鉄筋コンクリート住宅は安い?鉄筋コンクリート住宅の坪単価価格を徹底比較

鉄筋コンクリート住宅は安い?鉄筋コンクリート住宅の坪単価価格を徹底比較

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鉄筋コンクリートの住宅づくりにはどの程度の費用が発生するのか気になるところです。木造住宅より高いと言われているRC造住宅ですが、本当に高額なのでしょうか。さっそくですが、この記事で説明している内容の結論は以下の通りです。

POINT この記事のポイント

・鉄筋コンクリート住宅の坪単価は高いが、法定耐用年数は34年と長い
・耐用年数1年あたりの坪単価でみると、木造住宅で2.5万円、鉄骨造住宅で2.1万円、鉄筋コンクリート住宅で1.7万円
・長い目で見ると鉄筋コンクリート住宅のコスパがもっとも良い

鉄筋コンクリートの坪単価は高い?

鉄筋コンクリート住宅はそのデザイン性機能性などで、最近は特に人気の工法です。従来はマンションやビルなど中規模以上の建物に鉄筋コンクリート造は用いられていましたが、最近は一般家庭が鉄筋コンクリート住宅を建築することも珍しくありません。

しかし、鉄筋コンクリート住宅の坪単価は、木造住宅の坪単価価格などに比べるとやはり高い現状があります。鉄筋コンクリート住宅を諦める理由として、最も多い理由がその「価格」です。ですが、鉄筋コンクリート住宅の価格は本当に高いのでしょうか?
 

工法別の住宅坪単価の価格をチェック

住宅には木造住宅や鉄骨造住宅や鉄筋コンクリート住宅など、様々な工法で建てられた住宅があります。住宅の坪単価の価格もそれぞれです。

構造別の坪単価価格とは

構造別の坪単価価格

建築会社やグレードなどにより坪単価には開きはありますが、一般的な坪単価の価格帯は上記のグラフのようになります。やはり一般的には、鉄筋コンクリート住宅の坪単価の価格が最も高くなります。

鉄筋コンクリート住宅は本当に高いか?

住宅には寿命があります。 一般的に木造住宅の場合、30年前後で建て替えるケースが多いです。鉄筋コンクリート住宅は非常に強いので、もちろん寿命は長くなります。

新築時の坪単価だけをみると、鉄筋コンクリート住宅の価格は高いですが、寿命を考慮するとどうでしょうか?

住宅法定耐用年数から見る価格

構造別の住宅法定耐用年数

上のグラフは住宅の構造別に法律で定められている耐用年数です。法定耐用年数では、木造住宅が22年、鉄骨造住宅が34年、鉄筋コンクリート住宅が47年と定められています。

先に紹介しました坪単価参考価格の中間値

・木造住宅の坪単価は55万円
・鉄骨造住宅の坪単価は70万円
・鉄筋コンクリート住宅の坪単価は80万円

上記を法定耐用年数割ってみると、一年あたりの坪単価を算出することができます。そうするとどうなるでしょうか。以下、見ていきましょう。

耐用年数1年あたりの坪単価価格

坪単価平均価格(中間層)住宅法延耐用年数

耐用年数1年あたりの坪単価は、 
・木造住宅で2.5万円
・鉄骨造住宅で2.1万円
・鉄筋コンクリート住宅で1.7万円
となります。

鉄筋コンクリート住宅の単年坪単価は、木造住宅の単年坪単価よりもなんと32%も安いのです。つまり、長いスパンで考えると鉄筋コンクリート住宅が最も安くなる計算です。

木造住宅を30年後に建て替えるのと、鉄筋コンクリート住宅を建てて60年建て替えないのでは、鉄筋コンクリートの方が大幅に安くなります。 仮に鉄筋コンクリート住宅で一度大規模リフォームを行っても、鉄筋コンクリート住宅の方がトータル価格は安くなるでしょう。

監修者コメント
監修者画像

建物を長持ちさせるために、メンテナンスしよう!

