防犯対策リフォームを考える|内容と費用の関係は?

防犯対策リフォームを考える|内容と費用の関係は?

空き巣などの侵入犯罪の件数は、年間約12万件にものぼるといわれています。これは、4分に1件の侵入犯罪が起こっているということになります。大切な住まいを狙われないために防犯対策リフォームをしっかりと行うことが重要です。この記事で詳細を説明していきますが、まずはこの記事で紹介している内容の結論を簡単に記載します。

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POINT この記事のポイント

・防犯対策が必要な住まいは案外多いため、まずは自分の住まいが十分な防犯対策をされているのかチェックすることが大切
・特に防犯すべき場所は窓、玄関、エクステリアの3点
・防犯対策グッズは、見た目や使いやすさ、物持ちの良さも意識して選ぶのがおすすめ

防犯対策リフォームが必要な家

防犯対策リフォームが必要な住まいは、実は少なくないものです。まずは、自分の住まいが十分な防犯対策をされているかチェックしてみましょう。

■建物の設計時に防犯についての計画が行われていない
特に古い住宅などでは、近年増加し続ける侵入犯罪に対応するだけの防犯計画になっていない場合が多いため、防犯対策リフォームが必要です。

■立地条件などにより周囲からの見通しが悪い
見通しが悪いと侵入犯が容易に侵入しやすくなってしまうため、防犯対策リフォームが必要です。

■窓格子の設置や防犯ガラスの設置を行っていない
侵入犯の侵入経路である窓の防犯対策を行っていないことはとても危険です。窓の防犯対策リフォームを行いましょう。

■玄関の鍵がひとつしかない
意外にも玄関から侵入されるケースも多いです。玄関の鍵を2つ取り付ける防犯対策リフォームが有効です。

■玄関の鍵がピッキング防止タイプではない
ピッキング対策をしていない鍵では、侵入犯は10秒かからずに開けられるといわれています。鍵の交換による防犯対策リフォームを行いましょう。

■フェンスや塀などの設置がされていない
侵入犯がのぼりにくいフェンス・塀の設置による防犯対策リフォームはとても有効です。フェンスや塀の種類も見直してみましょう。

■外が暗くなっても屋外に電灯がつかない
屋外、特に玄関前などが暗いままだと侵入犯はとても見つかりにくく、侵入に恰好の状況です。電灯を取り付ける防犯対策リフォームを行いましょう。

上記のような家は特に注意が必要です。できるだけ早く防犯対策リフォームを行い、家の安全を確保しましょう。

防犯対策リフォームの種類と費用

防犯対策リフォームの種類

防犯対策リフォームには、様々な種類があります。必要に応じて複数の防犯対策リフォームを同時に取り入れ、家のガードを強化することが大切です。窓、玄関など、部位別の防犯対策リフォームの種類と費用を見てみましょう。

窓防犯対策リフォームの種類と費用

窓防犯対策リフォームの種類と費用

窓の防犯対策リフォームでは、手軽に取り入れられる補助錠の取り付けや防犯フィルムの貼り付け、徹底的なガードをする面格子の取り付けや防犯ガラスへの交換などがあります。

補助錠取り付けは8000円〜2万円程度、防犯フィルム貼り付けは1万円〜2万円強程度、窓格子取り付けは2万円〜5万円程度、防犯ガラスへの交換は8万円〜13万円程度が窓防犯対策リフォームの費用相場となっています。

玄関防犯対策リフォームの種類と費用

玄関防犯対策リフォームの種類と費用

玄関の防犯対策リフォームとしては、鍵交換や補助錠取り付けなど侵入経路を断つためのリフォームのほか、録画機能のついたインターフォンへの交換も有効です。不審者の姿を録画することは証拠としてとても役立ちます。万が一被害に遭ってしまった時にも有効なので併せて取り入れておくといいでしょう。

鍵交換は1万円〜3万円程度、補助錠取り付けは1万5千円〜5万円程度、インターフォン交換は3万円〜10万円程度が玄関防犯対策リフォームの費用相場となっています。

エクステリア防犯対策リフォーム

エクステリア防犯対策リフォーム

エクステリアの防犯対策リフォームとしては、とても手軽に取り入れられる防犯砂利敷設やセンサーライトの設置のリフォームと、費用は高めですが侵入防止に効果の高い塀やフェンスの設置があります。

エクステリアの広さによって費用に大きな差が出ますが、防犯砂利の敷設は、3000円〜2万円程度、センサーライト設置は1万5千円〜4万円程度、フェンス・塀設置は8万円〜50万円弱程度がエクステリア防犯対策リフォームの費用相場となっています。

窓防犯対策のポイントと人気商品

窓防犯対策リフォームのポイントは、「油断をしない」ことです。玄関などにも言えることですが、特に窓の場合は「小窓だから大丈夫だろう」「2階だから大丈夫だろう」と油断しがちです。しかし、侵入犯は小窓でも2階でも構わずに侵入してくるのです。

