羊毛断熱材は天然ならではの優れた断熱材!メリット・デメリットや費用目安
住宅内で夏も冬も快適に過ごすためには、断熱性を高めておくことが大切です。
断熱材にもいろいろな種類がありますが、今回は羊毛で作られた断熱材をご紹介します。
天然素材ならではの安心感やウールが持つ暖かさをぜひ体感してみてください。
羊毛で作られた断熱材
一般的な断熱材というと、「繊維系」「発泡プラスチック系」「天然素材系」の3種類があります。
代表的な素材は下記一覧の通りです。
断熱材の種類 | 素材 |
---|---|
繊維系(無機系) | ・グラスウール ・ロックウール |
繊維系(木質繊維系) | ・セルロースファイバー ・インシュレーションボード |
発泡プラスチック系 | ・押し出し発泡ポリスチレン ・ビーズ法ポリスチレン ・ウレタンフォーム ・高発泡ポリエチレン ・フェノールフォーム |
天然素材系 | ・羊毛 ・炭化コルク |
天然素材系の断熱材の一つに羊毛で作られた断熱材があります。
羊毛断熱材のメリット
羊毛断熱材のメリットは下記の5つです。
・高い断熱性
・調湿効果
・省エネ効果
・耐久性
・吸音性
順番に詳しく見ていきましょう。
1. 高い断熱性
羊毛から作られる羊毛断熱材は、セーターなどに使用されるウールと同じ素材です。
出典:羊毛断熱性ウールブレス|ITN JAPAN
商品価格:22,000円~(約3坪分)
ウールのセーターは一枚で着てもとても暖かく、多くの方が着たことがあるのではないでしょうか。
ウールは、2種類の細胞からできており、それぞれの成長スピードが異なるためにねじれた繊維となるのが特徴です。
断熱材は、空気の層を作ることで外からの冷気を室内に伝えず、室内の暖かい空気を逃がさないという役割がありますが、羊毛断熱材はこの繊維のねじれがあるために空気を留めることができるので高い断熱性を発揮します。
2. 調湿効果
羊毛は繊維質が生きていますので、自然素材ならではの調湿効果を発揮します。
そのため、湿度が高い日には羊毛が吸湿をし、乾燥した日には中に溜めこんだ湿気を放出して自然と調湿を行う機能があります。
現代の住宅は高気密高断熱住宅が主流となっていますので、調湿効果のある住宅建材はとても重要です。
人間の体は乾燥していても湿度が高すぎても不調の原因となりますので、常に快適な湿度調整機能があると、健康的に生活することができます。
3. 省エネ効果
住宅の断熱性が低いと、夏はエアコンを入れても涼しくならず、冬は暖房を入れてもなかなか暖まらないという冷暖房効率が落ちる原因となります。
羊毛断熱材でしっかり断熱していれば冷暖房効率がアップするので光熱費の削減になり、無駄な冷暖房エネルギーを使わず省エネにつながります。
4. 耐久性
ウール素材の衣類やウールカーペットなどが長く愛用されていることからもわかる通り、羊毛は大変耐久性の高い素材です。
また、羊毛は耐水性も高いため日本のような高温多湿の風土との相性が良く断熱材としても寿命が長い素材です。
出典:羊毛断熱材サーモウール|COSMO PROJECT
商品価格:約50,000円~(約3坪分)
住宅建材で気になるのが火災に備えた防火性の高さですが、羊毛は実は難燃性の素材で、万が一火災が起こった場合でも延焼しにくい材質です。
防火構造個別認定を受けている羊毛断熱材もあります。
5. 吸音性
住宅で気になるのが近隣への騒音問題です。
吸音性は音の単位を表すヘルツで試験を行いますが、羊毛断熱材は高い吸音性が実証されています。
ピアノなどの楽器をされる方や、シアタールームで大音響で映画を楽しみたい方にも安心です。
羊毛断熱材のデメリット
羊毛断熱材のデメリットは下記の2つです。
・施工費用が高い
・取扱い業者が少ない
1. 施工費用が高い
羊毛断熱材は天然素材のため、どうしても施工費用が高くなってしまいます。
羊毛断熱材の単価は、1㎡あたり2,000円~が目安です。
例えば10帖の部屋の天井と床は約60㎡ですが、羊毛断熱材だけの費用は約12万円~かかります。
2. 取扱い業者が少ない
一般的に採用される断熱材は「繊維系」または「発泡プラスチック系」が多いため、羊毛断熱材を取り扱う業者さんは多くはありません。
その代わり取扱いのある業者さんは施工経験がありますので、安心してお任せすることができます。
羊毛断熱材を採用するなら窓や玄関ドアの断熱材も高めておこう!
せっかく費用がかかる羊毛断熱材を採用したなら、窓や玄関ドアも断熱性の高い商品を採用しておくのがおすすめです。
というのも、住宅内の暖かい空気の約58%が窓などの開口部から逃げていきます。
そのため窓や玄関ドアの断熱性もとても重要なのです。
羊毛断熱材を取り扱う業者を探すには?
羊毛断熱材を取り扱う業者を探すには一括見積りが便利です。
依頼内容を入力すると業者から連絡が来て、訪問見積りや電話見積もりをしてもらえます。
取扱い業者によって多少価格も異なりますし、丁寧な施工をしてもらうためにも過去の施工事例なども詳しく聞いてみると安心です。
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