鉄筋コンクリート造の建物は、長寿命だから結果的にコストが安いということなんですね。
そういうことなら、しっかりとメンテナンスをしてさらに寿命を延ばせれば、よりコストパフォーマンスをよくすることができますね。
これは建物の構造によらず、木造や鉄骨造にも共通して言えることです。ぜひ建物に応じた適切なメンテナンスを施し、寿命を延ばして、「結果的に安くなった!」といえる家づくりを目指してみてくださいね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

鉄筋コンクリート住宅が長持ちする理由

鉄筋コンクリート住宅が長持ちする理由

180mm厚の壁式構造

鉄筋コンクリート住宅には、木造住宅を大幅に上回る外力に対する強さがあります。中でも鉄筋コンクリート壁式構造は、壁・床・天井の6面体(ダイアフラム)全体を鉄筋コンクリートで構成。面全体で地震や台風などの外力を受け止めるため強度的にも最も優れていると評価されています。

継ぎ目のない構造

鉄筋コンクリートの構造鉄筋コンクリートの構造(※画像はイメージです。)

住宅の基礎は建物の荷重を支え、不同沈下を防ぎ、台風や地震などの力を大地に分散させる重要な部分です。鉄筋コンクリート住宅では建物と一体化した鉄筋コンクリート造基礎を採用。一般的な木造住宅基礎を大幅に凌ぐ鉄筋量が使われるため、構造的に強固になります。

しかも木造は布基礎(帯状の基礎)が主流なのに対して、ベタ基礎で継ぎ目がない構造なので四方からの力にもしっかり対応します。継ぎ目のない構造が、外力を分散するので耐震性などに優れています。

基礎鉄筋をしっかり使用

鉄筋が十分に使われた住宅CG(※画像はイメージです。)

鉄筋量は一般木造住宅の10倍使われています。しっかり密に敷き込んだ鉄筋が強固な基礎のヒミツです。

基礎・躯体一体構造

基礎と躯体が箱のように一体となったモノコック構造。面全体で地震や台風などの外力を受け止めるため、強度的に最も優れています。

コンクリート構造体

180mm厚のコンクリートで躯体が造られているため、鉄筋コンクリート住宅は、家まるごと耐火構造です。火災に対する安全性は一般木造などとは圧倒的に違います。また、耐火構造であることで、都市部の防火地域にも建築が可能です。

180mm厚のコンクリートと54mm厚の断熱材で内外の音も遮断。交通量の多い道路に面していても、深夜の住宅街の静けさを保ちます。

発砲断熱材

54mm厚の発砲断熱材により優れた断熱性能を発揮。快適で、しかも経済的な省エネ空間をつくります。

高断熱複層ガラスサッシの使用

高断熱複層ガラスサッシを使用することで高い省エネ効果が得られるとともに窓の不快な結露を抑えます。また、複層ガラスサッシは遮音性も優れています。

一体型壁構造

コンクリートと断熱材を一体化し、空気層のない構造のため、躯体を痛める要因の壁体内結露や、健康に害を及ぼすカビやダニの発生もありません。

監修者コメント
監修者画像

長く住む家は、耐震性能と断熱性能をしっかり備えよう

家の寿命が5年以上も持つなら、住んでいる間にリフォームをすることもあるでしょう。
壁紙やフローリングなどの内装、キッチンやユニットバスなどの設備機器類は、比較的簡単にリフォームすることができます。
ところが、家の基本性能である耐震性能や断熱性能というのは、リフォームで後から性能を上げようとすると、思った以上に費用が掛かってしまうのです。
後から変えることが難しい耐震と断熱性能は、ぜひ新築時にしっかりと備えておきたいですね。

監修者:高橋 みちる(一級建築士)

長く住み続けられる家が結局安い

坪単価価格30万円の家でも、二十数年程度しか住めないとなると、決して安くありません。建て替えの費用どころか、さらに解体費用などが必要になってしまいます。

また、廃材などを考えると環境にもよくありません。どうしても目先の安さにとらわれてしまいがちですが、しっかりと耐用年数を考慮しましょう。

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鉄筋コンクリート住宅の家づくりをご検討の方は、まず見積もりを依頼しましょう。しかし、さまざまな業者さんが存在するため、探すのは意外と大変です。

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監修者プロフィール
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一級建築士

高橋 みちる (たかはし みちる)

WEBサイト


アールイーデザイン一級建築士事務所代表。

住宅業界で新築・リフォームの営業・設計・現場監理などを経験。
これまで3000件以上の現場を見ながら、「永く、快適に住み続けるためにはどうしたらいいのか?」を常に探求し続け、リフォーム提案を行っている。
また、現在は執筆活動や企業向けの社員研修、一般向けの講演会なども全国各地にて実施。

著書「やらなければいけない一戸建てリフォーム」(自由国民社、2020年7月発売)

【保有資格】

【所属】

noteにてリフォームに関するお役立ち情報を発信中!
高橋みちる|リフォームコンサルタント|note

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家仲間コム編集部

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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