424号)
- インテリアコーディネーター(登録番号:011961A)
- 福祉住環境コーディネーター2級(証書番号:05201851)
- 震災建築物応急危険度判定士(認定番号:730220552)
【所属】
- アールイーデザイン一級建築士事務所:代表
- JIO|株式会社日本住宅保証検査機構:検査員 及び 評価員
- 三井ホーム株式会社:リフォームプランナー
noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note
利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。
大永 和弘 (おおなが かずひろ)
大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。
関連するテーマの見積もり依頼
玄関、駐車場付近の塀 | ¥100,000 ~ ¥170,000 |
---|---|
カーポート撤去 | ¥40,000 ~ ¥198,000 |
駐車場の入口を高くできればしたい(未使用のシャッターを外す) | ¥90,000 ~ ¥170,000 |
「ダイケン サイクルスタンド KS-F286」の設置工事 | ¥13,000 ~ ¥55,000 |
玄関リフォーム | ¥560,000 ~ ¥670,000 |
※価格はこの依頼での一般的な価格相場です。
カーポートは面積にご注意を
大切な車を守るために、屋根付きのカーポートがあったらいいですよね。しかし、屋根をかけると「建築物」となるため、建築基準法によって面積の制限を受ける可能性があります。また、お住まいの地域によっては、着工前に確認申請が必要になる場合もあります。その土地に応じて面積の上限が定められていますので、上限を超えて違法建築となってしまわないよう、事前にしっかりプロに相談しておきましょう。
監修者:高橋 みちる(一級建築士)