侵入犯は窓を割ったり、鍵を開けたりして侵入してきます。トイレや浴室の小さな窓でもそれは同様なので、油断せずに全ての窓に防犯対策リフォームを施すことが大切です。

侵入犯は侵入しづらそうな家にわざわざ挑戦しようとは思わないものです。そこで、見た目にも頑丈にガードをしていることがわかる窓格子の取り付けがとても有効となってきます。

防犯対策リフォームに人気の窓格子




出典:ラチス面格子2LA|YKKap



出典:高強度面格子 FLA|YKKap

玄関防犯対策リフォームのポイントと鍵の種類

玄関防犯対策リフォームのポイントは、「鍵」です。当然のことと思われるかもしれませんが、1つのドアに鍵を2つ取り付ける「1ドア2ロック」や、防犯性能の高いタイプの鍵を取り付けるなどといった防犯対策をしている家は意外と少ないものです。

防犯性能の高い鍵に交換したり、補助錠を取り付けたりといった防犯対策リフォームを行い、玄関からの侵入をしっかりと防ぎましょう。

防犯性能が低い鍵の種類

防犯対策リフォームが必要な鍵についてご紹介します。

ディスクシリンダー

ディスクリンダーディスクリンダー(※画像はイメージです)

アパートやマンションに特に多いタイプの鍵です。現在でも多く使われていますが、ピッキングの標的になっています。

ピンシリンダー

ピンシリンダーピンシリンダー(※画像はイメージです)

アンチピッキングピンの有無でピッキング難易度に大きな差がありますが、アンチピッキングピンの有無は外見での判断は困難です。

防犯性能が高い鍵の種類

次に、防犯対策リフォームにオススメの高性能な鍵についてご紹介します。

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダーロータリーディスクシリンダー(※画像はイメージ)

鍵穴が横でW字型になっているのが特徴で、通常のディスクシリンダーと比べてピッキングにとても強くなっています。

ディンプルキー

ディンプルキーディンプルキー(※画像はイメージ)

ピッキングにとても強い、防犯対策リフォームに一番おすすめの鍵です。合鍵の作製ができないことが、メリットでもあり、デメリットでもあります。

要注意の鍵

以下の鍵を使用している方は要注意です。

マグネティックキー

マグネティックキーマグネティックキー(※画像はイメージ)

防犯機能は高いのですが、年数が経つとマグネット能力が低下してしまうため定期的な点検、メンテナンスが必要です。

エクステリア防犯対策リフォームのポイント

エクステリア防犯対策リフォームのポイントは「見通しを悪くしすぎない」「足場を作らない」ことです。例えばプライバシーを保護する目的で生垣を高くしすぎてしまうと、侵入した犯人が身を隠しやすく、犯行に及びやすくなってしまいます。

プライバシーを保護したい場合、のぼりにくい塀やフェンスを設置する防犯対策リフォームがおすすめです。特にフェンスは、プライバシーを保護しながらも外からの視界がある程度開けたタイプのものも発売されています。

関連記事:フェンスについての詳しいコラム

また、門扉にもサムターン回し防止機能のついた鍵を取り付けるなどといった防犯対策リフォームを行い、正面から堂々と侵入する侵入犯をシャットアウトしましょう。

防犯対策リフォームはプロの力を借りましょう

防犯対策リフォームは、家の安全、そして自分自身の安全に直接関わる大切なことです。自分では気づかないような防犯上の落とし穴をプロの視点から見つけてもらうこと、自分の家に適した防犯対策リフォームや予算に合った防犯対策リフォームのアドバイスをもらいながら、安全な家にしていくことが重要となってきます。

リフォームのポータルサイト「家仲間コム」では、検討中の防犯対策リフォームの概要をサイト上に書き込むだけで、近隣地域の複数の業者さんから防犯対策リフォームの概算金額やアドバイスをもらうことができ、とても便利です。何かあってからでは遅い防犯対策リフォーム。ぜひ、早めに防犯対策リフォームのことを考えてみてください。

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利用会員数260,000人、登録リフォーム会社数1,400社を超える日本最大級のリフォームマッチングサイト「家仲間コム」を運営するリフォーム専門家集団の編集部が、一般的なリフォームの情報を纏めた簡易的な記事ではなく、実際の見積情報や価格相場に基づいた読者に役立つ、価値ある情報をお届けしています。

執筆者プロフィール
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大永 和弘 (おおなが かずひろ)


大学卒業後、カーテンレールシェアNo1の内装材メーカートーソー株式会社にて、7年間勤務。
入社後は、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店、内装工事業者など約200社を担当。その際に新築住宅やリフォーム住宅など数多くの現場を経験。

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